世界最大規模の海鳥繁殖地である北海道天売島で100万羽の海鳥を守る!
カテゴリー:動物
寄付金額 3,007,000円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 100.2%
- 支援人数
- 218人
- 終了まで
- 受付終了
北海道羽幌町(ほっかいどう はぼろちょう)
寄付募集期間:2018年12月26日~2019年3月26日(91日間)
北海道羽幌町
北海道の北西部にある天売島は、本土から約24km離れた離島であり、周囲12km約300人が暮らす小さな島です。天売島には8種約100万羽の海鳥が生息しており、海鳥と人が共生する世界にあまり類を見ない島です。羽幌町では、この自然環境を後世に残すため、様々な施策を行っており、海鳥の雛を捕食する恐れのある野良猫を捕まえ殺処分することなく、馴化させて飼い主を探す活動など、羽幌地域全体の海・川・森・人を中心とした海鳥を取り巻く自然環境の保全に努め、天売島の海鳥たちを守っています!
海鳥も猫も人もみんな幸せになる町を目指す!
自然環境を保全しながら地域産業も活性化!
天売島のシンボル的存在であるウミガラス(通称:オロロン鳥)は、かつての生息数が1960年代に約8,000羽とも言われていましたが、外来生物や天敵による雛や卵の捕食、海中のえさを捕獲する際の魚網による混獲等により一時期10羽程度まで激減し絶滅危惧種となっております。
その後、デコイ(鳥模型)の設置や鳴き声による誘引活動により、少しずつ増加傾向となっておりますが、海洋環境の変化など海鳥を取り巻く環境は悪化傾向にあります。
この改善を図るため地域産業(漁業・農業・林業・観光業・商工業等)と自然環境保全の両立を目指し、海鳥の生態系を守るため、皆さまからのご支援が必要です。
■参考
生息数の推移
1960年代 8000羽
1970年代 500~1000羽
1980年代 130~600羽
1990年代 20羽~80羽
ここ最近は30羽前後であったが2018年は58羽を確認(環境省 北海道地方環境事務所及び海鳥センターHPより参照)
海鳥の紹介
天売島の海鳥たち
天売島に住む海鳥を一部紹介します。
■ウミガラス(オロロン鳥)
絶滅危惧ⅠA類※
見た目はペンギンに良く似ており、鳴き声が「オロローン」と聞こえることから、オロロン鳥とも呼ばれています。天売島の海鳥のシンボル的存在です。
■ケイマフリ
絶滅危惧Ⅱ類※
足が赤色のため、ケマ(足)・フレ(赤い)というアイヌ語が名前の由来となっています。バードウォッチャーが憧れる海鳥でもあります。
■ウトウ
40万のつがい約80万羽が生息する世界最大のウトウの繁殖地であり、夕暮れ時にはヒナに餌を与えるため小魚をくわえた親鳥が一斉に帰巣するシーンは圧巻です。
■ウミスズメ
絶滅危惧ⅠA類※
天売島周辺では、海に浮かんでいる姿を見ることがありますが、海鳥の中でも陸にいる期間が短く、海鳥の中の海鳥と呼ばれ、見る機会が少ない海鳥です。
※環境省が示す絶滅のおそれの野生生物の種としてのランク
・絶滅危惧ⅠA→ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
・絶滅危惧Ⅱ類→絶滅の危険が増大している種
【活動①】海鳥のため良好な環境の創出を図る!
■シーバードフレンドリー認証制度の創設!
ウミガラス(オロロン鳥)を代表とする海鳥は羽幌町のシンボルであり、その海鳥を守るためには自然環境全体を保全する必要があります。
シーバードフレンドリー認証制度とは「4つの柱」(下記参照)を基本とし、海鳥を取り巻く自然環境に配慮した地域産業や商品を「海鳥に優しい取組・商品」として認証することにより付加価値を付け、消費者の環境に対する理解を深めるとともに、自然環境の保全と地域の産業振興の両立に寄与し「海鳥に優しいことをすることが経済的にも評価される仕組み」を目指す制度です。
具体的な取組みとしては、海鳥を混獲しないような魚網の開発に協力する取組や農薬、化学肥料の使用量を通常より大幅に減らしたお米の栽培方法を認証しており、認証した商品や取組のほか、シーバードフレンドリー認証制度の紹介など羽幌高校とも連携しながら首都圏などで環境保全の啓発活動を行っております。
今後も自然環境に配慮した取組などを認証しながら「海鳥を象徴とした多様な主体連携」を図ってまいります。
【活動②】海鳥保護活動に対する理解向上を!
情報発信や認知度向上を図る!
環境省と羽幌町が共同で運営する「北海道海鳥センター」は、日本で唯一の海鳥専門施設です。
絶滅が心配されるウミガラス(オロロン鳥)の保護活動や、天売島で繁殖する海鳥類の調査・研究を行っています。
また、海鳥に関するさまざまな展示や、自然観察会、海鳥フェスティバルなどの体験イベントなど、普及啓発活動も行っています。
そのほか、羽幌町の将来的な地域社会の担い手育成に寄与することを目的に羽幌高校と連携して総合学習の時間を活用した授業を行っており、森づくりのための植樹や生物調査、海岸清掃など、環境問題に関心を持ってもらえるよう活動を行っております。
このような活動を通して、地域全体での環境保全に対しての意識向上を図っています。
【活動③】海鳥の生態系に密接した活動を!
天売猫を捕獲し殺処分することなく飼い主のもとへ
天売島では増えすぎた野良猫が、海鳥のヒナを襲ったり、繁殖地に侵入するなど、海鳥の繁殖に悪影響を及ぼしていました。そのため、羽幌町では平成24年に天売島ネコ飼養条例を制定し、飼い猫の適正飼育に努めています。
また、野良猫については、捕獲をして島外に搬出し、殺処分することなく、不妊手術を行ってからボランティア等によって人が飼えるように馴化(人に馴れさせる)を行っています。
人に馴れた猫は「天売猫」と呼び、飼い主を探しています。
この取り組みは、北海道獣医師会、北海道、環境省、動物愛護団体などと共に「人と海鳥と猫が共生する天売島連絡協議会」を設立し、各地で天売猫の譲渡会や馴化・活動紹介としてパネル展示等を行い、今まで100匹以上を譲渡してきました。
その他全国的にも有名な旭山動物園や酪農学園大学とも連携し、取り組みを進めています。譲渡された飼い主より定期的に天売猫の状況を確認するなど、猫と海鳥と人が幸せになれるような活動を今後も精力的に行っていきます。
事業計画と寄附金の使い道
■今後のスケジュールと使い道について
スケジュール
■2017年度
羽幌地域生物多様性保全協議会設立
■現在
シーバードフレンドリー試験認証
・商標登録手続き
・認証ロゴの作成
・葛西臨海水族園及び我孫子バードフェスティバルへ啓発出展
・地元高校との総合学習を活用した連携
■2019年度
シーバードフレンドリー認証制度確立
※その他毎年の事業として、天売猫対策事業及び海鳥保護・普及啓発事業
寄附金の使い道
・天売猫に係る不妊手術及び飼育費、譲渡対策費:100万円
・シーバードフレンドリー認証制度の創設費:150万円
・日本唯一の海鳥普及啓発施設「北海道海鳥センター」各種活動費:50万円
計 300万円
事業に携わる方の思い
羽幌地域生物多様性保全協議会 会長 濱野 孝さん
■生きものと人がやさしく向き合える世界を目指して
地域産業の振興と環境保全は相反するものと思われがちですが、双方がともに助けあい共存出来ないかと考えています。
「海鳥をとりまく自然環境の保全」と「羽幌地域の産業振興」の持続的な両立を目指し、羽幌の自然環境にやさしい取り組みを認証・啓発する「シーバードフレンドリー認証制度」を進めていきます。
生きものと人がやさしく向き合えば良いと考えています。
天売島民 齋藤 暢さん
■海鳥と共に生きる
私は天売島で生まれ育ち幼い頃から身近に海鳥がいました。
小学生の頃から本格的に野鳥観察をするようになり、夏場は近所の密漁監視員の叔父さんに船に乗せてもらいオロロン鳥を見に行くのがとても楽しみでその頃は屏風岩やカブト岩にも多く繁殖していました。
そのオロロン鳥も一時は10羽程度まで減ってしまいましたが、沢山の人たちの保護活動のおかげで今は50羽程まで繁殖数が増えました。オロロン鳥が増えた要因は単純な事では無いと思います。
海鳥が安心して暮らすためにはまず豊かな海が必要です。
森が水を蓄え海に栄養を送り、魚が集まり島に暮らす人々や海鳥を育む、その命の循環が大切なのではないでしょうか。
海鳥を保護することは実は島に暮らす私たち自身の暮らしを守る事だと考えます。いつまでも海鳥と人とが共に暮らす島でありたい。
天売猫飼育馴化ボランティア 梅原 清美さん
■海鳥と猫の幸せのために
天売島の海鳥を守るために、島で増えすぎた野良猫の保護活動に協力しています。
天売島の冬はとても寒くて厳しく、野良猫にとっても決して暮らしやすい場所ではありません。島で捕獲された野良猫を、海鳥センターの飼育室で、人が飼えるように馴れるまでお世話をしています。
この取り組みは、海鳥だけではなく猫の幸せも守る取り組みだと思います。全ての猫に新しい家族が見つかり幸せに暮らせるよう、願っています。
寄附者の方へ
北海道羽幌町からのメッセージ
天売島に生きる海鳥・天売猫は地域の一員であり、人と共生する住みよい「まちづくり」を羽幌町は目指します。
ぜひ全国のみなさま応援をお願いします。
そして、100万羽が飛来する天売島へお越しください。
お礼の品をご紹介
※このプロジェクトへのご寄付は、ふるさと納税制度の対象となります。そのため羽幌町にお住まいの方は、ご寄付をいただくことは可能ですが、御礼の品をお送りすることができません。何卒ご了承ください。
5,000円以上ご寄附の方
本町のマスコットキャラクターであり、オロロン鳥(ウミガラス)をモチーフ
としたオロ坊焼き5個セット
10,000円以上ご寄附の方
上築有機米生産組合生産の特別栽培米5キロ
50,000円以上ご寄附の方
特急はぼろ号バス往復乗車券+上記特別栽培米5キロセット
お礼の品一覧
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オロ坊焼き5個セット
5,000円
本町のマスコットキャラクターであり、オロロン鳥(ウミガラス)をモチーフ としたオロ坊焼き5個セット
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上築有機米生産組合生産の特別栽培米5キロ
10,000円
上築有機米生産組合生産の特別栽培米5キロ
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特急はぼろ号バス往復乗車券+上記特別栽培米5キロセット
50,000円
特急はぼろ号バス往復乗車券+上記特別栽培米5キロセット
現在進捗情報はありません。
北海道羽幌町
羽幌町は、北海道北西部の日本海側、留萌管内のほぼ中央に位置し、東は天塩山系ピッシリ山を背景として、西は日本海に面し、沖合いには、天売島と焼尻島の二つの島を有する町です。
天売島は島民約300人が暮らす世界でも珍しい人と海鳥が共生する島であり、焼尻島は島民約200人が暮らす緑と原生花の島で、「暑寒別天売焼尻国定公園」に指定されています。
日本有数の漁獲量を誇る甘えび、ほたて、たこ、うにといった海産物、グリーンアスパラや米などの農産物、ストレスのない環境の中、潮風を受け豊富なミネラルを含ん牧草を食べて育った焼尻めん羊など、豊富な資源に恵まれた自然豊かな町です。
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