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巨匠リヒターが愛する豊島(とよしま)を、現代アートの「聖地」に!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 1,122,000

56.1%

目標金額:2,000,000

達成率
56.1%
支援人数
12
終了まで
受付終了

愛媛県上島町(えひめけん かみじまちょう)

寄付募集期間:2019年12月3日~2020年3月31日(120日間)

愛媛県上島町(瀬戸内アートプラットフォーム)

プロジェクトオーナー

古来、多くの人や物が行き交った瀬戸内海の島々は、陸上交通の発達で急速に廃れ、上島町でも人口がこの30年間で3分の2に減りました。一方、サイクリングや国際芸術祭など、景観を生かして新たな魅力をつくる動きも近年盛んになり、瀬戸内海は世界の富裕層の注目を集めています。

豊島(とよしま)は無人島ですが、2016年に現代芸術の巨匠ゲルハルト・リヒターのガラス作品の一般公開が始まると、国内外から多くのアーティストや愛好者が訪れるようになりました。

ライブラリーの建設などを通して、「現代アートの聖地」としての豊島の価値をさらに高め、瀬戸内海が「世界の宝石」としての輝きを増すための活力を生み出すことが、このプロジェクトの目的です。

世界の注目を集める瀬戸内海

「宝石」をアートで再び輝かせる!

内海特有の穏やかな海と、大小3000ともいわれる島の多島美で、「世界の宝石」とも言われる瀬戸内海。近代ツーリズムの祖と呼ばれるトーマス・クックは「私はイングランド、スコットランド、アイルランド、スイス、イタリアの湖という湖のほとんどすべてを訪れているが、ここはそれらのどれよりも素晴らしく、それら全部の最も良いところだけ集めて一つにしたほど美しい」と、瀬戸内海の美しさをたたえました。

古来、瀬戸内海は、大阪・京都と北部九州や朝鮮半島を結ぶ海上交通の大動脈でもありました。たくさんの物資や人が船で瀬戸内海を行き来し、豊かな文化や産業がはぐくまれました。しかし、陸上交通の発達で「海の道」は急速に廃れます。1990年に1万人を超えていた上島町の人口は、現在は6,800人余りにまで減りました。

一方、「海の道」に活力を取り戻そうとする試みは、近年盛んに行われています。「瀬戸内しまなみ海道」を中心としたサイクリングによる観光振興や、香川、岡山の島々を舞台にした「瀬戸内国際芸術祭」がその代表例。瀬戸内の島々は、米紙ニューヨークタイムズが選ぶ「2019年に行くべき52カ所」に日本で唯一選出(第7位)されました。

世界の注目が集まるいま、地域の魅力をさらに高め、「宝石」を再び輝かたい。現代アートはその大きな核になります。

14枚のガラスが生み出す多彩なイメージ

2016年からリヒター作品を一般公開

SAPFは、NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)と連携し、現代アートの世界的巨匠ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)のガラスの立体作品を、2016年から無料で一般公開しています(季節・曜日の限定あり)。作品名は 「14 Panes of Glass for Toyoshima, dedicated to futility=14枚のガラス/豊島」。リヒターが1967年から手掛けてきた〈ガラスの立体〉シリーズの最後を飾る作品です。

リヒターは1932年、旧東ドイツ生まれ。世界中の主要な美術館が彼の作品をコレクションするなど、名実ともに世界最高の評価を受ける現代アーティストです。作品名にある”futility”は「無用(無益)であること」という意味。リヒターは「誰の役に立つこともなく、観に訪れる人がいなくてもアートはここに存在する。その絶対的な強さを、この建物と作品は体現している」と語っています。

台座の上に並んだ14枚の大きなガラス板は、時間の移ろいに応じて刻々とその表情を変えていきます。季節や天気によって移り変わる光のもと、多彩で重層的なイメージが生み出されます。

世界の著名なアーティストが豊島に滞在

ライブラリーでさらに付加価値を

SAPFはまた、PWJと協力して豊島に4棟あるヴィラ形式のゲストハウスを運営しています。ここにはすでに、世界から著名なアーティストが何人も訪れ、滞在しています。世界的巨匠リヒターに強いインスピレーションを与えた豊島の風景や自然環境は、他のアーティストにとっても新たな創造の源になると考えられます。

SAPFは今後も随時アーティストを招き、創作活動につなげていきたいと考えています。また、現代アートに関する貴重な資料を集めたライブラリーの建設を計画しており、1980年代以降の主要な展覧会のカタログ、作家の作品集などを収蔵・公開する予定です。これが完成すれば、豊島は現代アートの島としての価値をさらに高めます。現在、ライブラリーの建築プランを検討しながら資金の調達をめざしており、2020年の着工が目標です。

■事業の目標スケジュール

2021年のライブラリー完成を目指します

現時点で想定しているスケジュールです(資金調達の状況によって変わることがあります)。

■2020年
・リヒター作品の一般公開(毎年継続)
・土地の購入、ライブラリーの設計、改装資金の調達
・ライブラリー着工

■2021年
・ライブラリー完成・開館
・記念セミナーの開催

■2022年
・アーティストの招へいと創作活動の支援(その後も継続)

2021年のライブラリー完成を目指します

アートを核に本物の価値を生み出す

いつか足を運びたいとあこがれる場所に

ふるさと納税による寄付金は、豊島を主な舞台としてSAPFが展開するアートプロジェクトに活用されます。具体的には、以下のような活動を予定しています。

・ゲルハルト・リヒター作品「14枚のガラス/豊島」の一般公開(期間・曜日限定)とゲストハウスの運営を継続する。

・旧豊島コミュニティセンターを改築し、現代アート関連の書籍・資料等を集めたライブラリーを開設する。

・国内外からアーティストを豊島に招待し、作品の制作・展示の場を提供する。

・現代アートに関連したセミナーなどを企画・開催する。

これらのプロジェクトは、何千人、何万人という観光客を呼び込むことを目的としたものではありません。私たちが実現したいのは、いつまでも変わらない本物の「価値」をこの地域に生み出すことです。

時間をかけ、交通の不便をおしても、いつかは足を運んでみたいとあこがれる場所。そして、一度訪れた人がその素晴らしさを周囲に語り、静かに知られていく場所。豊島を「巡礼地」のような特別な島にすることが目標です。

一流のアートはその核になり得ると考えています。

「アートの絶対的な強さを体現」

リヒターが語った作品の意味

豊島は、定期船が1日2便しかない無人の孤島です。リヒターはこの島を、2011年と2015年の二度訪れました。そして、ここに自らの作品を置くことについて、次のように語りました。

「この島で最初に感じた、こんな不便なところまでいったい誰が観に来るのだろう?という思いは、今では逆に特別な魅力に感じられます。単に寂しい場所という意味で言えば、都市の中にだってあるでしょう。でもこの島のこの場所の寂しさ、誰もいないところに作品が置かれているこの感覚は、何より特別なものです。誰の役に立つこともなく、観に訪れる人がいなくてもアートはここに存在する。その絶対的な強さを、この建物と作品は体現しているのだと思います」(ゲルハルト・リヒター)

2016年から毎年続けている一般公開では、日本各地はもとより海外からも多くの人が、この作品を観るために、はるばる豊島に足を運んでいます。あたかも海の中に浮かぶ「神殿」のように、リヒター作品は強力な磁場となって人を引き付けます。

子供たちがつくる「かみじま事典」にも収録

ふるさとの「誇り」と感じてほしい

リヒターの作品は地元・上島町の広報誌でも「豊島を世界の美術の発信点へ」と紹介され、遠くからの人だけでなく地域住民のみなさんも見学に訪れています。

上島町の小学生が総合学習でふるさとの島々の歴史、文化、産業などを調べ、作成した子供向けのウェブサイト「かみじま事典」でも、「ゲルハルト・リヒターと豊島」という項目で作品が紹介されました。地域から羽ばたいていく子供たちが、「現代アートの島」をふるさとの誇りとして感じてくれるようになることを願っています。

寄附者のみなさまへ

瀬戸内海の魅力にじかに触れてください

瀬戸内アートプラットフォームへのご支援、本当にありがとうございます。

上島町は、瀬戸内海のちょうど真ん中にあり、「海の道」を通した人の交流の歴史や文化の交わりを実感できるところです。そして無人島の豊島では、日常の忙しさを忘れて静かにのんびりと過ごしていただくことができます。

プロジェクトをご支援くださるみなさまには、ぜひ、当地を実際に訪れ、瀬戸内海の魅力にじかに触れていただきたいと思います。お待ちしております。

お礼の品をご紹介

ふるさと納税限定プラン!

■無人島のゲストハウスに滞在し、リヒター作品を堪能するプライスレスな島の休日

無人島のプライベートなゲストハウスに泊まり、世界でもここにしかないリヒター作品「14枚のガラス/豊島」を鑑賞するー。

クルーザーによる送迎も付いた、ふるさと納税をしていただいた方限定のご招待プラン(ペア)を用意しました。瀬戸内海の島でプライスレスな休日を!

  • 2020年04月03日 11:54

    寄付募集期間終了のお知らせと寄付の御礼

    本プロジェクトは、3月31日をもって寄付募集期間を終了しました。たくさんのご寄付をいただき、誠にありがとうございました。

    今回、目標金額を達成することはできませんでしたが、みなさまのご支援と温かいメッセージに、とても勇気づけられました。

    みなさまからのご寄付は、豊島を舞台としたアートプロジェクトの事業費の一部として大切に活用させていただきます。

    今後とも、瀬戸内アートプラットフォームの活動をご支援いただければ幸いです。

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愛媛県上島町

瀬戸内海のほぼ中央に位置する上島町は、2004年10月1日、弓削町・生名村・岩城村・魚島村の4町村が合併し、誕生しました。春は絶景の桜と美しい桜鯛、夏はきれいな海で釣りや海水浴、秋は特産のレモンとお祭り、そして冬は温泉とデビラ。近年では、潮風のそよぐ島々を巡るサイクリングコースとしても人気です。ふるさとを大切に思う方々や、上島町を応援してくださる方々にも、気持ち良く訪れていただけるようなまちづくりを目指しています。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 多くの人に作品と瀬戸内の風景を体感してもらいたいと願っています。大好きな島です。

    2019年12月21日 18:23

  • 日本の豊かな自然を持つ豊島で、創造性と柔軟性が発揮できる、豊かな芸術の舞台となるよう、わずかではありますが活動を支援します‼︎

    2019年12月11日 10:41

  • がんばってください!応援しています!

    2019年12月8日 21:31

  • 瀬戸内海の魅力がまたひとつ高まりますね。活動に期待しています。

    2019年12月4日 14:46

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