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かなワンことはニャいき!動物も人も幸せに暮らせる高知市クラウドファンディング

カテゴリー:動物 

main_img 達成

寄付金額 4,099,500

163.9%

目標金額:2,500,000

達成率
163.9%
支援人数
147
終了まで
受付終了

高知県高知市(こうちけん こうちし)

寄付募集期間:2023年9月20日~2023年11月30日(72日間)

高知市健康福祉部生活食品課

プロジェクトオーナー

高知市では、望まれない繁殖を防ぎ、殺処分される不幸な命を減らすために、飼い主のいない猫(いわゆる野良猫)に不妊去勢手術を行う市民を対象に、手術費用の補助事業を実施しています。平成26年度から令和4年度までに4,342匹の飼い主のいない猫に補助を行ってきました。
また、高知県中央小動物管理センターに保護・収容された犬や猫の里親になった県内在住の方、里親探しをしてくださる譲渡ボランティアを対象に、不妊去勢手術やマイクロチップの埋込み費用を助成する譲渡推進事業に取り組んでいます。
これらの事業のさらなる充実を図り、動物も人も幸せに暮らせるまちづくりを推進していくことを目的として、クラウドファンディングを実施します。
みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

動物も人も幸せに暮らせる高知市を目指して

高知市が抱える犬や猫の殺処分問題

高知市の現状

● 殺処分されているのは

高知市における令和4年度の殺処分数は108 匹。
すべて飼い主のいない離乳前の子猫です。
10年前(H24年度は犬98匹、猫1146匹が殺処分)と比べると、12分の1程度にまで減少しているものの、収容された乳飲み子のほとんどは即日殺処分されています。
不幸な命はそれだけではありません。
屋外で暮らす猫は、交通事故などで亡くなることも多く、殺処分数以上の命が失われているのです。

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猫の殺処分数、路上死した猫の死体回収数

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中央小動物管理センターに収容された猫の内訳

● 一方で、飼い主のいない猫によるトラブルも

不幸な命がいる一方で、「庭でフンをされた」「畑や花壇が荒らされた」「車を傷つけられた」など、飼い主のいない猫に関する苦情や相談が多く寄せられています。
それらの件数は年々増加しており、猫の被害を受けている住民と、猫にエサを与えている住民とで意見が対立し、深刻なご近所トラブルに発展しているケースも少なくありません。

● 犬の殺処分ゼロは綱渡り状態

犬については、譲渡ボランティアの協力もあり、令和2年度(2020年)から殺処分ゼロを継続しています。
しかし、保護された犬が次々と収容されるため、「殺処分ゼロ」は綱渡り状態が続いています。

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犬の殺処分数

迫りくる収容数の限界

● 高知県中央小動物管理センターについて

高知県内で保護された犬や猫が収容されいる高知県中央小動物管理センター(以下「センター」)は、昭和56年(1981年)に高知県と高知市が合同で設置しました。
現在、収容されている動物の数は、犬57匹、猫7匹(令和5年6月末時点)。
そのうち、犬11匹、猫2匹が高知市内で保護された数です。
施設の規模、職員の人数からすると、その収容能力はすでに限界に達しています。

現在、高知市は高知県と「こうち動物愛護センター(仮称)」の共同設置を目指しており、収容能力・収容環境の向上を目的の一つとしています。
しかし、新しい施設ができて収容能力が増えたとしても、収容数を減らすための取り組みを行わなければ、根本的な解決にはなりません。

解決手段は「離乳前の子猫を減らす」「譲渡される犬猫を増やす」

離乳前の子猫を減らすための取り組み

● あっという間に増える!猫の繁殖力

殺処分される不幸な命を減らすためには、飼い主のいない猫を繁殖させないこと。
不妊去勢手術の推進が不可欠です。

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猫の繁殖力はとても強いです。
交尾をすれば100%妊娠し、1回の出産で3~6匹の子猫を生み、年に2~3回出産します。
生まれた子猫も生後半年ほどで繁殖可能に・・・

● 「TNR」を知っていますか

飼い主のいない猫の繁殖を防ぐための取り組みを「TNR」といいます。

 猫を捕獲して(Trap)
 不妊・去勢手術を行い(Neuter)
 元の場所へ戻す(Return)

不妊去勢手術をした猫は、しるしとして耳の先端をV字にカットします。

TNRによって
①子猫が生まれなくなります。
②発情が来なくなるので、さかりやケンカの鳴き声が減ります。
③オス猫の尿の臭いが薄くなります。

不妊去勢手術を推進することで、殺処分だけでなく、交通事故などで命を失う猫も少なくすることができます。

● 飼い主のいない猫が減れば、トラブルも減る

飼い主のいない猫の寿命は5年ほど。
TNRの実施・エサやりやトイレ世話をして一代限りの命を見守っていけば、猫の数は減り、「庭でフンをされた」「畑や花壇が荒らされた」「車を傷つけられた」など、猫に関するトラブルも減っていきます。
TNRは、猫のためだけではなく、人の生活環境の保全にも繋がるのです。

譲渡される犬猫を増やすための取り組み

● 保護犬・保護猫を知っていますか

センターには、様々な事情で保護された犬や猫がいます。
少しでも多くの方に、保護犬・保護猫の存在を知ってもらえるよう、ホームページやSNSを活用して、情報発信をしています。

高知県中央小動物管理センター ホームページ

● 譲渡の壁

子犬や子猫、人懐っこい動物は、比較的早く新しい家族が見つかりますが、野犬や警戒心の強い動物は、収容期間が数年に及ぶ場合も多くあります。
センターの職員が愛情と責任を持って触れ合っていますが、収容期間が長くなることは決して望ましいものではありません。
そして、収容数が限界を迎えると、そのような動物は、殺処分の候補に・・・

また、センターで保護されている犬猫すべてに不妊去勢手術やマイクロチップ埋込み施術を行うことは難しいため、譲渡後、これらの施術は里親になってくださった方の負担となってしまっています。

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市内で保護された野犬の子犬たち。
ここまで近づけるようになるまで、時間がかかりました。

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センターの職員が乳飲み子から育てた子猫。
愛情をもって育てても、すぐに里親が見つかるとは限らないのが、譲渡の難しいところです。

高知市の取り組み

猫のTNRを支援

高知市では、TNRを行った市民の方を対象に、不妊・去勢手術費用の一部補助を実施しています。

【補助金額(1匹当たりの上限)】
  メス(不妊手術)6,000円 オス(去勢手術)4,000円

また、TNRの啓発やその後のお世話の方法について積極的に広報を行っています。

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● 令和4年度にクラウドファンディングを実施

「なんとかせニャいかんぜよ!高知 飼い主のいない猫の不妊・去勢手術支援プロジェクト」を実施し、目標金額300万円を上回る3,789,122円(支援人数158人)のご寄附をいただきました。
令和4年度の補助実績は、補助金額4,740,100円。補助件数943匹(オス456匹、メス487匹)と過去最高に上り、いただいたご寄附は飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助事業に使わせていただきました。
クラウドファンディングの実施により、年度を通じて切れ目なく事業実施が可能となった、またTNRの啓発につながったと考えております。

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飼い主のいない「猫の不妊・去勢手術費補助事業」補助件数

保護犬・保護猫の譲渡推進

高知市では、センターで保護された犬・猫の里親になった県内在住の方を対象に、不妊去勢手術やマイクロチップの装着費用を補助する譲渡推進事業を実施しています。
また、令和5年度からは市民の要望に応え、里親探しをしてくださる高知市内の譲渡ボランティアもこの制度を利用できるよう補助対象を拡大しました。

【補助金額(1頭当たりの上限)】
  メス犬(不妊手術) 25,000円 オス犬(去勢手術) 13,000円
  メス猫(不妊手術) 16,000円 オス猫(去勢手術) 8,000円
  マイクロチップ埋込み施術 3,000円 

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保護犬・保護猫の譲渡数、「犬及び猫の譲渡推進助成事業」補助件数

しかし、限られた予算の中で、殺処分削減に向けた事業を継続していくことが課題となっています。

犬猫の殺処分を減らしたい!

寄付金の使い道

温かいご支援をよろしくお願いします

いただいた寄付金は、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の補助及び譲渡犬猫の不妊去勢手術・マイクロチップ埋込み費用の助成に活用させていただきます。
目標金額に達しなかった場合も、本プロジェクトに活用させていただきます。
また、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、高知市福祉基金(動物愛護)に積み立て、今後の動物愛護関連事業に活用させていただきます。

お礼について

本プロジェクトへのご寄付には、お礼の品はございません。
寄付金は上記の事業に充てることをもって、寄付していただいたみなさまへのお礼とさせていただきます。

ご了承いただいた場合のみ、高知市生活食品課のホームページにお名前(またはハンドルネーム)を掲載させていただきます。

生活食品課 ホームページ

動物に関わる人々の思い

TNRに取り組む市民の思い

~かわいそうな猫を減らしたい~

死んだ子猫を咥えて、突然我が家の庭に現れた母猫。
母の愛情深さに涙が出て「かわいそうな猫を減らしたい」という思いで、母猫の不妊手術を行いました。
補助金を使えば、手術費用の半分ほどの自己負担で済んだので助かりました。
エサをやるだけでは、人知れず死んでいく命がたくさん生まれてしまいます。
飼い主のいない猫にも不妊去勢手術が必要なことを多くの方に知ってもらいたいです。

~産ませないことが解決の糸口でした~

以前は飼い主のいない猫の保護活動を行っていました。
1匹の子猫を譲渡するまでに、多くの時間・労力・費用(1匹あたり数万円も!)をかけてきました。
しかし、次から次に猫は生まれます。
「保護活動ではきりがない。そもそも生まれないようにしなければ」と気づきました。
地域ぐるみでTNRに取り組んでいる地区では、早ければ半年ほどで子猫を見かけなくなったという声が聞かれ、猫の数も年々減ってきています。
ですが、TNRをしたくても、気になるのは費用のこと。
少しでも多くの猫に不妊・去勢手術ができるよう、行政がサポートしてくれたら助かります。

保護犬・保護猫の譲渡に関わる市民の思い

~新しい家族を迎えて~

自身の年齢的なことなどの不安があり、それなら成犬を飼おうと思っていたところ、センターで保護されていたこの子の存在を知り、家族に迎えることになりました。
飼い主としての責任を果たすために、不妊去勢手術やマイクロチップ埋込み施術の費用補助が出ることはありがたかったです。
多くの人に保護犬・保護猫のことを知ってもらい、たくさんの命が新しい家族に巡り合えることを願っています。

高知県中央小動物管理センターからメッセージ

センターの業務に携わってからずいぶん経ちますが、これまでに様々な動物たちを見てきました。
保護当初、警戒心が強く、近づこうとしただけで怯えたり唸ったり吠えたりしていた動物でも、毎日献身的に世話を続けていくうちに、徐々に人を信頼してくれるようになります。
反対に、元々飼われていたと思われるような人懐っこい動物もいます。

センターで保護された動物たちがなぜ生まれてきたのかを考えると、飼い主のいない猫も、野良犬も、野犬も、元はといえば人間が捨てたり放し飼いをしたり、無責任な飼い方をしたために生まれてきた命なのです。
犬の殺処分はこの3年間ゼロを達成していますが、生まれたばかりの飼い主のいない子猫は今でも毎年100匹以上が即日殺処分されています。
子猫を処分機に入れ、スイッチを押すことは、いつまで経っても慣れることはありません。
不幸な動物を減らすためには、人間が適切に動物を管理しなければならないのです。
飼い主の方には今一度、命を預かることの責任について考えていただきたいと思います。

このプロジェクトを通じて不妊去勢手術の必要性、保護犬や保護猫の存在を知っていただき、殺処分削減に繋がってほしいと心から願っています。

高知市長 岡﨑誠也からのメッセージ

プロジェクトにご賛同いただけるみなさまへ

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令和4年度に実施した、飼い主のいない猫の不妊去勢手術を支援するためのクラウドファンディングにつきましては、たいへん多くのみなさまからご支援・ご協力いただきました。本当にありがとうございました。
生まれたばかりの子猫の殺処分削減を減らしたいと願う方々ばかりでなく、猫の糞尿被害など猫にまつわる環境問題の解決を願う方々にもご支援いただくなど、多くのみなさまが関心を寄せてくださいました。
本年度実施するプロジェクトは、飼い主のいない猫だけではなく、高知県中央小動物管理センターに収容されている保護犬・保護猫にまで支援の範囲を広げております。

本プロジェクトにより、動物を取り巻く状況を多くの方に知っていただくことは、動物愛護への関心と理解を深める大きな一歩になると考えております。
「かなワンことはニャいき!」をスローガンに掲げ、動物も人も幸せに暮らせる高知市を実現するために、みなさまのあたたかいご支援をお願い申し上げます。

  • 2023年10月30日 08:32

    250万円達成ありがとうございます!

    9月20日から始まったプロジェクトですが、多くのみなさまにご支援いただいた結果、
    10月28日に目標金額の250万円を達成することができました。
    誠にありがとうございました。
    また、心温まる応援メッセージもいただき、重ねて御礼申し上げます。

    寄附金の使い道のひとつである飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助事業は,昨年度の実績
    を上回るペースで申請をいただいております。
    目標金額は達成しましたが、年度を通じて切れ目のない補助ができるよう,ご寄附の受付は
    11月30日まで行っています。
    目標金額を上回った寄附金につきましても、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助事業及
    び犬・猫の譲渡推進助成事業及び今後の動物愛護関連事業に活用させていただきます。

    動物も人も幸せに暮らせる高知市を目指して!
    引き続き、ご支援いただきますようよろしくお願いいたします。

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