コロナ禍における学びの格差をなくし、「誰一人取り残さない」緊急子ども学び支援!! ~雲南オンラインスクールプロジェクト~
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 3,402,000円
目標金額:6,000,000円
- 達成率
- 56.7%
- 支援人数
- 95人
- 終了まで
- 受付終了
島根県雲南市(しまねけん うんなんし)
寄付募集期間:2020年5月1日~2020年7月29日(90日間)
雲南コミュニティハイスクールコンソーシアム × 認定NPO法人カタリバ
本プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響による断続的な学校休業、部活動の禁止、外出や交流の自粛など、突然多くの学ぶ機会を失った子どもたちのためのプロジェクトです。学習の遅れ、孤立感の増大、生活リズムの乱れ、ゲームやSNS依存症など、さまざまなリスクから子どもたちを守り、こんな時だからこそ、時間や空間の壁を越えて、いつでもどこでも繋がり学び合える教育環境を届けています。
環境の格差をなくし、誰一人取り残さない
コロナ禍が浮き彫りにした"学校"の福祉的価値
新型コロナウイルスの感染拡大は、子どもたちの当たり前の日常を奪うと同時に、学校の福祉的価値を浮き彫りにしました。
1日の大半を過ごす学校では、学習以外にも、安心安全な居場所、友達や先生との繋がり、規則正しい生活など子どもたちにとって多くの大切なことを届けています。
クラスメイトや部活動の仲間と過ごす時間は、子どもたちにとって「社会」そのもの。そのコミュニティが失われることは、思春期世代の子どもたちに大きな孤立感を生みだし、心のケアの必要性が高まっています。
家でやることがない子どもたちは、スマートフォンのゲームや動画を見る以外何もせずに1日を終えることも。ただでさえ心が不安定になっている子どもたちに対し、様々な「体験」や「発散」できる機会と支援が必要です。
また、受験を控える子どもたちを中心に、学習の遅れや進路指導が受けられない状況への不安が増大しています。オンラインでの学習ツールやコミュニケーションツールを活用し、必要な学習機会をマッチングして繋げることが急がれています。
学校という存在を失った今、教育の環境格差は開くばかりです。
大きな画面で質の高いオンライン学習を受けることができる子どもがいる一方で、端末やWi-Fi環境がない子どももいます。
主体的に自ら学び取りにいける子どもがいる一方で、誰かの助けがなければ学ぶことのできない子どももいます。
一刻も早く、少しでも、子どもが安心安全に学べる教育環境の再構築が必要です。
子どもを孤立から守り、夢を諦めることがないように・・・
子どもたちに届ける4つの支援
■1.地域と学校が一丸となって創る"オンラインスクール"~誰も孤立させない~
コロナ禍であらゆる交流や学ぶ機会が失われつつある今。こんな時だからこそ、時間や空間の壁を超えて、いつでもどこでも繋がり学びあえる機会をオンライン上で創っていきたい。そんな想いでOnline!! 雲南オンラインスクールはオープンしました。学校や学年、制服の色も関係なくみんなで学び合う。多様な大人も参加し、支え合い、地域と学校の繋がりもオンライン上でつむぎなおしていきます。
■2.Wi-Fi環境、ICT端末サポート~機会格差をなくす~
オンラインでの学習ツールを使って勉強したいけどパソコンがない。
コミュニケーションツールを使ってホームルームに出たいけど、スマートフォンをもっていない。
Wi-Fi環境がなくてオンラインスクールにアクセスができないなど、
十分なオンライン環境のない子どもたちにできる限りのサポートをおこなっていきます。
■3.オンラインホームルームサポート~学校を疲弊させない~
1日の大半が生徒の安否確認に費やされる。
十分なオンライン環境がないため生徒とコミュニケーションをとることができない。
子どもたちのために動きたいけれど身動きがとれず心が疲弊していく。
そんな先生方の負担を少しでも減らすため、オンラインホームルームを実施し、子どもたちに先生が伴走できる体制を取り戻します。
■4.オンラインキャリア教育~チャレンジを止めない~
"日本一チャレンジに優しいまち"雲南市では、課題先進地を課題解決先進地にするため、多くの子どもたちが身の回りや地域の課題解決に地域と共にチャレンジしています。コロナ禍という新たな課題が降りかかり地域との繋がりがもてない状況でも、子どもたちのチャレンジの歩みを止めたくない。地域や社会のためにアクションする子どもたちを応援します。
※本プロジェクト実施の必要額を上回る金額が集まった場合は、雲南市の子どもたちの教育に係る活動に活用させていただきます。
高校生の声
寂しい日々を、特別な高校生活に変えていきたい。
突然休校になり、勉強を自分で理解しないといけないという焦りと不安でいっぱいな日々を過ごしています。そしてなりより、友人や先生と会えず1人の時間が長くなってとても寂しいです。
そんな中、先日オンラインで久々に友人と顔を合わせた時はとても嬉しかったです!当初オンラインは難しい印象でしたが、やってみるとすんなりできたし楽しかったです。知っている人の顔を見ると元気になるので、多くの人に参加してもらい、早くクラスや部活の仲間と話したいです。
私はいま、地域のキャラクターを作るプロジェクトに仲間と取り組んでいますが、その打ち合わせを遠隔で始めました。地域のイベントが次々に中止になっているので、私たちからオンラインでできることを提案してやっていきたいと思っています!
修学旅行や部活の大会も無くなってしまい、普通の学校生活を送れないのはしょうがないけれど、UCHを活用して特別な高校生活を充実させていきたいです。(高校2年生)
雲南市市長 速水雄一 より
未来を創る子どもたちとともに。
雲南市は、「日本一チャレンジに優しいまち」を掲げ、持続可能なまちの実現に向け地域全体で社会課題を解決する「ソーシャルチャレンジバレー」をめざした挑戦を続けています。
そうしたなか、雲南コミュニティハイスクールコンソーシアムは、「日本一チャレンジを起こすユース世代が、多様性と温もりの中から学び合い、自ら創る雲南コミュニティハイスクールを実現する」をVisionに立ち上がりました。
全世界が新型コロナウイルス感染症による危機に直面する今だからこそ、これからの未来をリードしていく高校生世代が、テクノロジーをはじめとするあらゆる技術と共存しながら、全世界とつながり、共に学び、共にチャレンジできる教育環境を「Online!! 雲南コミュニティーハイスクール」により実現していきます。
一日も早く、すべてのみなさまに穏やかな日常が戻ることを願いながら、課題解決先進地である雲南市の使命として、これからの社会にあるべき学校の在り方を探究し、チャレンジして参ります。
最後になりましたが、いち早く本プロジェクトを立ち上げてくださった認定特定非営利活動法人カタリバのみなさまはもとより、本プロジェクトに共感いただいた方々に心より感謝し敬意を表します。
雲南市市長 速水雄一(雲南コミュニティハイスクールコンソーシアム共同代表)
雲南市内の各高校 校長 より
一刻も早く生徒に安心・安全な学び舎を。
新型コロナウイルス感染症の猛威により、雲南市の3校は4月20日より臨時休業となり、生徒たちは自宅学習の日々を送っています。この臨時休業期間中は、担任が電話による健康観察等を行いますが、生徒の表情がわからず、声を聞いて様子を観察するといった状況です。
また、生徒たちはクラスや部活動といった集団から離れての自宅生活のため、生活面や精神面などが不安定になるのではないかと、非常に心配しています。
そうしたなかでの「Online!! 雲南コミュニティハイスクール」でつながる環境整備は、いつまで長期化するかわからないこの臨時休業期間だけでなく、新学習指導要領で重要視される探究活動や海外研修旅行などの校外活動、習熟度に応じた学習支援や教育相談などにも活用していけるものと考えています。
雲南市の3校のすべての生徒が安心して学び、自己実現に向けたチャレンジができますよう、皆様からご支援をいただければ幸いに存じます。
大東高校 校長 田根 衛 / 三刀屋高校 校長 倉崎 千草 / 掛合分校 副校長 吉川めぐみ (雲南コミュニティハイスクールコンソーシアム共同代表)
認定NPO法人カタリバとは
意欲と創造性を、すべての10代へ。
カタリバは、どんな環境に生まれ育っても、すべての10代が未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指して、これまでナナメの関係と呼ばれる大学生や社会人との対話や出会いを通して、10代が未来を考えるきっかけとなるキャリア教育プログラムや居場所支援に取り組んできました。
雲南市では、2015年から拠点を置き、不登校支援や出張授業の活動を開始しました。学校に通うことに困難を抱えている児童・生徒が安心できる居場所「おんせんキャンパス」は、学習支援や地域活動を行い、子どもたちの再登校や継続登校、進路実現を目指してサポートしています。
また、2017年より教育魅力化コーディネーターチームとして発足し、学校内外で高校生が地域の大人と出会い、チャレンジできる「教育環境づくり」を地域・学校・行政と連携して事業を展開しています。
今日、過疎化・貧困・自然災害などで日本中の子どもたちの学びと出会いの「きっかけ格差」が広がっています。その状況下へのコロナウイルスによる脅威と学校の長期休業は、そのきっかけ格差を増幅させています。「課題解決先進地」を目指す雲南市の実現する最先端の教育が、日本中に広がるモデルになることを信じて、この新しい試みにチャレンジしていきます。
現在進捗情報はありません。
島根県雲南市
雲南市は、島根県の東部に位置する人口およそ4万人のまちです。
2004年(平成16年)に6つのまち(大東町・加茂町・木次町・三刀屋町・吉田村・掛合町)が1つになって誕生しました。
「雲南」という名前は。旧出雲国の南に位置していることに由来し、古くからこの地方の呼び名として親しまれてきたことから名づけました。
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