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【激化する災害】被災地に駆けつけ医療を届ける!一人でも多くの命を救うために、ご寄附をお願いします。

カテゴリー:災害 

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寄付金額 9,183,000

45.9%

目標金額:20,000,000

達成率
45.9%
支援人数
244
終了まで
受付終了

広島県神石高原町(ひろしまけん じんせきこうげんちょう)

寄付募集期間:2024年10月10日~2025年1月7日(90日間)

広島県神石高原町 × 特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

ピースウィンズ・ジャパンが運営する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、広島県神石高原町に拠点を置き、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。

飛行機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬を含めた緊急支援チームが、捜索・救助活動から医療、物資、避難所支援まで、被災地で本当に必要とされる支援を届けます。

治療が間に合えば救えたはずの「未治療死」や、災害から生き延びた命を脅かす「災害関連死」を防ぐために、日を追うごとに変化する状況に合わせて各チームが一丸となって命を救う活動を行います。

 

災害大国日本で、さらに激化する災害に備える

2024年、頻発する地震

災害が激化している2024年。1月1日、最大震度7を記録した「令和6年能登半島地震」に始まり、全国で震度6弱を超える地震がすでに4度も発生しています。

また、2024年8月8日には宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は南海トラフ地震の想定震源域において大規模地震が発生する可能性が高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、史上初の「巨大地震注意」が発令されました。

過去5年間の日本での震度4以上の地震回数を比較してみると、2024年は直近の4年間と比べ、9月の時点ですでに例年の約2倍の地震が発生しています。

このような大規模災害時に、一人でも多くの命を救うためには、一秒でも早く被災地に入り支援活動を開始できる機動力を備えた災害医療支援チームが不可欠です。

 

 

令和6年能登半島地震支援

被災地では今も、支援の手を必要としています

9月に入り、多くの被災者の仮設住宅への入居が進んでいますが、一部の地域ではまだ仮設住宅の建設が完了していない地域もあるなど、不自由な生活を強いられています。

私たちは現在、避難所で暮らし続けている方、自宅で避難している方、仮設住宅で暮らし始めた方、それぞれへの戸別訪問や家電配布などの支援を行っています。(写真:2024年9月_避難所敷地内の一角)

被災地では現在も課題が山積しており、順調に復興に向かっているとは言い難い状況が続いています。私たちはこれまでに培った災害支援の専門知識を活かし、被災者の方々のそれぞれの課題に合わせて相談にのり、煩雑な公的制度へのアクセスをサポートしたり、生活必需品となっている生活家電を支援したりしています。

共助」の力で被災地を支える

珠洲市では、ほとんどの住民が被災しました。被災者を支える行政の職員の方も例外ではありません。また被災による人口流出も、被災者を支えるマンパワーの確保に大きく影響しています。
逼迫している行政や地元の医療機関などの他機関と、ともに助け合う「共助」の力を大切にすることで、現地に本当に必要とされる支援を届けることができます。

災害から生き延びた人々を脅かす「災害関連死」から命を守るために

地震が落ち着いたら人々の生活も落ち着く、ということは決してありません。”あの日”から一変してしまった住居、ご近所の環境、ご自身の心身の健康状態...。むしろ少し立ち止まる時間が増えつつある今、高まっているリスクがあります。
それは、ストレスや体調の悪化などを抱え、最悪のケースでは人知れず命を失ってしまうことに繋がる「災害関連死」です。

私たちは現在も石川県珠洲市の事務所に看護師などの支援スタッフが常駐しています。そこでは社会福祉協議会が運営する支援チーム「ささえ愛センター」と連携して、避難所・自宅避難・仮設住宅など住む場所を問わず、戸別訪問や地域コミュニティ支援のイベントなどを通じて、保健医療福祉の観点から被災者を守る支援を続けています。

 

 

発災直後に出動。一秒でも早く被災地へ【活動の記録】

命に迫る「72時間の壁」。安否を心配する家族が見守るなか、捜索・救助活動を続ける

2024年1月1日(月)16時10分、「令和6年能登半島地震」が発生した直後に、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、本拠地である広島県神石高原町から被災地に向け出動。翌2日午後、甚大な被害を受けた石川県珠洲市内に到着し、すぐに捜索・救助活動を開始しました。

一般的に被災後3日を過ぎると生存率が著しく低下するとされる「72時間の壁」が迫るなか、災害救助犬「ロジャー」とハンドラーを含むレスキューチームは石川県珠洲市内で捜索活動を行いました。

1月2日には、倒壊家屋から要救助者を発見。その後も連日捜索活動は続けられ、安否を心配するご家族やご友人がそばで見守るなか、倒壊家屋の現場で行方不明者計10名発見しました。

混乱の地元病院を救え!避難所での臨時診療所の運営

被災地到着後、医療チームは市内の総合病院を訪問。避難所から多くのケガ人や患者が来院し、院内は大混乱していました。プロジェクトリーダーの稲葉医師は、すべての患者が集中すると病院が機能不全に陥ることを危惧。未治療死や災害関連死を防ぐために、複数の避難所で臨時診療所を開設し、診療にあたりました。

地震発生から124時間後、倒壊家屋から90代女性を救出

発災から「72時間の壁」も優に超えた約124時間後の1月6日(土)17時頃、緊急消防援助隊から「珠洲市内にて倒壊した家屋に埋もれている女性あり」との連絡が入り、空飛ぶ捜索医療団の医師・看護師らが急いで現場に駆け付けました。

稲葉医師がクラッシュシンドロームの危険性を抑える特殊な処置を施し、発見されてからおよそ3時間、レスキュー隊が倒壊家屋の中から救出し、女性は病院に搬送されました。

 

皆様のご寄附が、次なる災害医療支援に役立てられます。

◆能登半島地震の支援活動を継続

能登半島地震の被災地では、未だに避難所での暮らしを強いられる人や、水道設備の修理工事が大幅に遅れ水道が使用できない家庭も多く、現在も支援を必要としています。
空飛ぶ捜索医療団は、今後も被災地に駐在スタッフを配置し、一日も途切れることなく支援活動を続けてまいります。

◆災害に本当に必要とされる支援を届けます

災害時には食料や水、さらに医療や捜索救助活動など、本当に必要とされるものは刻一刻と変化します。
いち早く駆けつけて、機動力を活かした柔軟な活動ができる私たちだからこそ、被災地で本当に必要とされる支援を届けます。

◆資機材などの調達・維持を行います

医療機器やレスキュー資機材、支援物資を日ごろから準備・メンテナンスしています。
船舶やヘリコプターなどの機動力の維持や野営病院の設営訓練など、予測される大規模災害での実際の活動を想定して支援体制を強化しています。

◆医療を通じ、安心して住み続けられる地域づくりを

災害医療とへき地医療には多くの共通する課題があり、平時にはへき地医療の支援も行っています。オンライン診療・オンライン面会、訪問看護などにも取り組み、地域の人々の健康を守ります。

 

空飛ぶ捜索医療団のこれまでの主な出動記録

東日本大震災以降、空飛ぶ捜索医療団の前進となる災害支援チームから、私たちはほぼ全ての激甚災害に出動し、支援活動を実施してきました。

予測される災害に対して、発災前から対象地域と協力し防災に取り組んだり、行政の支援が行き届かない地域や自主避難所などにも支援を届けたりするなど、民間団体ならではの柔軟さで被災地を支援してきました。

また日本国内のみならず、ロシアのウクライナ侵攻では隣国モルドバに仮設診療所を設置。2023年のトルコ・シリア地震、ハワイ・マウイ島山火事や2024年4月に発生した台湾花蓮地震など数多くの被災地に緊急支援チームを派遣し、捜索・救助活動、医療、物資支援活動にあたりました。

空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダー 稲葉医師から皆さまへのメッセージ

目標金額以上にご寄附が集まった場合も、目標を達成しなかった場合でも、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の支援活動における、上記のご寄附を使い道に充て、大切に活用させていただきます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

お礼の品一覧

  • 2025年03月06日 10:00

    【岩手県大船渡市 山火事 緊急支援】懸命な消火活動は続き、鳴りやまないサイレンに募る不安

    ふるさと納税を通じて、空飛ぶ捜索医療団の活動に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は現在、能登半島地震・豪雨被害の支援活動とともに、2月26日に発生した岩手県大船渡市 山火事での緊急支援を開始しています。

    出動した看護師を含む計7名の緊急支援チームは、2月28日深夜に現地に到着し、物資支援や、健康相談などを行っています。
    2011年東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸沿岸部において、ピースウィンズは発災後の緊急支援から生活再建・復興支援まで、長く活動を続けてきました。現地のつながりも活用しながら、必要な支援を見極め、迅速に届けていきます。

    ●物資を届けるなか、避難所運営にあたる市職員の疲労など課題が見えました。
    避難所によっては密集度が高く、キャパオーバーになっているという報告もあります。
    空飛ぶ捜索医療団は、支援物資として用意していた衛生セットのほか、感染予防にもつながるアルコール消毒液や、不足しているというフェイスタオル、尿パッド、おむつなどを市内で調達。必要に応じて各避難所で配付するとともに、看護師が血圧を測るなど健康面のケアもおこなっています。
    なかには、「物資も大事だけど、とにかく話を聞いてほしい」という声もありました。

    また、各避難所は24時間体制で市職員が対応をしていますが、4日間ほぼ休めず運営にあたる市職員の疲労度が高く、“支援者支援”の必要性も課題にあがっています。

    空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダーは、今回の緊急支援の出動にあたり、次のようにコメントしています。
    「公的な支援だけではなかなか届けられないものもあると思うので、そういうところは民間の強みでサポートができるはず。火が消えない限りは避難生活が長く続く可能性もあるなかで、空飛ぶ捜索医療団はこれまでの災害支援・避難所支援の知見がある。現場のニーズをしっかりと聞き取り、現場の状況にあった、本当に求められる支援をしていきたい」
    一人ひとりと向き合い、寄り添う支援を。必要な支援を必要な方々に届け、一人でも多くの命を守るために、現地にてできる支援を続けていきます。

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  • 2025年01月01日 10:00

    2024年のご支援のお礼と期間延長のお知らせ

    昨年は私たちの緊急支援活動のために、ふるさと納税を通じてあたたかいご支援を賜り、本当にありがとうございました。
    皆様のご寄付は、現在も継続している能登半島での支援活動をはじめ、今後の支援活動のための体制強化のために、大切に活用させていただきます。空飛ぶ捜索医療団一同、改めてお礼申し上げます。


    令和6年能登半島地震の発災から、今日で丸一年が経ちました。
    被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、犠牲となられたすべての方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

    昨年元旦の震災、9月の豪雨被害と度重なる災害により、地域の復興はさらに厳しい状況に直面しています。
    未だに避難所での生活を余儀なくされている方々や、豪雨被害による再建の遅れが目立つ地域への支援が不可欠です。
    私たち空飛ぶ捜索医療団は、被災者の生活再建と地域コミュニティの強化を目指し、必要とされる支援活動を継続しています。これらの活動を進めるため、ふるさと納税のプロジェクトページ「【激化する災害】被災地に駆けつけ医療を届ける!一人でも多くの命を救うために、ご寄附をお願いします。」は、3月31日まで延長しました。

    被害を受けられた皆様の安全と、1日でも早く平穏な生活に戻ることができるよう、私たちは引き続き支援活動を通じて寄り添ってまいりたいと思います。

    2025年も「一秒でも早く、一人でも多く」の命を救うことを使命として、全力で活動してまいります。
    引き続きご関心をお寄せいただき、共に歩んでいただけますと幸いです。
    今年もどうぞよろしくお願いいたします!

    空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" スタッフ一同

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  • 2024年12月28日 18:00

    【終了まで残りあと3日!】あなたの力が、被災地を守る大きな力に!

    ふるさと納税を通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

    空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は皆さまの力によって、元旦の出動から今日まで一日も途切れることなく、被災地にて活動を続けることができています。改めて感謝申し上げます。
    これまでの皆さまのご支援によりできた、能登半島地震・豪雨への支援活動の一部をまとめました。長くなりますが、ぜひ、ご覧ください!

    【1年間の主な支援活動】

    ■地震発生 - 1月1日

    2024年1月1日16時10分に発生した「令和6年能登半島地震」を受け、空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームの第1陣が出動しました。2023年5月の震災でも支援活動を行った、能登半島最北端にある石川県珠洲市を目指しました。

    ■緊急支援チーム到着 - 1月2日

    昨日出動した第1陣は13時30分頃石川県珠洲市に到着。本部からヘリコプターを使い第2陣も到着しました。陸路は寸断されており、物資の運搬等を担うために船舶も出動。
    (この日の主な支援活動)
    ・ヘリコプターでの患者搬送(重症2名、中等症5名)
    ・全国各地から集まった医療チームが連携しスムーズに支援が展開できるよう、「医療福祉調整本部」を立ち上げる
    ・孤立集落にヘリコプターで駆け付け、発災後24時間以内に臨時診療所を設営
    ・捜索レスキューチームが行方不明者を2名発見
    ・避難所支援
    ・水・食料、生活用品の物資支援

    医療、捜索救助、避難所支援、物資支援など空飛ぶ捜索医療団のすべての分野で全面的に支援を展開しました。

    ■全面的な支援を継続 -1月3日~

    1月3日 捜索レスキューチームは自衛隊や消防などと連携し、倒壊家屋などから行方不明者を8名発見
    1月4日 避難所など各所で給水支援を開始、1日1000人以上が利用し、自衛隊風呂の給水にも活用されました
    1月5日 船舶が珠洲市に到着。以降ほかの港と行き来し、水・食料、暖房器具やおむつなど大量の支援物資を運び入れました
    1月6日 夕方、124時間の間瓦礫下に埋もれていた90代女性の救出要請を受け、空飛ぶ捜索医療団医師と看護師が現場へ急行しました。医師が特殊処置を施したあと、消防などと連携し無事に救出、病院へ搬送しました

    ■緊急支援と並行して先を見据えた支援活動 -1月中旬~3月

    ロスター(登録隊員)などの医療スタッフが追加で派遣され、コンテナやトレーラー、避難所の一角を活用した臨時診療や訪問診療を、昼夜問わず実施しました。
    地元のクリニックの復興のために、破損した医療機器の修理・購入を支援しました。
    避難所支援では設営から運営、物資支援、感染症への対策を継続し、企業や他の支援チームと連携した炊き出しを実施、現在でも必要の都度行っています。
    2月から仮設住宅への支援では戸別訪問をはじめ、生活家電の支援を開始しました。

    ■復旧追いつかない被災地への支援の継続-4月~

    各地からの支援チームが撤退していくなか、「災害関連死」を未然に防ぐために、看護師が中心となった被災地常駐チームを編成し拠点となる珠洲市に事務所を設置しました。
    避難所、仮設住宅、在宅避難など被災者の住む場所を問わず訪問などを行い、物資支援や健康相談、バラバラになってしまった地域コミュニティへの支援を行っています。

    ■豪雨被害を受け、緊急支援チームを追加派遣-9月~

    今回の記録的な大雨による被害状況の情報収集とともに、被災地常駐スタッフは各避難所や仮設住宅に住む方々の安否確認に奔走。避難所の開設や運営、物資支援を開始しました。
    また、本部から応援チームを派遣し、孤立した仁江地区に取り残された4名(60~80代の女性2名、男性2名)をヘリコプターで救出しました。

    現在、被災者の方々は一部地域をのぞき避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせた方がほとんどです。

    報道でも目にすることが多くなった「災害関連死」から、一人でも多くの命を助けられるよう、今日も看護師をはじめ現地の常駐スタッフが支援を届けています。


    ■歳末のご支援のおねがい
    発災から丸1年経とうとしています。震災での被害に耐え、人々はなんとか立ち上がろうとしていた矢先に記録的な豪雨が襲い掛かりました。
    厳しい冬を乗り越え、被災地が再び前に踏み出せるよう、私たちは今後も皆さまとともに被災地を支えていきたいと思っています。どうか、歳末のご支援をお願いいたします。

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  • 2024年12月20日 15:00

    【能登半島地震から1年】誘発地震により心身への影響の懸念が続く奥能登

    能登半島では、11月26日にまたも半島西方沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました。元旦に発生した大地震とは別の活断層が動いた「誘発地震」とみられています。

    地震発生後、空飛ぶ捜索医療団の支援スタッフは、被災者を訪問。幸いにも住居への大きな被害はみられませんでしたが、「眠れなかった」「動悸が収まらなかった」など、度重なる災害を短期間に経験している方々の精神面への影響が心配されるため、引き続き戸別訪問などで一人ひとりに寄り添っていく支援をおこなっています。

    ■ 被災地の「支援者」が抱える問題
    2023年5月に発生した令和5年奥能登地震から開設された珠洲市社会福祉協議会の「ささえ愛センター(被災者見守り・相談支援等事業)」では、深刻な人員不足が課題となっています。元旦の震災を受けて多くのスタッフの方も被災し、在籍していたおよそ70名のうち約半数が離職を余儀なくされたからです。

    ■ リソース不足を補い、力強い支援を届け続ける
    そこで空飛ぶ捜索医療団の看護師は、独自の支援活動と並行して、センターの支援が行き届かない可能性のある範囲を補うために連携を続けています。

    一人も取り残さないように戸別訪問を続け、関連する支援団体や社会福祉協議会、ささえ愛センターがともに管理できるデータベースを構築。対象となる被災者の健康チェックの結果や困りごとを共有し、地域の健康を守っています。

    ■ コミュニティ支援イベントを合計80回以上開催
    また、健康を守るための支援活動として、健康相談会やコミュニティ支援を目的としたイベントなどをセンターとともに開催することで、よりきめ細かな支援を目指しています。

    これまで珠洲市内のほとんどの地区で合計80回以上のイベントを開催。延べ1,000人近い被災者の方々に参加していただき、支援をおこなってきました。

    参加者の中には、「仮設住宅で人と話す機会がなく、寂しさを感じていました。お話ができて嬉しいです」と涙ながらにお話してくれる方もいます。

    ■ 被災者が抱える課題|孤立・孤独
    被災したあと、住み慣れたコミュニティを離れた避難先(避難所や仮設住宅への入居など)での暮らしは、心理的ストレスが増えてしまい、精神的健康に悪影響を与えることが高い傾向にあります。

    ■ 「コミュニティ支援」は命を守る重要な支援活動
    特に高齢者の方にとっては、日常的な社会的つながりが精神的安定に重要な役割を果たしています。過去の災害では、仮設住宅へ引っ越したあと、うつ病になるリスクが転居しない場合よりも2倍に増えることや、避難生活による精神的ストレスや肉体的疲労が、うつ症状の悪化や認知機能の低下を引き起こすことが報告されています。
    寄せられる健康への不安に寄り添い続ける
    被災者の方へのコミュニティ支援や戸別訪問では、心身ともに不調を抱えた方からの相談が多く寄せられています。

    【これまで被災者の方から寄せられた相談(一部)】
    ・不眠や便秘などの症状が出ている
    ・避難所での生活が始まってから足の痺れがある
    ・環境の変化などで一年近く受診できていない
    ・仮設住宅の暮らしで孤独を抱えている
    ・震災後うつの傾向を感じている
    お話しした被災者の方々は、体調の悪化を防ぐために必要に応じてクリニックへの付き添いや、訪問診療に繋げています。

    もし戸別訪問をしなければ、人知れずに体調不良や悩みを一人で抱えていたかもしれません。空飛ぶ捜索医療団では、こうした方が取り残されないように、今後も各関連団体と連携を強め、心身の健康を守っていく活動を続けていきます。

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  • 2024年11月15日 09:00

    【能登半島多重災害への支援】地元医療機関へ支援を届け、被災地の健康を守り続ける

    空飛ぶ捜索医療団は発災以降約3ヵ月に渡り、避難所や孤立集落で部屋の一角やコンテナなどを活用し、臨時診療所や夜間診療などの緊急医療支援を行いました。

    また、こうした被災者に直接診療などを行う支援と同時に、地元クリニックの被災状況を調べ、地元医療機関が少しでも早く再開できるように、破損した医療機器等に対して修理交換する支援も行いました。そして今でも地元医療機関と連携し、被災地の健康を守る活動を続けています。

    ●被災状況を調べ、医療復興への糸口を探る
    能登北部医師会と連携して「奥能登」エリアにある輪島市、珠洲市などを対象に、被災された27のクリニックでの医療機器など被害状況を調査。その結果、診療情報を管理するコンピューター(レセプトコンピューター)をはじめ、検査に必要なレントゲンや、血液検査機器など多くの機器に破損が見られました。

    そのうち、修理や買い替えが必要なもののなかには、保険や開設されている公的な補助金の適用外であったり、申請手続きの複雑さにより、多くの人手や時間を要してしまうなど、クリニック自体へ負担が重くのしかかり、再開への大きなハードルになっていました。

    ●過去の支援活動の経験から「私たちならできること」を
    地元に根ざして日ごろから住民の方々の健康を守ってきたクリニックが再開することは、被災地の暮らす人々が、またその地で安心した生活を送れることに直結します。

    空飛ぶ捜索医療団では、2018年西日本豪雨での支援活動の際にも被災したクリニックに対して医療復興支援を行い、地元医師会と連携して公平に支援を提供できた実績があります。

    この経験を踏まえ、今回の能登半島地震の支援活動でも地元医師会と連携し、支援が必要と判断された15の被災した地元クリニックに迅速にかつ柔軟に、医療復興支援を届けることができました。

    【令和6年能登半島地震】医療復興支援の主な内容
    オートクレーブ修理 4箇所のクリニック
    レントゲンモニター買い替え、修理 3箇所のクリニック
    レセプトモニター、診察室のデスクトップの買い替え、修理 3箇所のクリニック
    レントゲン装置復旧 2箇所のクリニック
    電子カルテ端末買い替え、修理 1箇所のクリニック
    CT回路破損修理 1箇所のクリニック
    高圧蒸気滅菌器買い替え 1箇所のクリニック
    待合室テレビ買い替え 6箇所のクリニック など

    ●無事に再開できたクリニックの皆さんより
    この医療機器への支援を通じて地元のクリニックの方からは、「しんどいときに、空飛ぶ捜索医療団スタッフの方の明るさにも救われました」と、お気持ちの面でも微力ながら力になれたことに私たちも嬉しく感じました。

    地元クリニックの方々は被災されてもなお人々の健康を守るために経営を続けています。私たちも引き続き協力できることを模索し、地元医療を支える一助となれればと思っています。

    ●地元の病院スタッフとともに「災害関連死」を防ぐ
    発災から10ヵ月が経ち、被災者は避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせる方がほとんどです。

    一見、快適な生活環境へと移行できたようにも思えますが、新たな生活環境に馴染めずに孤立してしまい、孤独を抱えることで健康面で様々な問題を抱えてしまうケースが、過去の災害からも多く見られました。

    この孤独・孤立という問題を放置してしまうと、多くの場合で運動量の減少とともに心身の機能の低下をまねき、場合によってはうつ病などを引き起こして最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうなど、大きな問題を誘因する危険性があります。

    空飛ぶ捜索医療団の看護師を含む支援スタッフは、現在も被災地に常駐し、定期的に戸別訪問や集会所などでの催しものを行い、保健医療福祉の観点を軸とした人々の「健康」と「コミュニティ」への支援を続けています。


    この活動は、支援の一貫として行ってきましたが、現在は珠洲市総合病院と協働し、病院の医師や薬剤師と空飛ぶ捜索医療団スタッフがともに被災者の方々のもとへ出向く「健康相談会」を開催するようになりました。

    珠洲市唯一の総合病院である珠洲市総合病院。度重なる災害に直面しても地域のために何ができるか現状に向き合い、院長をはじめスタッフの皆さんが様々な課題に取り組んでいます。私たちも引き続き連携を図りながら、出向く医療によって「災害関連死」の防止に努めていきます。

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  • 2024年10月29日 09:00

    【令和6年奥能登豪雨】土砂災害の警戒が続く石川県珠洲市の現在の状況と支援活動

    9月21日の豪雨によって流れ込んだ土砂や流れてきた大量の枝木を道の脇に集める作業などが、被災地の各所で続けられています。水害の発生から約2週間が経ったこの日も珠洲市では雨天が続き、さらなる土砂災害などへの警戒が続いています。

    “二重被災”ではなく“多重”被災。能登半島で重なる自然災害
    多くの人は、今回の災害を“二重被災”といいます。しかし実は、2023年に発生した地震からの復興途中でもありました。

    2023年5月に発生した「令和5年奥能登地震」では、石川県能登地方を震源としたマグニチュード6.5の地震が発生。特に珠洲市では、最大震度6強を観測しました。これにより1名の尊い命が犠牲になり、負傷者は30名以上、500棟を超える家屋が損壊し、局地激甚災害に指定されるほどの甚大な被害をもたらしました。

    そして、この災害によって損壊された家屋の「公費解体」の申請期限は、2024年1月31日(水)。つまり、地道に復興へと進んでいた中で「令和6年能登半島地震」は発生し、さらに先日「令和6年奥能登豪雨」が襲い掛かったのです。

    何度も何度も、心が折れる経験をし、それでも立ち上がり前を向いて歩んでいた被災地の人々の心境は察するにあまりありません。

    震災から9ヵ月。やっとの思いで…前に進んでいた被災地
    珠洲事務所現地代表の橋本は、なぎ倒された稲穂を前に、深い苦悩を語りました。「やっと何とか、生活が少しずつ元に戻りつつあると感じ始めていたんです。それなのに、この豪雨はあまりにも残酷でした。ただ家が流されたとか、何センチの浸水だとか、そんな話だけではありません。まるで私たちの生活の基盤と、これからの希望すらも根こそぎ奪い去られてしまったような感覚です」

    新米の収穫の時期でもある9月。今年の収穫に対しての思いは、例年とは少し違うといいます。

    地震の影響で生まれた多くの課題に向き合い、苗を育て、田んぼを耕し、田植えをして定期的に雑草刈りを行う…。日々辛い状況でも日常の仕事を続けること、そして、道行く人も田んぼ全体で輝き始めた稲穂の成長を見守ることが、心の支えにもなっていました。

    収穫量がどこまで減少してしまうのか、まだ見通しもつかない状況です。

    「珠洲におりたい」 ー 豪雨被害に向き合う心の強さ
    戸別訪問では健康相談や生活上での困りごとなど、被災者の方々の状況に応じて、あらゆる支援を行っています。
    珠洲に残りたい、ここで暮らし続けたいという気持ちは、大きく強いものです。ある方は「都会はなんでもあるかもしれないけれど、自分にできることがない」と、話してくださいました。
    珠洲の人々が抱える葛藤や苦悩、そしてそのなかで生まれる希望。豪雨の爪痕が残るなかでも人々は、この地で畑を耕したり、海とともに生きたいと切に願い、一歩一歩、前に進もうとしています。

    あらゆる機関と行政との橋渡し役を担い、被災地を支える
    私たち独自で行う支援活動と並行して、今でも珠洲市や県と連携し民間の支援団体などと被災地で様々な分野で支援を行っている多機関が、円滑に活動を展開できるよう、ハブのような役割を担っています。

    その活動のひとつとして、珠洲事務所代表の橋本は、石川県珠洲市復興計画策定委員会有識者会議委員に任命され、復興計画へのコメントやアドバイスを行っています。
    また、珠洲市の被災状況・復旧状況などが共有される珠洲市関係機関全体会議に民間支援を代表する形で参加。橋本は珠洲市で活動する民間支援の各団体に、現地での課題や必要な情報を伝え、それぞれが円滑に支援活動を進められるよう調整などを行っています。

    行政でしかできない取り組み、民間だからこそ実行できる取り組みが、歯車のようにかみ合うことで、被災地を取り巻くあらゆる課題に向き合い支援をより迅速に展開することができると考えています。これからも誰一人として取り残さない支援を届けてまいります。

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広島県神石高原町

神石高原町について

●「神石高原町(じんせきこうげんちょう)」をご存知ですか?
ほとんどの方は初めてお聞きになる町名かと思います。広島県にある世界遺産「宮島」や「平和公園」から約100㌔東の岡山県との県境に位置する豊かな自然に恵まれた町です。人口は約8,000人。標高約400~700mの中国山地の中にわずかな平地と里山,丘陵地で構成された中山間地域です。戦後から緩やかに続く近郊都市への人口の流出により,全国的にも早い時期から過疎高齢化社会を迎えてきた町ですが,自然だけでなく,都会では得られない「本当の豊かさ」が溢れる町,それが神石高原町の魅力です。

●神石高原町は豊かな自然に恵まれた,天然の遊び場の宝庫です!
夏は水遊び,冬は雪遊び・・・。都会では遠出しないと体験できないような自然と隣り合わせの環境がここにはあります!

●中山間地にも,いろんな仕事があります。新しいチャレンジを応援しています。
特産品のトマトや畜産にチャレンジする方,無農薬にこだわって農業に取組む方,地元の酒造メーカーや近隣都市に通勤する方まで,仕事も様々です。
テレワークでできる仕事も増えている昨今。IT系の仕事で移住された方も。ストレスのないインターネット環境を整備しています。

●子どもが少ないから待機児童もなく,登下校もスクールバスで安心・安全
保育所は待機児童なし!小学校も少人数なので,先生や友達と距離も近く,学年を越えて仲良く遊びます。スクールバスのため登下校時の事故リスクも少なく,ご近所の目も届きやすいから治安が良いのも特徴です。

●ゆとりの住空間と広い敷地。静かでゆったり流れる時間を満喫!
近年,多くの移住者が古民家を改装して住まわれています。庭だけでなく,畑や山まで付いている物件もあり,都会のようにとなり近所を気にすることなく,ゆったりと暮らせる贅沢な時間もこの町の醍醐味です。

●綺麗な水と空気,豊かな大地に恵まれ神石高原町は特産品も豊富!
「まる豊とまと」や「神石牛」などのブランド特産を筆頭に,「こんにゃく」や「ピオーネ」など多くの地元産品が生産されています。6次産業化も推進され加工品として流通するものも増えています。