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孤独・孤立から子どもを守りたい。家でも学校でもない第3の居場所を立川市につくる

カテゴリー:子ども・教育 

main_img 達成

寄付金額 7,390,000

105.5%

目標金額:7,000,000

達成率
105.5%
支援人数
28
終了まで
20
/ 86

東京都立川市(とうきょうと たちかわし)

寄付募集期間:2024年10月7日~2024年12月31日(86日間)

東京都立川市 × 認定NPO法人育て上げネット

プロジェクトオーナー

育て上げネットは孤立状態にある若者のために安心と安全が保障されたフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。少子化が続くなかでも「ひきこもり」「不登校」「虐待」や「ネグレクト」など望まない孤立を経験する若者は増え続けており、地域の支えが必要です。
試行で活動した2022年度は幅広い世代から希望があがり年間延べ1,000名を超える方が利用しました。

「家に帰りたくない」若者たち

私たちは2004年から東京都・立川を拠点に若者を支える団体です。
ひきこもり、不登校、ヤングケアラー、そして名前のない生きづらさに向き合う若者から相談が日々、寄せられています。そのなかのひとつが「家に帰りたくない」という声です。

夜は孤独感がいつもより強くなる――
自分が存在しているのかどうかもふわふわしている――

“家にいると気が滅入る、親から小言を言われる”
“誰とも会わない休日を過ごすのは苦しい”
“テレワーク続きで人との関わりが無くてしんどい”

ただそこにいられる居場所

育て上げネットは若者に安心と安全を届ける居場所・夜のユースセンターを2023年に始めました。

毎週土曜日18-21時にオープンする若者のためのフリースペースです。近隣に住む若者、(元)ひきこもり、夜勤前の会社員、1時間以上かけて来てくれる若者。
多いときは40名以上集まり、それぞれの時間を過ごしています。

ここでは、夕食は無料で提供しています。地域の飲食店に協力していただき、あたたかい食事にありつけます。少し多めに用意された食事は遠慮なく手が伸びていきます。
テレビゲームやボードゲーム、楽器やハンドメイド用の器具まで。時間を費やすにはもってこいの場所です。

出入口には生活用品や食料品が積んであります。すぐ食べられるものやお菓子、ティッシュやナプキンなど、帰り際に必要なものを詰めて持ち帰ることができます。

若者のニーズに応えるうち、こんな場ができあがりました。年間の利用者は延べ1,000名を超え、直近の利用平均は30名を超えています。

危険な道に進ませない「安全・安心な居場所」を

「トー横」「グリ下」という言葉が世間に広く知られるようになりました。学校や家に居場所がない若者がSNSを通じて繁華街に集うのに使ったハッシュタグがいまや、彼ら自身のことを指す言葉として浸透しています。

ここは、自分が自分でいられるように若者自身が作り上げた居場所。家、学校、地元どこにも安息を得られなかった彼らが否定されたり、排除されたりすることのない場でもあります。

しかし、そんな彼らが作り上げた居場所に、悪意ある大人が目をつけました。経済的な困窮や乏しい自尊感情につけこんで、売春や違法薬物の売買、闇バイトの紹介など、危険な行動に巻き込もうとしています。彼らを守るには別の居場所が必要です。

家や学校がその機能を果たせない現実を前に「第三の居場所(サードプレイス)」と呼ばれる取り組みが全国的に注目を集めています。

夜のユースセンターが若者にウケるワケ

この活動の最大の特徴は「夜に開かれたフリースペース」であることです。多くの若者向けの支援プログラムは日中に行われています。公共施設の開所時間の都合や人材調達の面も含めると夜間の実施は難易度が高い側面があります。

しかし、夜型の生活はもちろん、アルバイトや学生だとそもそも日中に利用できません。夜専用に特化することで従来では届かなかった若者とつながることができます。
そして「長く付き合っていく」ためのプログラムであることです。
学校や会社に所属があると利用できなかったり、利用期限が設けられた支援プログラムもありますが、この活動ではそうした制約は設けていません。

行けば食べるものがある、話を聞いてくれる人がいる、気の合う仲間がいる。
気が向いたときに立ち寄れることを大切にしていて、「働く」や「自立」といった核心についてはあえて触れない支援を実施しています。

何もないときからつながっているから相談できる

多くの支援プログラムは、困ったときに、自分で「困っている」と利用申し込みをして、相談予約を取る仕組みです。これは「申請主義」と呼ばれています。

しかし、若者は「できれば相談したくない」し「支援を受けたくない」と言います。「困ったことある?」と聞くと、「別に困ってません」と言います。

誰ともわからない人に自分の身の上話なんて、したくないのが普通ではないでしょうか。困っていたら相談して、そういわれても、そもそも自覚がなければ行動に移ることはありません。

夜のユースセンターは困っていなくても、悩んでいなくても毎週利用できます。何もないときから関わっているから、私たちも表情の変化や行動の機微に気付きやすくなります。いつも来ていたのに来なくなったら「最近どう?」ってちょっと電話してみたり……

本人から希望があればもちろん、そうでなくてもこちらからアプローチができることが、支援者としては極めて大きなメリットになります。

困ってから支援を始めるのが対症療法であるとしたら、夜のユースセンターはどちらかといえば予防のための支援です。問題を起こさない、起きても最低限で抑えることを目指しています。
そのためには申請主義を超えた「つながり」を最大限生かした支援が最適です。

つながりのある社会を、立川の「みんな」で作る

現在、私たちは立川市内で活躍する団体との協力関係の構築を積極的に行っています。直近では砂川高校との包括的な支援協定を締結し、校内外での支援を積極的に行っています。

それは私たちだけでは出会うことがない若者がたくさんいるからです。

教育に限らず、スポーツ、文化芸能、そして企業など多様なセクターと連携関係を構築できれば、それぞれのコミュニティの若者とつながるきっかけが生まれます。多様な生きづらさを抱える若者との接点を増やすことで、必要なサポートを届けたいと考えています。

この度、私たちの活動の意図に賛同いただいたフットサルクラブ・立川アスレティックFCと連携協定を結び、スポーツ教室やボランティア機会の提供を計画しています。

スポーツは人格形成にも、社交性を育むにも有効なコミュニティです。しかし、スポーツに打ち込んできた若者が、家庭の事情や不登校など本人が意図しないつまずきがあったとき、他の居場所がなく孤立してしまうケースをこれまでも見てきました。

「まだサッカーを続けたい」という声を受けて、私たちは定期的にフットサルイベントを開いたり、地域のサッカー大会に参加しています。夜のユースセンターのような若者の心の拠り所になるスポーツコミュニティができつつあるのです。

若者が求める“スポーツ”は真剣そのもの。このコミュニティを魅力あるものにするには強度の高いプレイが不可欠です。そのため立川アスレの力を借りてスポーツ教室を開きます。地域の中高生やスポーツを続けたい若者が利用したくなるようなコミュニティを作り、第3の居場所づくりを進めたいと考えています。

また、ホーム開催の試合では試合前のボランティア活動の機会をいただきます。
コート設営をはじめ試合作りに協力し、その後の試合観戦も一緒にすることで、自分の働きが社会とつながっていることがわかる体験機会を提供します。

昨対比150%増・2024年利用実績

4月から8月で通算620名が参加、40名の方が見学にいらっしゃいました。2023年の1.5倍のペースで利用されており需要が高まり続けています。

安心・安全を保つ仕組み

現在、会場のキャパシティとスタッフ人員の都合、学校や支援機関、ソーシャルワーカーなど支援者経由の紹介制をとっています。利用希望があれば来所予定日をお聞きして初回のみ利用案内の時間をいただいております。2回目以降、事前の予約は不要です。

飛び込みでいらっしゃった場合も、必ずスタッフがお話を聞く仕組みをとっています。玄関は施錠されており、運営スタッフが把握してない人の出入りはありません。

会場は全3フロア・約230㎡を使用していますが、広域にスタッフ配置し目の届かない場所を作らないよう対策を行っております。居場所の環境を著しく乱す行動が見えた場合は、完全に切り離せるスペースを別で用意しています。

基本的には若者たちの自律的な行動を尊重していますが、完全な自由空間ではなく、一定のルールを設け、悪意の介入を阻止する取り組みを心がけています。

※施設見学も受け付けております、上記の理由からスタッフの配置都合などがありますので完全予約制となります。

ふるさと納税の使い道

いただいたご寄付は以下の用途で使用します。
具体的な支出は若者の参加状況や実施回数によって異なります。週1回、年間50回を開催目標としています。(※2023年実績53回開催)

2023年と比べ目標額が大きくなっておりますが、物価高騰や利用者の増加と、立川アスレとの連携プログラムを含めたものです。

<想定される活用方法>
① 夜のユースセンター
■食事代(夕食の提供)
■生活用品・食料品
■場所代(会場費・光熱費・通信費等)
■人件費(スタッフ・有償ボランティア含む5名体制)

<1回あたりのコスト>
■食事代:700円×40人分=28,000円
■生活用品・食料品:1,200円×10人分=12,000円
■場所代:5,000円
■人件費:45,000円
------------------
合計90,000円
年間50回開催予定のため4,500,000円

② 立川アスレティックFCとの連携事業
■試合ボランティアの実施(立川開催分・11回)
■試合観戦チケットの配布
■スポーツ教室の開催
<想定金額>
■ボランティア衣類:1000円×50着=50,000円
■試合観戦費:2,000円×10人×11回=220,000円
■スポーツ教室
開催一式150,000×10回=1,500,000円
(※会場費、選手派遣費等)
------------------
計:1,770,000円

■諸経費(報告書制作・郵送費等):50,000円
■プラットフォーム手数料:10%=632,000円
合計:6,952,000円

「この人たちなら話せる」の信頼関係を育む

育て上げネット 理事長・工藤啓

孤独感が募りやすい夜の時間帯でも、地域には若者や子どもたちが安全に身を寄せ、安心できる地域の大人たちと過ごせる居場所が必要です。

それは育て上げネットだけで作れるものではなく、さまざまな地域の大人たちの協力を広げていくことが大切になります。大人が若者たちの話を聴き、子どもたちの想いを受け止められる居場所。

彼ら・彼女らがこころ穏やかに、たくさんのひとたちとつながりあえる空間、一緒につくりましょう。みなさまのお力をお貸しください。

地域の未来を担う若者たちを共に応援し、可能性を広げる

立川アスレティックFC 代表理事・皆本 晃

立川アスレティックFCはこれまで「スポーツで、人生に大きな夢と、毎日に小さな彩りを」を理念に掲げ、立川市内の子どもや若者が成長し、夢を追いかけるためのサポートをしてきました。

その一環として、地域でのボランティア活動の機会を提供し、社会とのつながりを深める大切さを伝えています。 みなさまからの寄付は、この活動を継続し、より多くの子どもたちが新たな経験を通じて自信を持てるようになるための大きな力となります。 地域の未来を担う若者たちを共に応援し、彼らの可能性を広げるお手伝いをしていただけたら嬉しいです。 みなさま、ご協力よろしくお願いいたします。

育て上げネットについて

育て上げネットは2004年から活動するNPO法人です。2014年には運営組織および事業活動が適正であることをを東京都より認定を受けています。また、第三者による法人の信頼性を示すグッドガバナンス認証を取得しており、米国企業が助成先の選定で使用する団体データベースCAFにも掲載されています。

2023年度の事業報告・会計報告はこちら

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

よくある質問・お問い合わせ

Q. 立川市にも困っている子ども・若者がいるのですか?

A. 2021年の統計では、立川市の中学校における不登校児童数は250名で生徒数の6.60%が不登校状態にあたります。東京都全体では5.76%、国全体では5.00%であり、比較して高い割合です。また、2022年度の東京都教育委員会の報告では、都内公立高校に通う不登校数は3931名で前年から41%上昇しています。本文にあるヤングケアラー等に加え、既存の社会資源だけでは不足していることがわかります。

Q. 立川市民でも寄付して良いですか?

A. できます。通常の手続きを行うことで、ふるさと納税による税額控除も受けることができます。
立川市に納めることに変わりありませんが、その使途を「夜のユースセンター」に限定するという形になります。

Q. トー横は新宿ですが、立川市の子どもは関係あるのですか?

A. 都の調査によると、トー横に集まる若者は多摩地域や都外など各地から集まっていることがわかっています。また、代表的な場所としてトー横を例に挙げていますが、市内駅周辺でも若者がたむろする姿も散見され、名の無い集まりは点在しています。

Q. 「家に帰りたくない」のは反抗期や思春期の現れではないのですか?

A. まったくないとは言えませんが、そうであっても自室を持っていなくて家に逃げ場がなかったり、自分の時間を確保できないこともあり、そうした方にとっても居場所は必要であると考えています。

Q. なぜ夜の時間帯に開所できるのですか?

A. 会場を自前で確保していて自由度が高いため外的な制約を受けにくい環境です。また、日中の支援活動も並行して実施することで週1日3時間でも専門性の高いスタッフを安定的に確保することができます。

Q. 家族で解決すべき課題ではないのですか?

A. 私たちがお話を聞くことができるケースの多くは、家族も全力で取り組んでいるけれど、それが空回りしまって余計に関係が悪化している場合や労働環境などを鑑みると家族だけで抱えてしまうほうが課題の肥大化・長期化につながるのではないかと見えることがあります。
土曜の夜、数時間でも親子とも“家族”から開放されるのは関係の維持・改善するための必要な措置と考えています。

Q. 目標金額より多く集まった場合(集まらなかった場合)はどうするのですか?

A. 目標金額より多く集まった場合、夕食の量を増やす、持ち帰ることができる生活用品や食料品の提供量・種類を拡大するなどで若者たちに還元し、繰越などは想定していません。
もし、何倍ものご支援をいただいた場合は、立川市との協議の上、開催日数や拠点数の追加検討を行います。
目標金額を達成しなかった場合にも、事業は予定通り実施する予定です。不足費用については助成金などを申請して別の形で補填します。

Q. クレジットカード以外の支払方法は?

A. PayPay、楽天ペイなどのキャッシュレス決済、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いなどのキャリア決済にも対応しています。
コンビニ支払いで寄付をする際には支払い日にご注意ください。年内の寄付として控除を受ける場合は2024年12月31日中にお支払いを完了する必要があります。
詳細については、画面上部にある「対応している決済方法」をご参照ください。

また、市窓口でも受付をしております。
寄付したい金額の現金をご用意の上、下記の窓口あてに持参してご来庁ください(平日8:30~17:15受付)
※事前に来庁時間をご予約いただくと、スムーズに受付できます。
※窓口
〒190-8666 東京都立川市泉町1156-9 立川市行政管理部総務課庶務係
電話:042-528-4306(直通)
※納付書払いをご希望の場合は、別途、上記電話番号までご連絡ください。

Q. 税額控除の対象にできるのはいつまで?

A. 2024年12月31日(火)までに当サイトから申し込みいただき、決済が成立したものを2024年分の寄付として取り扱います。

Q. 法人名義の寄付はできますか?

A. ふるさと納税には企業版と個人版の2種類があります。立川市の寄付は個人版のふるさと納税の対象です。東京都の自治体は企業版ふるさと納税の対象とはなりませんが、法人からご寄付をいただくことは可能です。その場合、会計上は全額が損金算入となり、節税効果があります。ご寄付いただく際には個人の決済と同様の方法を利用できます。詳しくは税理士等の専門家にお問い合わせください。

Q. 運営団体へ質問したい

A.育て上げネットへのご意見、応援メッセージ、お問い合わせなどは

こちらのフォーム

からお寄せください。
なお、内容によっては、お答えできないケースなどもあるのでご了承下さい。

Q. 生活用品や食料品を寄付したい

A. 貴重なご提案をありがとうございます。検討されている提供物、量などを記載の上、下記のフォームへお知らせください。

こちらのフォーム

からご連絡ください。

現在進捗情報はありません。

東京都立川市

立川市は、人口約18万人の都市で、東京都の中央やや西寄り、多摩地域の中心部分に位置しています。市域の南側には東西に流れる多摩川が、北側には武蔵野台地開墾の源となった玉川上水の清流が流れ、都市農業や武蔵野の雑木林など緑豊かな地域を形成しています。市域中央には季節ごとに色とりどりの花を楽しむことができる都会のオアシス、国営昭和記念公園をはじめ、国立国語研究所や国立極地研究所、立川広域防災基地などが存在し、中央南寄りには、東京都の東西を結ぶJR中央線が走り、東京駅からは、特別快速電車で40分の距離です。また、JR青梅線、南武線が乗入れ、多摩都市モノレールの立川北駅・立川南駅に挟まれたJR立川駅は、1日平均乗車人員が多摩地域で最も多い交通の要衝となっており、駅周辺は商業施設やオフィスが発展しにぎわいを見せています。
 立川市では、産業や文化の振興によるにぎわいと、緑あふれる自然に囲まれたやすらぎのある空間がバランスよく共存し、多くの人が行き交うまちをイメージし、「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」を将来像として定めています。今後も文化や教育、産業をさらに充実発展させ、笑顔あふれる地域社会の構築を目指していきます。ぜひ応援をお願いいたします。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 子ども達が安全に過ごせる夜の居場所、大変有意義な取り組みであると考えます。微力ながら応援させていただきます。

    2024年12月1日 5:34

  • 子ども・若者に寛容であたたかい社会に。

    2024年10月10日 13:43

  • 素晴らしい取り組みだと思います。

    2024年10月7日 22:32

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