ふるさと納税で震災支援という選択2015

2011年3月11日から4年が経とうとしています。あれから被災地域はどのように変わっているのでしょうか。
各地域では、復興への独自の取り組みが続けられています。また、ふるさと納税がたくさんの方に利用されるようになったことから、ふるさと納税制度を再開した自治体も数多くいます。しかし、被災地域への支援はまだ十分とはいえません。ふるさと納税を通じて、ぜひ支援に参加してはいかがでしょうか。
今回は、ふるさと納税制度を再開された自治体、地元の生産者、ふるさと納税をした寄付者からよせられた声をご紹介します。
宮城県東松島市
東松島、復興から未来へ

私たちは、全国の皆様よりいただいた心温まる「ご支援」と「強い絆」を心の支えとしながら、一日でも早い震災からの再生と復興を成し遂げるため、現在も被災した方々の生活再建や住環境の整備など、東松島のまちづくり、未来づくりを進めています。
また、地域密着型で復興まちづくりの推進を主目的とし、産学官民が一体となって地域の社会的課題解決に向けた取り組みをすすめる「一般社団法人 東松島みらいとし機構(愛称:HOPE)」と協働のもとに、震災からの復興と地域活性化につながる取り組みをより強化していくとともに、地域産業の復興・地域企業推奨商品の魅力をより多くの方々に情報発信していきます。
東松島市とHOPEが一体となって運用する東松島市ふるさと納税は、「地方創造型ふるさと納税」として「創造的復興」の原動力となります。これまで、全国の皆様からいただいた多くのご支援に感謝を申し上げるとともに、今後も、「地方創造型ふるさと納税」を通じて、東松島に対し温かいご支援とご協力をお願いいたします。
東松島市長 阿部 秀保
寄付者からのメッセージ
亡くなられた方々のご冥福と、市民の皆様が少しでも心安らかに暮らしていかれることを願っています。今回のふるさと納税をきっかけに、家庭で、子供たちと、東北のみなさんが経験された事を話していきたいと思っております。
岩手県陸前高田市
「がんばっぺし!陸前高田」

これまで、全国各地のたくさんの方々から温かい励ましやご支援を継続していただいていることに対し、心より感謝を申し上げます。
陸前高田市の「ふるさと納税」につきましては、東日本大震災の影響により、受付を一時休止しておりましたが、震災から5年目を迎え、全国の皆様に陸前高田市で生産された特産品等をお礼品としてお届けできるようになったことから、「陸前高田がんばっぺし応援寄付金(ふるさと納税)」として、平成27年7月1日から再開いたしました。
再開にあたっては、お礼品の選択から発送までを陸前高田市観光物産協会や就労支援施設に業務を委託しながら、障がいを持っている方々の就労支援も図ってまいります。
被災地並びに陸前高田市の復興はまだまだ長い年月がかかりますので、全国の皆様には引き続き、応援いただければ幸いでございます。
陸前高田市長 戸羽 太

岩手県田野畑村
被災された方の生活再建を最優先に

三陸海岸の景勝地「北山崎」を有する人口3,800人足らずの小さな田野畑村も、東日本大震災で未曾有の被害を受けました。発災直後から全国や世界各国の方々から心温まるご支援を賜りながら、村は被災された方の生活再建を最優先に取り組み、平成26年度にはすべての移転団地整備と災害公営住宅の建設を終えることが出来ました。たくさんの方々のご支援ご声援に、心から感謝いたします。
<友好都市である深谷市からの産業復興支援>
震災からの本当の復興は、地域や産業が元気になることです。被災地はまだまだ復興の最中。田野畑村の復興パワーみなぎる特産品を、ご支援くださる皆様に届けられるよう私たちも頑張って参ります。全国の皆さんの力強い応援をよろしくお願いいたします。今回、埼玉県深谷市の当村への産業復興支援として、深谷市のふるさと納税にご寄付いただくと田野畑村の特産品をお届けいたします。これは、友好都市である深谷市から当村への産業復興支援のご厚意により実現したものです。詳しくは、深谷市のふるさと納税をご覧いただき、お申込みには一定の寄付金額の条件がありますことをご確認ください。なお、特産品は、田野畑村産業開発公社からお届けいたします。(左から復興対策課 木村恭平、佐藤智佳、熊谷航大)

岩手県久慈市
その一言で、久慈市は頑張ることができます

東日本大震災により、久慈市は、住宅や工場などに甚大な被害を受けました。全国の方々から、震災直後から心温まるご支援をいただき、人と人との絆のありがたさを痛感しました。ふるさと納税を通じていただいたみなさまからの励ましに支えられ、今年は、念願の復興のシンボルの1つである「地下水族科学館もぐらんぴあ」が再建する予定です。
ぜひNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台である“北三陸市”こと久慈市にお越しください。復興への道のりはまだ続きますが、「久慈市を応援してるよ!」その一言で、久慈市は頑張ることができます。今後とも当市への応援をよろしくお願いします!(総合政策部政策推進課 長内美紀子さん)
<三陸水産業の一助と日本の和食文化伝承へ>
人気の記念品の1つの「潮騒の一夜干しセット」は、久慈市と岩手大学との産学官連携にて研究開発されて誕生した一夜干し魚です。保存料を使用せず低温低湿乾燥法で生臭みを抑え、5日間の日持ちを実現しました。優しい塩味で仕上げ、魚本来の味を「そのまんま」にお届けします。この商品をたくさんの方へ届けることで、三陸水産業の一助になり、日本の和食文化伝承へと思いを込めた商品です。(北三陸天然市場 小笠原ひとみさん)
寄付者からのメッセージ
NHK連続ドラマあまちゃんで久慈の震災被害を知り、また久慈が身近に感じられるようになりました。希望をもって復興に取り組んでいただきたいです。
宮城県石巻市
生産者が自らの力で前に進むために

東日本大震災以降、全国の皆様から、温かいご支援、ご声援をいただき、心よりお礼申し上げます。あの大震災から4年が経過し、大きな被害を受けた生産者もようやく全国の皆様に石巻の特産品をお届けできるようになりました。
しかしながら、大震災の影響は大きく、いまだに以前の販路を回復するまでには至っていません。ようやく取り戻しつつある石巻の魅力、私たちはこれをぜひ全国の皆様にお伝えしたいと願っています。全国の皆様からの「ふるさと納税」で石巻の特産品をお届けし、その魅力を知っていただくことが、被災した生産者への大きな支援となります。生産者が自らの力で前に進むために、「ふるさと納税」という形で、全国の皆様のお力をお貸しください。(復興政策部復興政策課 桂谷智之さん)
<石巻の美味しいものを日本中に>
東日本大震災によって石巻ではあまりにも多くのものを失いましたが、震災後、得たものも多くあります。例えば「ふるさと納税」。全国にわたり、これほど多くの方々に支えられていることを実感しました。そして、何より石巻の美味しいものを日本中にお届けできる喜びも。(石巻市 生産者)
寄付者からのメッセージ
震災はあまりに大きく、思い出すたび涙があふれますが、本当に石巻には頑張ってほしいと心から思っています。ふるさと納税が、石巻の活気あるまちづくりに役立ち、特産品が産業の振興に役立ちますよう願っています。
岩手県普代村
明日への一歩 青い海の復興へ

2011年3月11日。東日本大震災は、私たちの記憶から決して消し去ることのできない未曾有の大災害となりました。村民1人が行方不明となったほか、隣村で村民7人が津波によって命を落としました。幸いにも普代水門と太田名部防潮堤が機能し、住家に被害がなかったものの、村の主産業でもある水産業は壊滅的な被害を受けました。
村では、災害復興計画を早期に策定し「明日への一歩 青い海(水産業)の復興へ」をスローガンに、真の復興を目指して村民一丸となり取り組んでおります。被災地における復旧・復興の進展は、発災からこれまで全国多くの皆様からの暖かいご支援や励ましのお言葉の賜物でありますことに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
現在、東北全体の農林水産物が原発事故の風評被害を被る中、本村では、この払拭につながるよう、「ふるさとチョイス」を活用した特産品のPR事業に取り組んでまいりますので、今後におかれましても、全国の皆様方に消費をいただく中でのお力添えをたまわれれば幸いに存じます。(総務課政策推進室 中村克成さん)
寄付者からのメッセージ
岩手の出身です。もっともっと岩手の魅力をみんなに知ってもらえるとうれしいです。ファイト!!
宮城県名取市
震災で失われた販路の回復を目指す

震災から早くも4年が経ちますが、被災者の方々や被災地の状況を気にかけていただいていることは大変ありがたく、心から感謝申し上げます。全国の皆様からの力強い応援を受け、魅力的なまちづくりを進めてまいりますので、引き続きのご支援をよろしくお願いします。
津波の被害を受けた沿岸部では、水産加工業等の多くの産業も打撃を受け、内陸部の仮設工場や店舗で再開を果たしたものの、いまだ十分な販路回復には至っていない状況です。事業者の方々と一緒に震災で失われた販路の回復を目指すとともに、赤貝、せり、笹かまぼこなど、ふるさと納税を通じて名取の特産品を多くの方々に知っていただけるよう、心をこめてお贈りしています。どうぞ今後とも“名取ふるさと寄付”にご注目ください。(総務部財政課 渡邉幸恵さん)
寄付者からのメッセージ
震災の傷跡はいまだ痛々しく、復興は道半ばとは思いますが、幼少期の思い出の地、名取市の復興と今後の発展の一助になればと、些少ではありますが寄付をさせていただこうと思い立ちました。

岩手県花巻市
沿岸被災地の復興・再生を支える

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際、花巻市も震度6弱の激しい揺れに見舞われました。数日間の停電と、ガソリン等の燃料不足、食料・物資の不足といった不便が半月ほど続きましたが、比較的早い段階で普段の生活を取り戻しました。
花巻市は、いわて花巻空港や4つの高速道路ICなどの交通インフラを持ち、花巻温泉郷をはじめとした大規模な宿泊機能があることなどから、いわて花巻空港にSCU(広域搬送医療拠点)が設置されるとともに、岩手県による内陸宿泊施設への一時移動による避難者の受け入れ等、災害救助・救援の広域的な拠点としての役割を担ってきました。同じ被災県の自治体として、今後も沿岸被災地の復興・再生を支え、共に歩み、同時に活力をつけていかなければならないと考えています。
花巻市の被災地及び被災者支援に対する取り組みにつきまして、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。 (総合政策部秘書政策課 吉田真彦さん)
寄付者からのメッセージ
あまり東北のことは知りませんでしたが、震災で花巻のことを少し知りました。子供たちと地図で「ここだね」と確認して、野菜を食べて近くなれた気がします。いつか訪問したいと思います。
岩手県北上市
被災者の「福幸」につながる支援を

北上市は岩手県内陸部に位置しております。東日本大震災では最大震度5強を記録し、道路、水道などのインフラ被害を中心に様々な被害が生じましたが、比較的早期に日常生活に戻ることができました。
当市は沿岸部と歴史的なつながりが深く、津波で甚大な被害を受けた沿岸部を支援することは、近隣自治体だからこそできる役割だとの思いから、被災者支援の専門部署を設置し支援業務を行っております。
私は、震災後には避難されてきた方の住居探しの支援をする業務をしておりましたが、「住み慣れた街を離れるのはつらい」と話された被災者の言葉が今でも心に残っています。震災から4年経った今でも、約250人の沿岸地域の方々が当市での避難生活を余儀なくされている状況です。
全国の皆様からの復興応援メッセージ、誠にありがとうございます。北上市では、被災者の「福幸」につながる支援を行ってまいりますので、引き続き、全国の皆様のご支援をお願いいたします。(北上市ふるさと納税担当者 長鈴実紀子さん)
皆さんに美味しいと思ってもらえる米を
北上市は米どころで、私は特別栽培米のくちない米を育てています。特別栽培米は、一般のお米に比べて農薬や化学肥料を半分以下にしているため、草刈りや病気の管理など手間がかかりますし、コストもかかります。皆さんに美味しいと思ってもらえる米を作っていきたいと考えて取り組んでいます。(あぐり夢くちない 昆野将元さん)
寄付者からのメッセージ
旅行で短期間ですが見てまわりました。東日本大震災からだいぶ回復されている印象をもちましたが、少なからず被害を受けて今も深刻な影響を受けている方がいらっしゃると思いますので、その方々の一日も早い復興をお祈りしています。
被災地支援ができる都道府県・市町村一覧
ふるさと納税を通して、東日本大震災の被災地への支援ができる地域をまとめました。地域名をクリックすると、その地域のページへ移動します。
※岩手県・宮城県・福島県の東北3件を掲載しています。
こちらからも被災地を支援することができます。
岩手県
- あ
- 一関市
- 一戸町
- 岩泉町
- 岩手県
- 岩手町
- 奥州市
- 大槌町
- 大船渡市
- か
- 金ケ崎町
- 釜石市
- 軽米町
- 北上市
- 久慈市
- 葛巻町
- 九戸村
- さ
- 雫石町
- 紫波町
- 住田町
- た
- 滝沢市
- 田野畑村
- 遠野市
- な
- 西和賀町
- 二戸市
- 野田村
- は
- 八幡平市
- 花巻市
- 平泉町
- 洋野町
- 普代村
- ま
- 宮古市
- 盛岡市
- や
- 矢巾町
- 山田町
- ら
- 陸前高田市
宮城県
- あ
- 石巻市
- 岩沼市
- 大河原町
- 大崎市
- 大郷町
- 大関町
- 大衡村
- 女川町
- か
- 角田市
- 加美町
- 川崎町
- 栗原市
- 気仙沼市
- さ
- 蔵王町
- 塩竈市
- 色麻町
- 七ヶ宿町
- 七ヶ浜町
- 柴田町
- 白石市
- 仙台市
- た
- 大和町
- 多賀城市
- 富谷市
- 登米市
- な
- 名取市
- は
- 東松島市
- ま
- 松島町
- 丸森町
- 美里町
- 南三陸町
- 宮城県
- 村田町
- や
- 山元町
- ら
- 利府町
- わ
- 涌谷町
- 亘理町