こうべ発・動物共生プロジェクト ー人と犬猫がもっとしあわせに暮らせるようにー

カテゴリー:動物 

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寄付金額 1,479,400

14.7%

目標金額:10,000,000

達成率
14.7%
支援人数
51
終了まで
61
/ 90

兵庫県神戸市(ひょうごけん こうべし)

寄付募集期間:2025年11月4日~2026年2月1日(90日間)

兵庫県神戸市

プロジェクトオーナー

神戸市では、皆さまのご支援をいただきながら、人と動物が共生できる社会の実現を目指しています。
2017年には、日本で初めての猫に特化した条例、「神戸市人と猫との共生に関する条例」を施行し、野良猫(飼い主のいない猫)の繁殖制限や、保護された猫の譲渡(新しい飼い主探し)に取り組んできました。その結果、これまでに15,000匹以上の野良猫に不妊手術を行い、猫の引取り数や殺処分数を大幅に減らすことができました。
また、2021年には、動物関係の公的機関として初めて「共生」の名称を用いた施設「こうべ動物共生センター」を開設し、動物愛護の啓発や、保護された犬猫の譲渡を強化しています。
引き続き、これらの先進的な取り組みを推進することで、もっと多くの犬猫にしあわせに過ごしてもらえるよう努めていきたいと考えています。そのために、皆様のあたたかなご支援をお願いいたします。

神戸市の取り組みについて

1.「神戸市人と猫との共生に関する条例」に基づく取り組み

条例に基づき設置された「神戸市人と猫との共生推進協議会」と神戸市が連携しながら、野良猫の繁殖制限、地域猫活動のサポート、猫の譲渡推進、猫の適正な取扱いの啓発に取り組んでいます。
これにより、猫によるトラブルと猫の殺処分をなくすことで、人と猫が共生できるまちづくりを目指しています。

(1)野良猫の繁殖制限

地域猫活動団体や市民から要望が寄せられた地域について、協議会のメンバーである獣医師会と保護団体らが協議しながら、計画的にTNR(野良猫を捕まえて不妊手術を行い、元の場所に戻すこと)を実施しています。
その結果、条例施行から8年間で、延べ2,465 地域で計15,458 匹の野良猫の不妊手術を行いました。
自治会へのアンケート調査などにより、野良猫の数や、それに関する苦情が、以前よりも減っている傾向が示されています。

野良猫の不妊手術
野良猫の不妊手術数(累計)

(2)猫の譲渡推進

協議会が、譲渡会を開催したり、猫の保護団体の譲渡会情報を発信したりすることで、猫の新しい飼い主を探す取り組みを進めています。

猫の譲渡会

これらの取り組みにより、条例施行前の2016年度に比べ2024年度には、猫の引取り数は579 匹から104 匹(約1/6)に、殺処分数は406 匹から14 匹(約1/30)へと大きく減少しました。

猫の引取り数・殺処分数

着実に成果が出てきていますが、条例の目的を達成するためには、この流れを止めることなく、引き続き活動を進めていく必要があります。

2.「こうべ動物共生センター」での飼い主探し

2021年にしあわせの村に開設した「こうべ動物共生センター」では、保護された犬猫に新しい飼い主を見つけるため、さまざまなケアを行っています。

(1)健康チェックと治療

保護された犬猫は、感染症やその他の病気がないかなどの検査を行い、病気が見つかった場合は、投薬などの治療を行います。難しい病気を抱えている場合も、獣医師会と連携して、動物病院で専門的な診断と治療を行っています。

ワクチン接種

(2)人馴れトレーニング

保護された犬猫のなかには、警戒心が強かったり、攻撃性があったりする個体もいますが、新しい飼い主を見つけるためには、人に馴れてもらう必要があります。そのため、獣医学や行動学などの知見も取り入れ、専門スタッフたちが人馴れトレーニングにあたっています。
特に、近年社会的に問題となっている「多頭飼育崩壊」により保護された犬猫は、適正な飼育をされておらず、人への警戒心が強いことが多くあります。人馴れするためには、長期間センターで過ごしながら、たくさんのスタッフとの関わりや専門的な知見に基づいた飼育が必要となります。
さらに、離乳前の犬猫は、センターで常時世話することが難しいため、ミルクボランティアに預けて育ててもらう制度も整えています。

犬の散歩と人馴れトレーニング
ミルクボランティア

(3)快適な環境づくり

新しい飼い主が見つかるまでの間、センターで過ごす犬猫が快適に過ごせるよう、各部屋にはエアコンと床暖房を完備し、トリミング室や、譲渡後を想定して一般家庭の居間を再現したプレイルームがあり、また自然豊かなしあわせの村内をたっぷり散歩させるなど、ストレスの少ない環境づくりに努めています。
さらに、複数頭での飼育が苦手な個体は個室で過ごすほか、それぞれにお気に入りのおもちゃやおやつを与えるなど、個体の性格に応じて飼育し、犬猫が落ち着いて過ごせるようにしています。

猫のプレイルームにて

(4)譲渡の促進

新しい飼い主を見つけるための取り組みとして、日頃から、センターを訪れた人は、譲渡候補の犬猫の見学やマッチングのためのふれあいを行うことができます。
さらに、譲渡候補の犬猫のことを広く知ってもらい、譲渡につなげるため、SNSやホームページを活用し、犬猫がセンターで過ごす様子を日常的に発信しています。

こうべ動物共生センターのインスタグラムより

これらの取り組みの結果、センター開設以来、計199匹の犬猫に新しい家族が見つかり、犬猫の殺処分数はセンター開設前の2020年の103匹から、2024年には19匹と、約1/5に減らすことができました。

犬猫の譲渡数(累計)
犬猫の殺処分数

引き続きこれらの取り組みを進め、より多くの犬猫の飼い主探しに努めていきたいと考えています。

保護された犬猫にしあわせを

保護された犬猫は、愛情を求め、安心できる居場所を必要としています。
このプロジェクトは、そんな犬猫に、しあわせを届けるための取り組みです。
神戸から、“人と動物が共に生きる社会”をもっと広げていくために──
皆さまのあたたかいご支援を、どうかよろしくお願いします。

寄附者の皆さまへ

いただいた寄附金は、目標金額を上回った場合も含め、全額、以下の用途に使わせていただきます。

神戸市人と猫との共生推進協議会、こうべ動物共生センターにおける以下の取り組み
・野良猫の繁殖制限(飼い主のいない猫の不妊手術)
・保護された犬猫の譲渡推進(健康管理、人馴れトレーニング、ミルクボランティア、情報発信等)

※目標金額を下回った場合でも、上記使い道に活用させていただきます。

 

ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

兵庫県神戸市

神戸市は、国際貿易港を中心に発展してきた都市であり、海、山、そして魅力ある街並みに恵まれた、多様性のあるまちです。1868年の開港以降、多くの外国人が移住してきたことで、海外の気風や多様な文化が広まり、本市はそれらを取り込みながら、国際都市として、個性豊かな発展を遂げてきました。