廃線から7年 三江線の歴史と記憶をつなぐ資料館をつくりたい!
カテゴリー:観光・PR
寄付金額 2,155,000円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 107.7%
- 支援人数
- 67人
- 終了まで
- 受付終了
島根県邑南町(しまねけん おおなんちょう)
寄付募集期間:2024年12月13日~2025年1月31日(50日間)
島根県邑南町

私たちNPO法人江の川鐵道は、2018年に廃線になった旧JR三江線の跡地に、トロッコを走らせるプロジェクトを展開しています。
廃線から6年半が経過し、三江線の記憶も少しずつ薄れつつあります。しかし、三江線沿線には、三江線の歴史全体を知ったり、学んだりする場所がありません。
三江線の歴史的な役割や三江線遺構などについて後世に伝えるが必要と痛感しています。
三江線全体の歴史をつないでいく使命を持っていると感じています。
拠点駅の一つだった口羽駅に、三江線の歴史を伝える資料展示スペースを駅舎内に整備します。
三江線の全容を体系的に伝える!
口羽駅を三江線沿線の情報発信拠点に
私たちNPO法人江の川鐵道は、2019年に廃線になった旧JR三江線で、天空の駅と呼ばれる宇都井駅や、口羽駅で、オリジナルのトロッコを走らせています。また、宇都井駅でそうめん流しのイベントを行ったり、イルミネーションイベント「INAKAイルミ」をお手伝いしたりしながら、三江線の歴史を後世につないでいくことを使命としています。
三江線は現役時代108キロという長い路線で、広島・島根両県の6市町にまたがって走っていました。三江線の廃線に至る過程をつぶさに見ていると、この「距離の長さ」によって地域間の情報共有が図れなかったのが遠因とも感じます。いまでも三江線の跡地を訪れ、駅舎や鉄道遺構を訪ねてくださる皆さんが数多くおられますが、三江線の歴史の全体像をお伝えできていないのが現状です。
三江線が廃線に至った遠因ともなった、情報共有が廃線後は当然ながら各市町はそれぞれの地域の振興を目指しますので、全体の歴史をご来訪いただいた皆さんにお伝えする場所がつくれていないのです。
現在も、バスの待合やトロッコの運行拠点として活用している口羽駅の駅舎の風情を生かしながら、駅舎内に展示スペースを新設したいと考えています。もちろん、入場は無料で、どなたでもご覧いただけるようにします。
三江線が廃線後も地域の内と外を結びつける存在であり続けるために、廃線となった三江線の記憶と記録を残していくために、この口羽駅舎の展示施設の整備にご協力ください。

口羽駅駅舎に駅看板や歴史を伝えるパネルを展示したい!
三江線建設の経緯、住民の思い、沿線の文化を紹介
私たち江の川鐵道は、三江線廃線の2ヶ月後の2018年5月に、邑南町内外の三江線や鉄道を愛する者が集まり、設立したNPO法人です。廃線跡の宇都井駅と口羽駅を地元の邑南町が取得し、「三江線鉄道公園」として一般開放しながら、週末や祝日を中心に年間60日程度、10人乗りのトロッコを運行し、全国から家族連れや鉄道ファンを迎えています。

現在、江の川鐵道の会員は約100人で、このうち、町内外の30人ほどが、安全に十分配慮しながら、交代でトロッコの運行を続けています。宇都井駅と口羽駅のそれぞれのコースは、約1キロで、駅を発着し、鉄橋を渡るコースで運行しています。

こうしたトロッコの乗客の皆さんや、年間を通じて三江線の遺構を巡る人たちも数多くいらっしゃいます。こうした方々に少しでも楽しんでもらおうと、主要12駅にオリジナルの駅スタンプを設置するなどの取り組みをしておりますが、三江線についてもっと知りたいという声に応え切れていないのが実情です。
そこで、邑南町が所有する口羽駅舎内に、三江線の駅名看板や各種標識、ヘッドマーク、三江線のグッズなどゆかりの品を展示したり、三江線がなぜここに開通することになったのか、三江線はどのように建設され、どういうふうに使われたか、どんな車両が走っていたか、など、三江線の記憶を後世に伝えていける内容のパネルなどを制作したいと考えています。
来年度に、パネルに掲載する歴史的資料の調査、展示内容を精査します。内容としては、三江線がなぜこのルートを通ることになったのかが分かる経緯、三江線の建設の歩み、三江線利用の実態や地域の歴史、三江線を走った車両、廃線に至る経緯から廃線跡の各地の利活用の取り組みなどを分かりやすく、写真や年表などを含めて制作します。来年度末(2026年3月)までに、口羽駅舎内に展示スペースがオープンします。また、宇都井駅の階段スペースにも、宇都井駅の構造や三江線の歴史を伝えるパネルを展示します。
また、三江線の建設工事や開通式の様子、三江線を走った列車など、地元の写真家が撮影した写真なども展示したいと考えています。

三江線の歴史を伝えるパネル制作及び展示品の収集、整理のための費用に充てます。
【内訳】
調査費 30万円 写真、資料の収集
写真撮影費 20万円 駅舎や鉄道遺構
パネルデザイン費 30万円 デザイナー委託
パネル制作費 80万円 アルミ複合板、カラープリント、案内看板
パネル設置費 30万円 取付工事費
【目標金額に達しなかった場合・目標金額に達した場合の取扱い等】
目標金額に達しなかった場合、江の川鐵道の自己資金を充当して、できうる限りの展示品の購入やパネル制作に取り組みます。また、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、口羽駅舎や口羽駅構内に詳しい案内板がないので、案内板の製作・設置費用に充てます。

三江線の記憶と風景をもっと多くの人に知ってほしい!
先人たちの鉄路への思いを後世に引き継ぐ
NPO法人江の川鐵道は、JR三江線の廃線によって「全国の鉄道網から切り離された」という喪失感を払拭し、廃線になるほどの過疎地であっても、「やればできる」という気持ちを住民に持ってもらいたいという願いを込めて活動を続けています。
実際、最初は継続できるか、懐疑的な声も住民の間にはありました。「そんなことをやって続くのか」「誰もこんな何もないところ来やしないよ」という言葉を幾度となく、聞きました。
しかし、廃線から6年が経ち、江の川鐵道のトロッコは2023年度には年間60日間の運行を達成できそうですし、地域住民と地域外に住む関係人口の協働のモデル的な取り組みを行ってきました。これらの取り組みにより、過疎地では難しいと思われた新しい事業の創出を少しずつですが実現してきました。
うれしいのは、江の川鐵道がトロッコを運行する日に、地域の商店などが出店してくれるようになったことです。また、昨年のガバメントクラウドファンディングでは私たちの取り組みに共感してくれた全国の人たちのほか、地元に住む住民たち、特にインターネットの使い方が分からないという高齢の方々が役場に現金を持って寄付に訪れてくれました。小さな変化ですが、江の川鐵道の取り組みによって、「やればできる!」「頑張っている人たちを応援しよう」と、地域の失われかけていた「自信」や「誇り」が少しずつ再生していることを実感しています。
口羽駅に資料展示スペースができることで、三江線を訪れる人たちの立ち寄りポイントができ、地域の情報発信にもつながります。
現在、トロッコ乗車や宇都井駅の有料入場者で年間4000人ほどの来場をいただいていますが、これに口羽駅の展示スペースが加わることで、来訪者は6000人以上に増えると見込んでいます。

廃線の口羽駅が生まれ変わる!
2026年3月オープンを目指します
2025年2月〜 パネル展示内容のための協議開始
4月〜 展示内容の資料収集、展示内容の企画立案
9月〜 パネル展示内容の決定、デザイン発注
12月〜 パネル取付、展示スペースの改修工事
3月 口羽駅の参考線展示スペースオープン

邑南町長 大屋光宏
三江線の歴史を後世に伝えたい

JR三江線は2018年に廃線となり、現在は邑南町が跡地を取得し、三江線鉄道公園として、邑南町の観光に欠かせない存在になっています。「天空の駅」として親しまれている宇都井駅公園や、口羽駅、作木口駅の活用を通じて、一人でも多くの方に邑南町を訪れてもらえるように願っています。
廃線から時間が経過するにつれて、三江線の歴史を後世にいかに伝えていくかという課題もあります。江の川鐵道の皆さんやボランティアスタッフの皆さんが取り組まれているトロッコの運行に加えて、口羽駅を中心に三江線の歴史を伝えていくことが必要になっています。今回のプロジェクトでは口羽駅舎内などに、三江線の歴史がわかる年表や三江線を走った車両たちの写真など、三江線の活躍を後世に伝えれるようなパネルやグッズを展示します。
このプロジェクトを通じて、三江線鉄道公園に一人でも多くの方に訪れていただき、三江線の歴史を知ってもらえるよう、町としても全面的に応援します。全国の皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
江の川鐵道理事長 日高弘之

NPO法人江の川鐵道は、三江線が廃線になった直後に立ち上げました。当時は、線路を活用できる見通しもない中でしたが、町内外の会員の皆さんの力を借りながら、また町やJR西日本の皆様のご理解とご協力によって、トロッコを走らせることができるようになりました。
昨年度は約3000人のお客様を、宇都井駅や口羽駅に迎えることができ、本年度もこれを上回るペースで乗車いただいています。トロッコから見える江の川の眺望やスリル満点の高い鉄橋、天空の駅と呼ばれている宇都井駅の景観など、廃線を活用して、地域に一定の賑わいを提供できるまでになりました。
今回は、口羽駅に三江線の歴史をきちんと残していくためにパネル制作を進めたいと考えています。わたしどももトロッコの運行などを通じて発信を続けていますが、廃線からもうすぐ7年になり、人々の記憶も少しずつ薄れていきます。
そうした中で、口羽駅舎内に、三江線の歴史を学んでいただく展示スペースを整備したいと考えました。薄れつつある記憶をしっかりと後の世代に受け継いでいけるように江の川鐵道としても最大限取り組んで参りますので、全国の皆さんの支援をお願いいたします。
江の川鐵道会員(ボランティアスタッフ) 梶山 裕之さん
三江線の記憶を知ってほしい!

こんにちは!島根大学で「鐵道研究会」というサークルを立ち上げ、学園祭や木次線まつりへの出展など、山陰地方の鉄道の盛り上げ・応援活動を行っております。
この江の川鐵道においても、鐵道研究会の仲間たちが入れ替わりでお手伝いさせていただいており、私も月1回程度ここで活動しております。
私が江の川鐵道に関わり始めて3年目。三江線の廃線からも6年以上が経ち、徐々に三江線の記憶も薄れているように感じます。トロッコに訪れるお客様の中にも三江線の現役の姿を知らないという方も増えてきている印象です。
そんな中、三江線の記録を遺していく取り組みとして、口羽駅構内に資料展示スペースの整備を目指すことになったと聞き、すごく喜んでいます。これからも三江線の歴史を語る生き証人として、この江の川鐵道が資料展示スペースやトロッコを通じて、三江線の記憶をもっと知ってもらい、邑南町へお越しいただく方がますます増えていくことを願っております。
口羽駅近くで老舗「寿老味噌」を経営する加藤節也さん
口羽駅の賑わい伝えてほしい

口羽駅近くでもろみ味噌を製造販売する「寿老味噌本舗」に生まれました。子供のときは、母の実家が三江線の石見川越駅の近くにあり、三江北線で何度も行った思い出があります。1963年の口羽駅開業のときも小旗を振って、祝いました。
大阪の高校で教師として長らく務めましたが、2020年に家業を継ぐために帰ってきました。口羽の人口は減り、三江線は廃線になっていましたが、跡地を活用してトロッコを走らせている江の川鐵道の皆さんが活動を始めていました。トロッコ運行時は、駅前にテントを張って販売しています。ここでできたつながりで、寿老味噌のファンになってくれた人もいますし、江の川鐵道の頑張りに私も励まされています。
後世に口羽駅の賑わいを伝える今回のプロジェクトは、三江線の思い出を持つ私にとっても大変うれしい企画です。私も一緒になって応援したいと思いますので、全国の皆さんの支援をお願いします。
一緒に鐵道のこと、地域のことを考えたい!
私たち江の川鐵道は、廃線跡を活用したトロッコの運行等を通じて、地域住民と関係人口が相互に理解を深め、地域内外の人たちが出会い、行き交うような、過疎地であっても賑やかな地域に再生していくために活動を続けています。
廃線は、この地域が従来の経済の仕組みでは立ち行かない現実を地域に突きつけました。しかし、ここで諦めてしまっては、先人達がこの三江線をなんとか開通させ、地域を盛り上げていきたいと頑張ってきたことが無に帰してしまいます。全国で鐵道のあり方が議論される中で、廃線跡を活用したこのプロジェクトが、鐵道の可能性を再考する一つのきっかけになればという思いも持っています。
私たちはこれまで、このガバメントクラウドファンディングを通じて、トロッコの新造、口羽駅の信号システムの復旧、宇都井トンネルの影絵の増設、などの一つ一つのプロジェクトを、皆様の支援をいただきながら実践してきました。ここで実現できたプロジェクトはひとえに皆さんのおかげです。今回のプロジェクトも、1人でも多くの方に共感してもらえるように頑張っていきたいと思っています。一緒に鉄道のこと、地域のこと、みんなの将来のことを一緒に考えていけるような展示スペースにしていきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品のご紹介
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2025年02月03日 10:17
プロジェクト終了の報告とお礼 ~たくさんのご支援をいただきありがとうございました!~
2024年12月10日から寄附受付を開始しました本プロジェクトにつきまして、2025年1月31日をもってプロジェクトが終了いたしました。
目標額を上回るご寄附と、多くの温かい応援メッセージをいただき、誠にありがとうございました。
頂きましたご寄附は、口羽駅舎内に展示スペースがオープンします。また、宇都井駅の階段スペースにも、宇都井駅の構造や三江線の歴史を伝えるパネルを展示する予定です。
また、三江線の建設工事や開通式の様子、三江線を走った列車など、地元の写真家が撮影した写真なども展示したいと考えています。
スタッフや応援してくださる皆様と一緒に頑張っていきたいと決意を新たにしています。
本プロジェクトにご賛同いただき、応援いただきました全国の皆さま、本当にありがとうございました!もっと見るまだコメントはありません
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2025年01月28日 13:11
目標金額達成の御礼
2024年12月10日から寄附受付を開始しました本プロジェクトにつきまして、
1月23日をもちまして、目標金額200万円を達成することができました。
目標額を上回るご寄附と、多くの温かい応援メッセージをいただき、誠にありがとうございます!
残り期間、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
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島根県邑南町

島根県邑南町は、中国山地の真ん中に位置する人口1万人の小さな町ですが、豊かな自然と地域を大切に思う人たちが、里山の文化と暮らしを大切に過ごしています。
住民自身による、地域を豊かに、面白くする活動が盛んで、有機野菜などを生かしたグルメ、地域に根付く祭りなど伝統行事だけでなく、景観を生かしたイルミネーションイベントや、歴史を探訪できる資源がたくさんあります。
温かい人たちとの出会いがあなたを待っています!
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
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反映まで数日かかることがあります。