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「食べることから、すべてが始まる」 空腹に苦しむひとり親家庭を支える食支援事業「グッドごはん」

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 3,213,000

64.2%

目標金額:5,000,000

達成率
64.2%
支援人数
67
終了まで
受付終了

佐賀県NPO支援(さがけん えぬぴーおーしえん)

寄付募集期間:2024年11月22日~2025年1月31日(71日間)

佐賀県NPO支援×認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

「子どもが『おなかすいた』と言っているのに、食べさせてあげられない」
困窮する日本のひとり親家庭から寄せられた、悲痛な声です。

今、日本の子どもの9人に1人は相対的貧困と言われ、衣食住・教育等において標準的な生活を送れないほど低い所得で暮らしています。とりわけ、ひとり親家庭はおよそ半数が相対的貧困状態と深刻な状況にあります。

「食べることは、生きること」
全ての子どもたちが食に困ることなく笑顔で暮らせる社会にするため、フードバンク事業「グッドごはん」を応援してください。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

日本国内で深刻化する子どもの貧困

6割近くが世帯年収200万円未満―ひとり親家庭の厳しい現状

今、日本の子どもの9人に1人は相対的貧困¹と言われ、衣食住・教育等において標準的な生活を送れないほど低い所得で暮らしています。とりわけ、ひとり親家庭はおよそ半数が相対的貧困状態と深刻な状況にあります。

グッドネーバーズ・ジャパンがフードバンク事業「グッドごはん」を利用するひとり親家庭を対象に実施したアンケート調査²では、回答者の6割近くが世帯年収200万円未満という非常に厳しい経済状況で暮らしていることがわかりました。

また、当団体の別のアンケート調査³で親と子の食事回数を調査したところ、半数以上の親が自分自身は1日2食以下と答え、自分の食事を削って子どもの食生活を必死で守る親の姿が浮き彫りになりました。

しかし、それでも食費を賄えず、子どもの食事すら制限されるケースも少なくありません。特に学校給食のない休日は、全体の4割近くが子ども自身の食事が1日2回以下と答えました。

食事を満足にとれない生活は、子どもの健康はもちろん、社会生活そのものや将来にも影を落とします。まずは全ての子どもたちが食に困ることなく暮らせる環境をつくる必要があると私たちは考え、とりわけ厳しい状況に置かれているひとり親家庭を対象に、フードバンク事業「グッドごはん」を実施しています。

¹厚生労働省「2022年国民生活基礎調査」
²アンケート実施日程:2024年2月2日~2月18日 有効回答数:2,391名
³アンケート実施日程:2023年1月1日~1月10日 有効回答数:2,087名

ひとり親家庭を支える食のセーフティーネット「グッドごはん」

「お腹いっぱい食べたい」を叶えるために

「グッドごはん」は、厳しい経済状況で生活するひとり親家庭に対し、月に一回かごいっぱいの食品を無償で配付し、家庭の食卓と子どもの生活を支えています。

【対象】ひとり親家庭(行政の発行するひとり親家庭等医療費受給者証をもつ、所得が限度額未満のひとり親家庭等で、配付拠点に直接取りに来られる方)
【配付方法】首都圏、近畿圏、九州にある約50の配付拠点にて対面で配付
【頻度】1世帯当たり月1回

食品は企業・個人の皆さまから寄せられた現物寄付や、ご寄付で購入したものなど、1世帯当たりおよそ10,000円相当を提供しています。

配付する食品には、お米やパン、麺などの主食や調味料に加えて、料理のための時間を取れない日に便利なカレーなどのレトルト食品など、お子さんのいる家庭で喜ばれるものを入れています。また、栄養バランスを考え、肉や魚、そして野菜や果物などの配付も強化中です。

また、ひとり親家庭は、経済的な困難に加え、一人で生活と子育てを抱え込み孤立してしまう傾向にあります。そのようなご家庭の心を少しでも支えるため、対面配付でのコミュニケーションを大切にしています。

寄付金の使い道

ひとり親家庭への食品配付に使わせて頂きます(九州における活動では1,000世帯程が対象になる見込み)
・一か月分の食品配付にかかる経費(輸送、調整、配付活動進行、利用者とのコミュニケーション)1,000世帯分:300万
・配付する一か月分の食品の調達(企業・個人からの現物寄付受付・管理、食品の購入)200万円

【目標金額に達しなかった場合の寄附金の取扱い】
目標金額に達しなかった場合も自己資金にて補い、本プロジェクトを不足なく実施するために活用させて頂きます。また目標金額以上の寄附を頂いた場合も、毎月実施している食品配付のために大切に使わせていただきます。

「こころが強くなれた」

食支援で生まれるポジティブな変化

当団体が「グッドごはん」を継続的に利用している家庭を対象に実施したアンケート調査⁴では、回答者の97.7%が、グッドごはんを利用して以降、家庭で何らかの変化を経験していることがわかりました。

変化の内容として、約半数が「家計が改善した」「家族のコミュニケーションが増えた」「食事の量が増えた」を選択しました。

また、63.2%の方が「利用前と比べて将来への見通しや希望が広がったと思う(とてもそう思う・ややそう思う)」と回答しました。

さらに、子どもたちにも「感謝の気持ちを言うようになった」「お菓子をもらえるようになり、勉強に取り組む時間が増えた」といったポジティブな影響も見られました。

同アンケートを通して、回答者からは次のような声が寄せられています。

・3食たべるのは子どもだけ、私は朝ごはん、昼ごはんを食べないことが当たり前でしたがグッドごはんを貰えるようになってから食べるようになりました
・お腹もいっぱいにはなりましたが、こころが強くなれて、本当に救われました。今まで悩みごとを口にするのは、正直あまり良くないと思っていたので、グッドごはんを利用して、私だけではないのかなと考えが変わりました
・グッドごはんを知って、利用させて頂いて以降「一人じゃない。まだ頑張れる」と前向きになれるようになりました
・(子どもが)たくさんの人に支えられていることを感じています。自分も返していくと言っています

食品支援は、ひとり親家庭のお腹だけではなく、こころも満たします。
⁴アンケート実施日程:2023年11月6日~12月6日 有効回答数:131名

毎月、支援を必要とするご家庭に食品を届けます

〇毎月1~10日 利用登録をした家庭から食品配付の申し込み受付、ボランティア調整

〇毎月15~末日 食品配付(各地に配付拠点を設け実施)

〇随時 食品の調達と管理・利用問い合わせ対応・対象家庭への周知

「グッドごはん」九州スタッフより

理解と支援の輪を広げたい

2023年10月、東京、大阪に続く3つ目のグッドごはん専用倉庫として、九州「鳥栖倉庫」の稼働を開始しました。倉庫のある佐賀県鳥栖市は、佐賀県の最東端に位置し、福岡県に隣接しています。

高速道路や鉄道、新幹線で九州の主要都市を結ぶ、交通の便が良い場所です。九州では、現在この鳥栖倉庫を拠点とし、佐賀県と福岡県にお住まいのひとり親家庭に毎月食品をお渡ししています。

中には、涙を流しながら食品を受け取る利用者さんも多くいます。『グッドごはんを知るまで、社会に取り残されている感覚だったけど、グッドごはんのように自分を応援してくれるところがあって良かった。』利用者さんがそんな風にお話ししてくれた時のことを、今も忘れずに活動しています。

九州での配付世帯数が増える中、東京や大阪の都市部での活動と、違いを感じることも出てきました。
九州でグッドごはんの利用を開始された方にそのきっかけを尋ねると、自分でグッドごはんの支援を見つけたという方はかなり少数で、役所もしくは知人からの紹介と答える方が大多数です。

都市部と比べると民間の支援活動や団体が少ないため、自分で支援情報を探し出すことがさほど一般的ではないことが背景にあると考えられます。
さらに、活動にご賛同いただける企業や団体を探すため、グッドごはんの支援内容を皆さんに説明する機会があるのですが、困窮するひとり親家庭の現状がまだ十分に認識されていないと感じます。

ただ食品を配るだけでなく、このような現状を社会に発信することで理解と支援の輪を広げること、そして力を貸してくださる皆さまの想いを食品と共にしっかり届けることが私たちの役割だと考え、今後も活動に尽力してまいります。

グッドごはん利用者さんの声

グッドごはんをきっかけに、「一人ぼっちじゃない」と思えた息子

グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフが、高校生のお子さんを育てる利用者の恵子さん(仮名)へインタビューを行いました。

恵子さんは、元配偶者からのDVが原因で離婚し、息子さんが2歳の時にひとり親家庭になりました。就労の手取りは、交通費込みで月16万円程度です。養育費は受け取っておらず、生活は楽ではありません。

「コロナ禍になって派遣の仕事の収入が減ってしまい、生活に一層不安を抱えていた頃に、インターネットでフードバンクを探していたら、グッドごはんを見つけたんです。当時息子は中学生でしたが、いじめを受けて不登校でした。家計も苦しく、いろんなことが八方塞がりでイライラしていたと思います。​

一時期は荒れて、「誰も心配してくれない、誰も何もしてくれない」とか「親ガチャに外れた」と言われたこともあります。​
そんな時期にグッドごはんの食品を受け取りました。

息子は1日に1食しか食べないこともあったのですが、グッドごはんで食品を頂くようになってから、3食食べてくれるようになったんです。食材が家にあって「いっぱい食べてもいいんだ」とわかっていることもあって、家でご飯を作ってくれるようにもなりました。

そして、届いた食品には応援のお手紙も同封されていて、息子も読んだんです。読み終えると、「あぁ、やっぱり一人じゃないんだな」と言って、それからは急に昔のやさしい息子に戻りました。それに、親子の会話も増えました。

だから、グッドごはんの支援が本当に、あの子の考えが変わる良いきっかけになりました。」

寄付者のみなさまへ

食支援で、笑顔と安心を届けたい

家では十分な食事をとれないから、給食を何度もおかわりしてお腹を満たす子
給食のない長期休暇中、食事は1日2食以下におさえて水で空腹をまぎらわす子
「ダイエット中だから」と嘘をついてお母さんに食事を譲ろうとする子

「グッドごはん」を利用するご家庭からは、胸を締め付けられるような声が多数寄せられます。どの親御さんも「子どもにはお腹いっぱい食べさせたい」と強く思いながら、食生活を切り詰めざるを得ない厳しい状況で生活をしています。

子どもたちが空腹に苦しむことなく笑顔で成長できる社会でありたい。そんな想いに共感してくださる皆さまへ、どうか温かいご支援をお願い申し上げます。

現在進捗情報はありません。

佐賀県NPO支援

佐賀県のふるさと納税は、皆さまが支援したい佐賀県内のNPO等を指定して寄附することができます。お返しの品は指定されたNPO等が自らの創意工夫で送ることで、県の事務経費を抑え、できる限り多くの額を指定されたNPO等にお渡しし、“自ら考え行動する自発の地域づくり”を応援しています。