東洋のシンドラー 杉原千畝の「人道精神=人が人を大切に思う」を子どもたちへ伝えたい。
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 2,062,703円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 103.1%
- 支援人数
- 106人
- 終了まで
- 受付終了
岐阜県八百津町(ぎふけん やおつちょう)
寄付募集期間:2018年9月21日~2018年12月31日(102日間)
岐阜県八百津町

第二次世界大戦中、多くのユダヤ系避難民を「命のビザ」で救った、元駐リトアニア領事代理、杉原千畝氏の出身地である八百津町は、様々な氏を顕彰する事業を実施してきました。氏の人道的行為を発信し続けていくこと、そしてその功績とともに「命、平和、思いやり」の大切さを子供達に伝えていく、引き継いでもらうよう取り組んでいくことが八百津町の使命です。
今日まで様々な顕彰事業を実施してきました。しかし、まだまだ杉原千畝氏の功績、行動を今の世の中に伝えていかなくてはなりません。
氏の関連書籍を、道徳教育の資料として活用して頂ける学校へ八百津町からお贈りし、より多くの子供達が道徳、人道教育を通じて「命、平和、思いやり」を持った大人への成長のための第一歩として、本事業を実施します。
多くの子供たちに杉原千畝の「人道精神」を知ってもらいたい
東洋のシンドラー 杉原千畝の「人道精神」

ユダヤ人大虐殺が行われた第二次世界大戦中、約6,000人もの命を救った元外交官の杉原千畝。
その偉大な功績は世界中から「東洋のシンドラー」と称され、彼の救ったユダヤ人の子孫は世界中に約10万人いるともいわれています。
6,000人以上の命を救った「杉原千畝」
1939年、千畝はリトアニアの首都カウナスに日本領事館開設を命じられます。この頃、戦火はヨーロッパ中に拡大、ヒトラーによるユダヤ人迫害も激しさを増し、多くの人々が強制収容所に送られました。
1940年7月、こうしたナチスの迫害から逃れるため、日本の通過ビザを求めて多くのユダヤ人が領事館前におしかけました。
「ビザを発行してもいいですか?」日本の外務省に宛てた電報に返ってくる答えは「正規の手続きができない者にビザを発行してはいけない」というものでした。
「私の一存で彼らを救おう。そのために処罰をうけてもそれは仕方がない。人間としての信念を貫かなければ」と決心した千畝は、独断でビザを発給。ひとりでも多くの人を救おうと、寝る間も惜しみ、万年筆が折れ、腕が腫れ上がるほど日々懸命にビザを書き続けました。
発給されたビザは、番号が付され記録されているものだけでも2,139枚にのぼり、これにより約6千人もの尊い命が救われました。まさに「命のビザ」でした。
「人道精神=人が人を大切に思う」を子どもたちへ伝える
そんな元外交官である杉原千畝氏の出身地がこの八百津町です。
八百津町では彼の行動の根底にある人道精神を後世に繋げていくため、町内の小学校と中学校にて”人道教育”を推進しています。
そこでは杉原千畝氏の考え方や行動を基に「命を大切にすること、人の痛みがわかり、他人に対する思いやりの心を育てていくこと」を学習しています。



人道教育に積極的に推進した結果、八百津小学校ではいじめ・不登校が0件となりました。
一方で文部科学省の調査結果の発表で、2016年度の「日本全国の小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数」は32万件を超え、過去最多となりました。
八百津町ではこうした現状を踏まえ、人道教育を日本全国に発信することで少しでも悩んでいる子供たちの力になりたいと考えています。
その第一歩として、日本全国の小学校に杉原千畝氏に関連する本を通じて、「命を大切にすること、人の痛みがわかり、他人に対する思いやりの心」を育むきっかけにすべくプロジェクトを立ち上げました。
本を通じて、命の大切さを学んでほしい。
まずは小学生への「人道精神」の浸透から


寄附金を活用し、小学校での道徳学習の資料として活用してもらえるよう、杉原千畝氏の関連書籍を、今年度2月もしくは3月に希望する学校へ配布致します。
もちろん、ただむやみに配布するのではなく、しっかりと教材として利用して頂ける学校を募った上、小学生にも理解しやすい書籍を選定し配布致します。
今年度は、書籍の配布のみですが、来年度以降には町外の小学校が社会見学等で記念館へ訪れる経費(バス代等)を八百津町が負担することを検討しています。実際に杉原千畝記念館を訪れて、直接人道博愛の精神、愛・心・勇気という人間愛を感じてもらう機会を創出したいと考えています。
これらに係る費用に、皆様からの寄附金を活用させて頂きます。
八百津小学校 納土校長
八百津小学校では、杉原千畝氏を通じて人道教育を徹底しています。
学校教育の中の「人権教育」を八百津町では「人道教育」と捉え、命の大切さはもちろん、人に優しくする精神を学ぶ取り組みを数多く行っています。
小学2年生になると八百津町にある杉原千畝記念館を訪れ、人道を学ぶ第一歩を踏み出します。
他にも「杉原のバラ」「アンネのバラ」を植樹し、大切に育てていくことや、校内の教室に《人道の部屋》を設置し、杉原千畝氏を身近に感じながら学校生活を送っています。
高学年になると、杉原千畝の人道創作劇「イエフダーと七つの灯」を演じます。
児童が自ら演じ方を考え、自身の役になりきり演じる創作劇は、結果、人に優しくする精神を育むこととなっています。
八百津小学校には、いじめや不登校を生み出さない風土が強く根付いています。
これは、たくさんの杉原千畝氏に関連する取り組みの中で、人に優しくする精神、命の大切さを学ぶことによりでている結果だと思います。
杉原千畝氏の人道精神、この教育をさらに広めていかなくてはなりません。
本プロジェクトにより、八百津町が全国の中でも先陣をきって人道教育を推進していきますので、ぜひ応援ください。

八百津町から発信し続けていきたい
杉原千畝の「人道精神」
命の大切さについて、学び、伝え続ける
八百津町役場 地域振興課 赤塚卓彌
八百津町は、杉原千畝氏の行動を知ることで、より多くの子供たちに、「命の大切さ」を学んでもらう機会を提供していければと考えています。
人が生きていく上で《命》が大切ということは当たり前のことです。
ただ言葉にして「命は大切だ」と子供達に教えたとしても、何も伝わらないかも知れません。
この事業により、命の大切さ、自分以外の人に対する優しさ、助け合い精神などを学ぶことで、「自分も他の人のために何かしてあげることができるんだ」と気づいてもらうことができると考えています。
「一人でも多くの子供の心に、人道精神を」を目指します!

人道精神を伝え続ける「杉原千畝記念館」

八百津町では、杉原千畝の功績を後世に伝えるため、生まれ育った八百津の街が一望できる高台に杉原千畝記念館を建設しました。
館内には、千畝が発給した「命のビザ」のレプリカや、1940年当時のカウナス日本領事館執務室を再現した「決断の部屋」、人道精神を伝える「人道の部屋」などがあり、千畝の生涯を知ることができます。

平成27年にはリニューアルし、「ユダヤの歴史に人権と人道愛を学び、八百津から世界に発信する記念館へ」をコンセプトに教育の場としても利活用できる記念館として生まれ変わりました。

また、杉原千畝記念館の一帯は「人道の丘公園」として整備されており、「世界平和」をテーマにしたシンボルモニュメントや、千畝が書き続けた幾枚もの「命のビザ」をモチーフにした「命のビザモニュメント」などを見ながら、緑豊かな八百津町の景色を楽しむことができます。
杉原千畝が生まれ育った自然豊かな地に建つこの記念館で、千畝の真の姿に触れてみてください!八百津町は「人道のまち」として、これからも杉原千畝が教えてくれた博愛の精神を世界に発信していきます。
■ギネス記録に挑戦!杉原千畝のモザイク画(2018年3月3日)
八百津町の特産品である八百津せんべいを「7万5,621枚」使用し、杉原千畝のモザイク画を作成しました。その面積が「310.85㎡」となり、最も大きなビスケット/クッキーのモザイク画としてギネス世界記録に認定されました。


■スカイランタンリリース(2018年3月3日)
平和への願いが一つ一つに描かれたLEDランタン「1000個」が、光を放ち夜空へと舞い上がりました。参加者全員で杉原千畝の人道精神、平和への願いを表現しました。


寄附者のみなさまへ

本企画をご覧頂き誠にありがとうございます。
初めて、八百津町という町、そして杉原千畝氏という人物を知られた方もいらっしゃるかと思います。
八百津町では、小学校から人道教育を推進し、幼いころから杉原千畝氏に関わることが当たり前となっています。これは他の町では中々無いことであり、八百津町だからこそできる教育です。
これを八百津町だけにとどめるのではなく、日本中に八百津町の取り組み、そして杉原千畝を知って頂きたいと思います。
お礼の品一覧
-
2019年02月01日 09:00
目標達成の御礼
2018年12月31日、本プロジェクトの目標金額を達成しました。プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、そしてご支援いただき誠にありがとうございました。
本プロジェクトは平成31年度に実施いたします。
現在、県内小学校への書籍配布の準備を進めているところではありますが、実は寄附受付期間中にも県内小学校から問い合わせをいただいておりました。
「ぜひ書籍を活用し授業で取り上げたい」「子供たちに紹介したい」
本プロジェクトは八百津町だけでなく、町外に住む子供たちにも人道博愛の精神を伝えるものです。目標金額を達成しましたが、愛・心・勇気という人間愛を感じてもらう、伝えいていくこの取り組みを町では今後も継続してまいります。
今後とも岐阜県八百津町をよろしくお願いいたします。もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
岐阜県八百津町

木曽川の水運で栄え、ダムや渓谷、滝など水辺の景勝地に恵まれた、人口約1万人の小さなまち「やおつ」。
町の宝である杉原千畝氏の人道精神を基調にしつつ、町民と自然が共生して生活できる優しいまちづくりを目指すとともに、それを現在だけでなく将来へ繋ぎ、町が輝くようなまちづくりを目指しています。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。