子どもの未来を応援!どんな境遇の子どもたちも夢と希望を持って成長できる地域へ
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 1,102,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 110.2%
- 支援人数
- 28人
- 終了まで
- 受付終了
東京都港区(とうきょうと みなとく)
寄付募集期間:2019年11月6日~2020年1月31日(87日間)
東京都港区
港区では、これまでに、安心して子育てができ、未来を担うすべての子どもたちが健やかに成長できる環境を整えるため、子育てや家庭の支援、青少年健全育成等に関する施策を推進してきました。
子どもは社会の希望であり、未来をつくる存在です。子どもが、自分の可能性を信じて前向きに挑戦し、未来を切り開いていけるようにすることが必要です。
しかし、現実には、子どもの将来がその生まれ育った家庭の事情等に左右されてしまう場合が少なくなく、子どもの将来が閉ざされてしまう状況があります。
そこで今回ガバメントクラウドファンディングを活用し、子どもと家庭への総合的支援を行う(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの整備と、経済面や家庭環境等に問題を抱える子どもや保護者の課題解決に向け、子どもの居場所づくりや学習支援、孤食解消事業など、すべての子どもたちが夢と希望に向かって挑戦できるよう、子どもの未来を応援する施策を更に充実してまいります。
施設整備、教育、食、多方面から子どもたちの未来をサポートするために
子どもたちに明るい未来を
港区ではこれまでも子どもたちが健やかに成長できる環境を整えてきましたが、これまで以上に安心して子育てができ、未来を担うすべての子どもたちが健やかに成長できるよう、これらの施策を強化していくこととなりました。
どんな子どもたちも未来をあきらめないまちを実現するため、「施設整備」「食」「教育」の3つの方面から子どもたちを支える事業を強化してまいります。
1.施設整備:妊娠期から児童の自立まで地域が見守り、寄り添う
(仮称)港区子ども家庭総合支援センターを整備し、切れ目のない支援を
【整備の目的】
令和3年4月に、子ども家庭支援センター、児童相談所、母子生活支援施設の複合施設として「(仮称)港区子ども家庭総合支援センター」を南青山に整備します。
3施設は、児童虐待、非行、DVなどの子どもと家庭の問題に、発生予防から相談、保護、措置、自立支援まで、必要に応じ連携して対応し、切れ目なく支援していきます。また、地域の様々な施設、機関との連携体制を強化し、妊娠期から子育て期、思春期、児童の自立まで、切れ目なくきめ細かな支援を行います。
3施設の事業内容
【子ども家庭支援センター】
子ども家庭支援センターは、子育て中の方、子育て支援に取り組む方が利用できるほか、多世代交流等も行います。現在の赤羽橋から移転します。
子ども・子育て支援サービスの提供
子育てひろば事業を行います。親子ふれあい広場で日常的に親子が遊び交流することができるほか、多目的室等を利用し、講演会やイベント等を開催します。カフェコーナーを活用して、多世代交流等も実施する予定です。
また、子育て支援サービスの申込みや区内の子育てや子育て支援に係るネットワークづくり、子育て支援員の育成等を行います。
子どもと家庭の総合相談
子育てや家庭に関する相談支援や情報提供を幅広く行います。気軽に相談できる子育てコーディネーターや、子どもと子育て全般についての相談員、家庭問題に関する相談員、臨床心理士などの専門相談員もお待ちしています。
児童福祉法に基づく児童及び妊産婦の福祉に関する支援拠点として、また港区要保護児童対策地域協議会の調整機関としての役割も果たします。
【児童相談所】
児童福祉法第12条に基づく行政機関です。
児童福祉司や児童心理司、保健師、医師、弁護士等の専門職員がチームを組み、子どもと家庭の様々な問題に適切な援助を行います。虐待などの養護相談や障害相談、育成相談、非行相談などの子どもと家庭の相談に応じ、問題の状況、ニーズを把握し、適切な援助を行います。
【母子生活支援施設】
児童福祉法第38条に基づき、様々な事情から児童の養育が困難となった母子家庭が入所し、安定した生活と自立を支援するための施設です。母親には、心と体と生活を安定するための支援を行い、子どもには、健やかな成長のための支援を行います。
【地域ぐるみでの支援】
(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの3施設は、互いに連携するとともに、地域の関係機関とネットワークを組み、地域ぐるみで子どもと家庭を支援します。妊娠期から子育て期、思春期、児童の自立まで、切れ目なくきめ細やかな支援を行います。
2. 教育:子どもに将来を諦めさせない!
学習支援でどんな境遇の子どもにも平等に学ぶ機会を
日本では、7人に1人の子どもが貧困状態とされています。
港区が、平成28年度に児童育成手当を受給しているひとり親家庭の保護者等に対して実施した調査では、家庭学習の習慣が身についていない子どもが33.9%、経済的理由等で塾に通わせることが出来ないので無料の学習支援を利用したいと思う親が63.2%という結果でした。
周りの子どもたちが塾に通っている一方で、家庭環境が厳しく塾に通えない子どもが港区にも存在しています。また、経済的には問題のない家庭でも、自宅に学習環境が整っていないなど、家庭環境の問題を抱える子どももいます。
そこで港区では、どんな境遇の子どもたちも平等に学ぶ機会を与えるため、中学生及び高校生に対する学習支援を行っています。
中学生への学習支援は、NPO法人と連携し、ボランティアによる少人数・個別指導により、個々のレベルに応じた学習支援を、6か所で毎週1回、2時間程度行っています。
高校生への学習支援は、学習塾を経営する事業者と連携し、少人数・個別指導により、個々のレベルに応じた学習支援を行っています。科目は、英語・数学・国語を支援し、2か所で毎週1回、2時間程度で実施しています。
学習支援の対象となる生徒は生活保護、就学援助や児童扶養手当を受給している世帯の子どもたちです。
その中には、様々な家庭環境から、学習習慣や生活習慣を身につけることが難しい生徒もいます。家庭や本人の努力だけではなく、地域全体で対策を図っていく必要があります。
本事業では、学習支援に週1回定期的に通うことで、学習・生活のリズムを身に着けることを目指します。また、学校や家以外の子どもたちの居場所としても機能できればと考えています。
また、ボランティアの方々による丁寧な学習支援により、勉強がわかるようになるだけでなく、身近な大人とのコミュニケーションを通じて自己肯定感を持てるようなれたらと考えております。
子どもたちにも可能性を最大限に伸ばし、それぞれの夢に挑戦できるよう、学習環境を地域で支援しています。
3.食:すべての子どもたちの健やかな成長のために
子ども食堂で子どもの孤食解消を目指し、保護者を支援する
核家族化、就労形態やライフスタイルの多様化により、子どもの「孤食」は進んでおり、子どもの今後の人生に大きな影響を及ぼすことが懸念されています。平成28年度に行った調査では、「子どもだけで夕食を食べることが多い」という家庭が約12%あり、地域の中で孤立する親子への支援が課題となっています。
現在港区内で5つの子ども食堂がそれぞれに工夫をこらした運営を行い、地域の子どもたちにバランスのとれたおいしい食事と安心できる場所を提供しています。
子ども食堂の活動を中心とした取組によって、地域と子ども、地域と保護者、地域と親子が孤立から守り、利用する親子だけではなく、運営を支える多世代の人々との交流の場ともなり、地域コミュニティの拠点となることをめざします。
本年7月23日に「子ども食堂を考えるワークショップ」を開催したところ、子ども食堂を運営している団体、子どもの食に関する問題に対し協力や支援を考えている個人や企業など、60名を超える参加者があり、地域の人々が高い関心を持っていることが分かりました。
今後は、(仮称)港区子ども食堂ネットワークを立ち上げ、関係者との情報交換や連携を深め、家庭とも学校とも異なる第3の場所「子ども食堂」で、区内に住むすべての子どもの健やかな成長を支援します。
寄附金の使い道
・(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの整備費用
・学習支援事業を運営している事業者への委託料
・学習支援事業に参加するために公共交通機関を利用する生徒の交通費
・子ども食堂の立ち上げを考えている個人や団体に対する立ち上げに要する経費助成
・現在運営している子ども食堂の開催回数を増やすための運営費の補助
これらの一部に充てさせていただきます。
事業実施のスケジュール
1.施設整備
(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの整備
令和元年9月に着工し、竣工予定は令和3年2月、開設は令和3年4月の予定です。
2.教育
毎週1回の勉強会を開催し、年間を通じて学びの場を提供しています。
随時、キャリア教育の一環としての企業見学や、講師を招いての特別講座を開催します。
3.食
令和元年11月下旬に「港区子ども食堂ネットワーク連絡会発足式」を行う予定です。その後は順次子ども食堂の開設等を進めていきます。
事業に携わる方の思い
【学習支援事業担当者】港区生活福祉調整課自立支援担当 幸野
■どの子どもも夢を諦めないで
平成28年実施「港区子どもの未来応援施策基礎調査」の結果、無料学習支援について6割を超える希望があり、多くは経済的理由によるものでした。そのため、本事業を実施することとなりました。
しかし、実施してみると、経済的に困窮しているだけでなく、保護者が深夜まで不在、生徒本人の不登校や発達障害、児童虐待や非行など、様々な要因が複雑に絡み合って、基本的な学習習慣や生活習慣が身についていない生徒が相当数利用していることがわかりました。
学習支援事業を利用する生徒のうち、高校生はほとんどの生徒が大学進学を希望します。中学生でも将来の夢があり、それに向けた進路を彼らなりに考えています。
生まれ育った家庭環境に縛られて夢や進路を諦めるのは、生徒自身のその後の人生にネガティブな影響を大きく残します。ひとりでも多くの子どもが可能性を最大限に伸ばし、それぞれの夢に挑戦できるよう学習環境を支援していきたいと思います。
NPO法人キッズドア 東さん
■学習の支援によるケア~レジリエンス(やり抜く力)を育む~
困窮状態にある子どもたちは、学習意欲・習慣が身についていない、自己肯定感・自尊感情が低い、他者とのコミュニケーションやつながりを持ちにくい、などの傾向が見られます。本事業の現場でも、「俺はバカだから」とか、「どうせやったってできないんだから」などの発言、学校の提出物が期限までに出せない、挨拶がきちんとできない、といった子どもの様子が散見されます。
私たちはそういう子どもたち一人ひとりにきちんと向き合い、丁寧に接することで、それらの課題を解決することを目指しています。学習支援ボランティアとマンツーマンもしくは少人数での学習は、ただ単に勉強を教えるのではなく、ボランティアさんとの雑談の中で、困っていることや学校のことなどを話しすることを重視しています。ボランティアさんは生徒のことを気にかけ、ほめていきます。
生徒たちは、気にかけてくれる人の存在、頼れる大人に会える(相談相手、ロールモデルの獲得)、もう一つの学びの場(楽しい、質問しやすい)、自分が成長していく実感(勉強がわかる感覚、勉強姿勢の変化)、居場所感(自分を温かく迎えてくれる場所、安心できる場所)などを得て、レジリエンスを育んでいきます。
実際に、通塾当初は暴言を吐いていた子どもが挨拶できるようになったり、立ち歩いていた子どもが2時間きちんと座っていられるようになったりという変化が見られるようになりました。そういう変化を見ることで、ボランティアさんもやりがいを感じ、ますます子どもたちとよい関係を築いていきます。
港区は、土地柄、外国にルーツを持つ子どもも多く、日本語が得意でない場合もあり、支援の方法も工夫が必要です。地域の中で、いろいろな子どもの存在を認め、ボランティアさんのなり手を増やすことで、より子どもたちが、成長していける環境を作っていきたいと考えています。
学習の支援を利用した声(利用者アンケートから)
実感が持てる、自信につながる子が増えています
【生徒本人の声】
・楽しく勉強でき、わからないところはわかりやすく教えてもらえました。
・友達ができてうれしかった。先生が話を聞いてくれてうれしかった。
・以前はテスト前でも復習しなかったけど、今ではするようになりました。そして、学校の提出物を全部提出日に出せるようになってよかったです。
・色んな先生方と仲良くなれて、大人と話すことに慣れました。
【保護者の声】
・勉強が大嫌いな子ですが、初めて休まずに通ってくれました
・部活が忙しく、経済的にも塾に行くのが難しい中、週に1回でも集中的に学習する時間が確保できたことがよかったです。
・不登校の子どもが、教室だけは毎週楽しみに通っていました。
・会社訪問での体験など、普段できない良い経験ができ、感謝しています。
寄附者・子どもの応援団になっていただいたみなさまへ
港区からのメッセージ
明日を担う子どもたちが経済面や家庭環境等に関わらずその能力を最大限生かして自立するための学習支援事業、子どもたちを健やかに育むための(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの整備、子どもたちの育ちを地域で支える子どもの孤食解消と保護者の支援事業にご協力いただき、心より感謝いたします。
港区は、みなさまからのご支援をいただきながら、すべての子どもたちが夢と希望に向かって挑戦できるよう、子どもの未来を応援していきます。
また、学習支援事業に関心がおありの方、学習ボランティアも随時募集しています。直接子どもたちの支援を希望される方はぜひご協力ください。お待ちしております。
現在進捗情報はありません。
東京都港区
港区は、東京の都心に位置しており、空の玄関口である羽田空港や成田空港と直結し、東京港や新幹線・品川駅により全国と結ばれ、多くの人・モノ・情報が集まる街です。
台場、青山、六本木、汐留、麻布十番といった人気のスポットがあり、三田、赤坂、高輪、新橋、芝浦など個性豊かな街並みが眩い魅力を放っています。
多様な魅力あふれる港区へ、是非お越しください。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。