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【災害医療支援】被災地にすぐに医療を届ける! 助かるはずの命を守るプロジェクト

カテゴリー:災害 

main_img 達成

寄付金額 2,141,850

214.1%

目標金額:1,000,000

達成率
214.1%
支援人数
29
終了まで
受付終了

広島県神石高原町(ひろしまけん じんせきこうげんちょう)

寄付募集期間:2024年7月1日~2024年9月29日(91日間)

広島県神石高原町 × 特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが運営する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、広島県神石高原町に拠点を置き、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。
航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬などの支援チームが被災地に赴きます。

治療が間に合えば救えたはずの命「未治療死」や、災害から生き延びた命を脅かす「災害関連死」を防ぐために、日を追うごとに変化する被災状況に併せて各チームが一丸となり避難所運営への支援や復旧・復興支援を行っています。

令和6年能登半島地震

支援活動を継続中

2024年1月1日(月)16時10分、「令和6年能登半島地震」が発生した直後に緊急支援チームが本拠地である広島県神石高原町から石川県珠洲市に向け出動しました。
翌2日早朝に震源に近い石川県珠洲市内に到着後、その足で捜索救助活動を開始。捜索・救助活動に奔走しました。
発災から5ヵ月までの支援活動の様子をダイジェストでご紹介します。

命に迫る「72時間の壁」。安否を心配する家族が見守る中、決死の捜索・救助活動

一般的に被災後の3日を過ぎると生存率が著しく低下するとされる「72時間の壁」が迫る中、災害救助犬「ロジャー」とハンドラーを含むレスキューチームが、駆けつけた石川県珠洲市内で捜索活動を行っていました。
1月2日、倒壊していた別々の家屋から2名の要救助者を発見。翌日以降も連日捜索活動を継続し、行方不明の方の安否を心配したご家族やご友人が倒壊家屋のそばで見守る中、現場では複数名を発見しました。

被災地到着後、医療チームは即座に市内の総合病院を訪問。避難所から沢山の患者さんが来院しており、院内の状況は大変混乱していました。そこで私たちは病院の機能不全の防止と避難所で苦痛を訴える方を早期処置し「未治療死」や「災害関連死」を防ぐために、複数の避難所で一角をお借りして臨時診療所を開設し医療支援を行いました。

124時間後の生還

発災から「72時間の壁」も優に超えた約124時間後の1月6日(土)17時ごろ、緊急消防援助隊から「珠洲市内にて倒壊した家屋に埋もれている女性あり」との連絡が入り、空飛ぶ捜索医療団の医師・看護師らが急いで現場に駆けつけました。発見されてからおよそ3時間。医師らがクラッシュシンドロームの危険性を抑えための特殊な処置を行いレスキュー隊が救出、病院に搬送されました。

引き続き石川県珠洲市現地での支援活動を続けます

被災地では徐々に、仮設住宅への入居も始まりましたが、一部の地域ではまだ仮設住宅の建設が完了していない地域もあるなど、不自由な生活を強いられています。
避難所で暮らし続けている方、自宅で避難している方、仮設住宅で暮らし始めた方、それぞれに課題が山積しており、順調に復興に向かっているとは言い難い状況が続いています。私たちは、物資支援に限らずこれまで培った災害支援の専門知識を活かし、様々な状況に応じた支援を引き続き続けてまいります。

空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"の体制、これまでの活動

私たち空飛ぶ捜索医療団は、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬やロジスティクスなど各専門分野のプロフェッショナルが一つのチームとなり、被災地に支援を届ける民間組織です。災害発生からいち早く、ヘリコプターや航空機、船などを駆使して被災地に出動し、医療を軸とした救助・救命活動を行っています。

日ごろは、本部を置く広島県神石高原町にある「へき地診療所」に医師や看護師らを派遣し、訪問看護などを展開し、日本国内各地で深刻な社会課題となている、へき地において医療従事者不足の解決に向けて取り組んでいます。今後はこの取り組みをモデルケースとして構築し、今後は深刻な医師不足に悩むほかの地域への展開なども目指しています

【大規模災害】緊急支援への体制、機動力の強化を図る

大規模災害時には被災地域周辺の医療機関が機能不全に陥るおそれがあるため、私たち空飛ぶ捜索医療団は移動式の病院「フィールドホスピタル(野営病院)」の運用を目指し、他の民間団体や医療機関、企業など多機関と連携して、実際の運用に向けた整備・訓練を進めています。

災害医療支援船の本格運用

陸路やヘリコプターによる機動力に加えて、民間日本初の災害医療支援船 “Power of Change(PoC)” を導入しました。船内では患者の診察や一時避難をはじめ、大量の支援物資の運搬など一度に多角的な支援を届けることが可能になるよう、整備を進めています。

これまでの主な出動記録

東日本大震災以降、空飛ぶ捜索医療団の前進となる災害支援チームから、私たちはほぼ全ての激甚災害に出動し、支援活動を実施してきました。
予測される災害に対して発災前から対象地域に入って防災に取り組むことや、行政の支援が行き届かない地域や自主避難所などにも支援を届けるなど、民間団体ならではの柔軟な機動力を持っています。
また日本国内のみならず、ロシアからのウクライナ侵攻では隣国モルドバに仮設診療所を設置。2023年のトルコ・シリア地震、ハワイ・マウイ島山火事や2024年4月に発災した台湾花蓮地震など数多くの被災地に緊急支援チームを派遣し、捜索・救助活動、医療、物資支援活動にあたりました。

2018年~西日本豪雨被害支援活動

220人以上の方が犠牲になるなど、岡山県・広島県・愛媛県など広範囲に甚大な被害をもたらした西日本豪雨。
被災地に駆けつけた緊急支援チームは、洪水により浸水し機能しなくなってしまった病院からボートやヘリコプター2機を使い、酸素吸入が必要な心不全患者ら19人を安全な医療機関まで搬送しました。

2019年~台風19号被災者支援

2019年10月伊豆半島に上陸した台風19号による被害を受け、翌日朝から長野県長野市に出動し、停電した2つの病院からDMATなどと連携して240名の患者を他の医療機関に緊急搬送しました。

2020年~新型コロナウイルス感染症緊急支援

日本で感染が広がる前の2020年1月末に中国武漢市へ緊急支援を開始して以降、病院や高齢者福祉施設への医療物資支援、医師などが現場に赴き実際に支援の手を届けるなど、人的支援を実施。これまでに国内外問わず4300カ所以上に支援を届けました。

皆様のご寄付が、次なる災害医療支援に役立てられます。

寄付金の使い道

◆能登半島地震の支援活動を継続

令和6年能登半島地震では未だに避難所での暮らしを強いられています。「通水」とされている地域でも各家庭の水道設備の修理工事が大幅に遅れ、上下水道が使用できない家庭あるなど、あらゆる支援を必要としています。
空飛ぶ捜索医療団は今後も被災地に駐在スタッフを配置し、一日も途切れることなく支援活動を続けてまいります。

◆災害に本当に必要とされる支援を届けます

災害時には食料や水、さらに医療や捜索救助活動など、本当に必要とされるものは刻一刻と変化します。
いち早く駆けつけて、機動力を活かした柔軟な活動ができる私たちだからこそ、被災地で本当に必要とされる支援を届けます。

◆資機材などの調達・維持を行います

医療機器やレスキュー資機材、支援物資を日ごろから準備・メンテナンスしています。
船舶やヘリコプターなどの機動力の維持や野営病院の運営に向けた体制強化など、予測されている大規模災害での実際の支援を想定した支援体制を強化します。

◆医療を通じ、安心して住み続けられる地域づくりを

へき地の病院・クリニックの応援を継続。オンライン診療・オンライン面会、訪問看護などにも取り組み、地域の人々の健康を守ります。

また、目標金額以上にご寄付が集まった場合も、目標を達成しなかった場合でも、空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"の支援活動における、上記のご寄付使い道に充て、大切に活用させていただきます。

皆さまへのメッセージ

空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダー 稲葉医師から

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

お礼の品一覧

  • 2025年03月06日 10:00

    【岩手県大船渡市 山火事 緊急支援】懸命な消火活動は続き、鳴りやまないサイレンに募る不安

    ふるさと納税を通じて、空飛ぶ捜索医療団の活動に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は現在、能登半島地震・豪雨被害の支援活動とともに、2月26日に発生した岩手県大船渡市 山火事での緊急支援を開始しています。

    出動した看護師を含む計7名の緊急支援チームは、2月28日深夜に現地に到着し、物資支援や、健康相談などを行っています。
    2011年東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸沿岸部において、ピースウィンズは発災後の緊急支援から生活再建・復興支援まで、長く活動を続けてきました。現地のつながりも活用しながら、必要な支援を見極め、迅速に届けていきます。

    ●物資を届けるなか、避難所運営にあたる市職員の疲労など課題が見えました。
    避難所によっては密集度が高く、キャパオーバーになっているという報告もあります。
    空飛ぶ捜索医療団は、支援物資として用意していた衛生セットのほか、感染予防にもつながるアルコール消毒液や、不足しているというフェイスタオル、尿パッド、おむつなどを市内で調達。必要に応じて各避難所で配付するとともに、看護師が血圧を測るなど健康面のケアもおこなっています。
    なかには、「物資も大事だけど、とにかく話を聞いてほしい」という声もありました。

    また、各避難所は24時間体制で市職員が対応をしていますが、4日間ほぼ休めず運営にあたる市職員の疲労度が高く、“支援者支援”の必要性も課題にあがっています。

    空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダーは、今回の緊急支援の出動にあたり、次のようにコメントしています。
    「公的な支援だけではなかなか届けられないものもあると思うので、そういうところは民間の強みでサポートができるはず。火が消えない限りは避難生活が長く続く可能性もあるなかで、空飛ぶ捜索医療団はこれまでの災害支援・避難所支援の知見がある。現場のニーズをしっかりと聞き取り、現場の状況にあった、本当に求められる支援をしていきたい」
    一人ひとりと向き合い、寄り添う支援を。必要な支援を必要な方々に届け、一人でも多くの命を守るために、現地にてできる支援を続けていきます。

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  • 2024年12月28日 18:00

    【終了まで残りあと3日!】あなたの力が、被災地を守る大きな力に!

    ふるさと納税を通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

    空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は皆さまの力によって、元旦の出動から今日まで一日も途切れることなく、被災地にて活動を続けることができています。改めて感謝申し上げます。
    これまでの皆さまのご支援によりできた、能登半島地震・豪雨への支援活動の一部をまとめました。長くなりますが、ぜひ、ご覧ください!

    【1年間の主な支援活動】

    ■地震発生 - 1月1日

    2024年1月1日16時10分に発生した「令和6年能登半島地震」を受け、空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームの第1陣が出動しました。2023年5月の震災でも支援活動を行った、能登半島最北端にある石川県珠洲市を目指しました。

    ■緊急支援チーム到着 - 1月2日

    昨日出動した第1陣は13時30分頃石川県珠洲市に到着。本部からヘリコプターを使い第2陣も到着しました。陸路は寸断されており、物資の運搬等を担うために船舶も出動。
    (この日の主な支援活動)
    ・ヘリコプターでの患者搬送(重症2名、中等症5名)
    ・全国各地から集まった医療チームが連携しスムーズに支援が展開できるよう、「医療福祉調整本部」を立ち上げる
    ・孤立集落にヘリコプターで駆け付け、発災後24時間以内に臨時診療所を設営
    ・捜索レスキューチームが行方不明者を2名発見
    ・避難所支援
    ・水・食料、生活用品の物資支援

    医療、捜索救助、避難所支援、物資支援など空飛ぶ捜索医療団のすべての分野で全面的に支援を展開しました。

    ■全面的な支援を継続 -1月3日~

    1月3日 捜索レスキューチームは自衛隊や消防などと連携し、倒壊家屋などから行方不明者を8名発見
    1月4日 避難所など各所で給水支援を開始、1日1000人以上が利用し、自衛隊風呂の給水にも活用されました
    1月5日 船舶が珠洲市に到着。以降ほかの港と行き来し、水・食料、暖房器具やおむつなど大量の支援物資を運び入れました
    1月6日 夕方、124時間の間瓦礫下に埋もれていた90代女性の救出要請を受け、空飛ぶ捜索医療団医師と看護師が現場へ急行しました。医師が特殊処置を施したあと、消防などと連携し無事に救出、病院へ搬送しました

    ■緊急支援と並行して先を見据えた支援活動 -1月中旬~3月

    登録隊員などの医療スタッフが追加で派遣され、コンテナやトレーラー、避難所の一角を活用した臨時診療や訪問診療を、昼夜問わず実施しました。
    地元のクリニックの復興のために、破損した医療機器の修理・購入を支援しました。
    避難所支援では設営から運営、物資支援、感染症への対策を継続し、企業や他の支援チームと連携した炊き出しを実施、現在でも必要の都度行っています。
    2月から仮設住宅への支援では戸別訪問をはじめ、生活家電の支援を開始しました。

    ■復旧追いつかない被災地への支援の継続-4月~

    各地からの支援チームが撤退していくなか、「災害関連死」を未然に防ぐために、看護師が中心となった被災地常駐チームを編成し拠点となる珠洲市に事務所を設置しました。
    避難所、仮設住宅、在宅避難など被災者の住む場所を問わず訪問などを行い、物資支援や健康相談、バラバラになってしまった地域コミュニティへの支援を行っています。

    ■豪雨被害を受け、緊急支援チームを追加派遣-9月~

    今回の記録的な大雨による被害状況の情報収集とともに、被災地常駐スタッフは各避難所や仮設住宅に住む方々の安否確認に奔走。避難所の開設や運営、物資支援を開始しました。
    また、本部から応援チームを派遣し、孤立した仁江地区に取り残された4名(60~80代の女性2名、男性2名)をヘリコプターで救出しました。

    現在、被災者の方々は一部地域をのぞき避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせた方がほとんどです。報道でも目にすることが多くなった「災害関連死」から、一人でも多くの命を助けられるよう、今日も看護師をはじめ現地の常駐スタッフが支援を届けています。

    ■歳末のご支援のおねがい
    発災から丸1年経とうとしています。震災での被害に耐え、人々はなんとか立ち上がろうとしていた矢先に記録的な豪雨が襲い掛かりました。
    厳しい冬を乗り越え、被災地が再び前に踏み出せるよう、私たちは今後も皆さまとともに被災地を支えていきたいと思っています。どうか、歳末のご支援をお願いいたします。
    ▶ふるさと納税のご寄付の窓口はこちら https://www.furusato-tax.jp/gcf/3583

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  • 2024年11月15日 09:00

    【能登半島多重災害への支援】地元医療機関へ支援を届け、被災地の健康を守り続ける

    空飛ぶ捜索医療団は発災以降約3ヵ月に渡り、避難所や孤立集落で部屋の一角やコンテナなどを活用し、臨時診療所や夜間診療などの緊急医療支援を行いました。

    また、こうした被災者に直接診療などを行う支援と同時に、地元クリニックの被災状況を調べ、地元医療機関が少しでも早く再開できるように、破損した医療機器等に対して修理交換する支援も行いました。そして今でも地元医療機関と連携し、被災地の健康を守る活動を続けています。

    ●被災状況を調べ、医療復興への糸口を探る
    能登北部医師会と連携して「奥能登」エリアにある輪島市、珠洲市などを対象に、被災された27のクリニックでの医療機器など被害状況を調査。その結果、診療情報を管理するコンピューター(レセプトコンピューター)をはじめ、検査に必要なレントゲンや、血液検査機器など多くの機器に破損が見られました。

    そのうち、修理や買い替えが必要なもののなかには、保険や開設されている公的な補助金の適用外であったり、申請手続きの複雑さにより、多くの人手や時間を要してしまうなど、クリニック自体へ負担が重くのしかかり、再開への大きなハードルになっていました。

    ●過去の支援活動の経験から「私たちならできること」を
    地元に根ざして日ごろから住民の方々の健康を守ってきたクリニックが再開することは、被災地の暮らす人々が、またその地で安心した生活を送れることに直結します。

    空飛ぶ捜索医療団では、2018年西日本豪雨での支援活動の際にも被災したクリニックに対して医療復興支援を行い、地元医師会と連携して公平に支援を提供できた実績があります。

    この経験を踏まえ、今回の能登半島地震の支援活動でも地元医師会と連携し、支援が必要と判断された15の被災した地元クリニックに迅速にかつ柔軟に、医療復興支援を届けることができました。

    【令和6年能登半島地震】医療復興支援の主な内容
    オートクレーブ修理 4箇所のクリニック
    レントゲンモニター買い替え、修理 3箇所のクリニック
    レセプトモニター、診察室のデスクトップの買い替え、修理 3箇所のクリニック
    レントゲン装置復旧 2箇所のクリニック
    電子カルテ端末買い替え、修理 1箇所のクリニック
    CT回路破損修理 1箇所のクリニック
    高圧蒸気滅菌器買い替え 1箇所のクリニック
    待合室テレビ買い替え 6箇所のクリニック など

    ●無事に再開できたクリニックの皆さんより
    この医療機器への支援を通じて地元のクリニックの方からは、「しんどいときに、空飛ぶ捜索医療団スタッフの方の明るさにも救われました」と、お気持ちの面でも微力ながら力になれたことに私たちも嬉しく感じました。

    地元クリニックの方々は被災されてもなお人々の健康を守るために経営を続けています。私たちも引き続き協力できることを模索し、地元医療を支える一助となれればと思っています。

    ●地元の病院スタッフとともに「災害関連死」を防ぐ
    発災から10ヵ月が経ち、被災者は避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせる方がほとんどです。

    一見、快適な生活環境へと移行できたようにも思えますが、新たな生活環境に馴染めずに孤立してしまい、孤独を抱えることで健康面で様々な問題を抱えてしまうケースが、過去の災害からも多く見られました。

    この孤独・孤立という問題を放置してしまうと、多くの場合で運動量の減少とともに心身の機能の低下をまねき、場合によってはうつ病などを引き起こして最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうなど、大きな問題を誘因する危険性があります。

    空飛ぶ捜索医療団の看護師を含む支援スタッフは、現在も被災地に常駐し、定期的に戸別訪問や集会所などでの催しものを行い、保健医療福祉の観点を軸とした人々の「健康」と「コミュニティ」への支援を続けています。


    この活動は、支援の一貫として行ってきましたが、現在は珠洲市総合病院と協働し、病院の医師や薬剤師と空飛ぶ捜索医療団スタッフがともに被災者の方々のもとへ出向く「健康相談会」を開催するようになりました。

    珠洲市唯一の総合病院である珠洲市総合病院。度重なる災害に直面しても地域のために何ができるか現状に向き合い、院長をはじめスタッフの皆さんが様々な課題に取り組んでいます。私たちも引き続き連携を図りながら、出向く医療によって「災害関連死」の防止に努めていきます。

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  • 2024年10月24日 10:00

    ふるさと納税を通じてご支援を賜り、誠にありがとうございました。

    9月21日発生した「令和6年奥能登豪雨」の被害にあった地域では、流れ込んだ土砂や流れてきた大量の枝木を道の脇に集める作業などが、被災地の各所で続けられています。水害の発生から約2週間が経ったこの日も珠洲市では雨天が続き、さらなる土砂災害などへの警戒が続いています。
    ふるさと納税を通じた皆さまからの迅速なご寄付に、空飛ぶ捜索医療団スタッフ一同、心からお礼申し上げます。

    “二重被災”ではなく“多重”被災。能登半島で重なる自然災害
    多くの人は、今回の災害を“二重被災”といいます。しかし実は、2023年に発生した地震からの復興途中でもありました。

    2023年5月に発生した「令和5年奥能登地震」では、石川県能登地方を震源としたマグニチュード6.5の地震が発生。特に珠洲市では、最大震度6強を観測しました。これにより1名の尊い命が犠牲になり、負傷者は30名以上、500棟を超える家屋が損壊し、局地激甚災害に指定されるほどの甚大な被害をもたらしました。
    そして、この災害によって損壊された家屋の「公費解体」の申請期限は、2024年1月31日(水)。つまり、地道に復興へと進んでいた中で「令和6年能登半島地震」は発生し、さらに先日「令和6年奥能登豪雨」が襲い掛かったのです。

    何度も何度も、心が折れる経験をし、それでも立ち上がり前を向いて歩んでいた被災地の人々の心境は察するにあまりありません。

    私たちが継続している戸別訪問では、健康相談や生活上での困りごとなど、被災者の方々の状況に応じて、あらゆる支援を行っています。
    珠洲に残りたい、ここで暮らし続けたいという気持ちは、大きく強いものです。ある方は「都会はなんでもあるかもしれないけれど、自分にできることがない」と、話してくださいました。
    珠洲の人々が抱える葛藤や苦悩、そしてそのなかで生まれる希望。豪雨の爪痕が残るなかでも人々は、この地で畑を耕したり、海とともに生きたいと切に願い、一歩一歩、前に進もうとしています。
    現在の主な支援活動のまとめ

    ・仮設住宅への家電支援
    ・豪雨災害に伴う水・食料、生活用品などの物資支援
    ・保健福祉の観点での戸別訪問
    ・地元医療機関との連携による健康相談
    ・行政と各支援団体の連携サポート
    ※被災者への支援は在宅避難・避難所・仮設住宅を問わず行っています。

    行政でしかできない取り組み、私たち民間だからこそ実行できる取り組みが、歯車のようにかみ合うことで、より一層被災地を取り巻くあらゆる課題に向き合い支援を届けることができると考えています。これからも誰一人として取り残さない支援を届けてまいります。
    引き続き、支援活動に関心をお寄せください。

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  • 2024年07月12日 08:00

    【令和6年能登半島地震】から半年。現在の被災地の様子と活動レポート

    ふるさと納税を通じて空飛ぶ捜索医療団の災害支援活動に温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。

    「令和6年 能登半島地震」の発生から半年が経過しました。空飛ぶ捜索医療団は珠洲市内を拠点に、現在も看護師をはじめとした支援チームが活動にあたっています。
    街では、道路の復旧か進み、お店も徐々に営業を再開しはじめていますが、その一方で、がれきが撤去されていない地域や、未だに断水が続いている地域など、被災地にはまだ多くの震災の傷跡が残っています。

    被災者に寄り添った支援を続けてきたからこそ見えてきた、現在の被災者を取り巻く課題や状況をお伝えします。

    ●行政職員も被災者。共助の力で支える
    珠洲市では、全人口のほとんどの住民が被災しました。これは、被災者を支える行政の職員の方も例外ではありません。また被災による人口流出は、被災者を支えるマンパワーの確保にも大きく影響しています。

    私たちは、発災直後から市が運営する「保健医療福祉調整本部」の立ち上げから運営までをサポートし、現在も社会福祉協議会が運営する支援チーム「ささえ愛センター」と連携して戸別訪問やコミュニティ支援などを続けています。

    【避難所支援】遅れる仮設住宅の建設。未だに避難所生活の住民も。
    珠洲市内の避難所は現在も25カ所開設されており、合計370人以上の被災者の方々が不自由な暮らしを強いられています。
    私たちは、市が避難所として指定している「指定避難所」、住民たちが集会所などに自主的に集まり暮らしている「自主避難所」など、形態にかかわらず、管理運営を行っているそれぞれの自治体から日々の運営に関わる課題のほかにも些細な問題などの相談を受け、必要に応じて物資支援なども続けています。
    【仮設住宅支援】入居後の「孤立」を防ぐ
    仮設住宅への入居によって日常に落ち着きを取り戻せる半面、震災で目の当たりにした悲惨な記憶が蘇ってしまったり、将来への不安に対して独りで悩みを抱えてしまうことで、深刻な精神疾患や持病の悪化を招いてしまうおそれがあります。

    最悪のケースでは、悩みや身体の不調を訴えることが出来ないまま、人知れず自ら命を絶たれてしまう場合(災害関連死)も少なくないことが、過去の災害からも明らかになっています。(参照:厚労省|東日本大震災仮設住宅住民における自殺念慮の疫学調査)

    空飛ぶ捜索医療団の看護師は地域医療の知見も活かし、保健医療福祉の観点を軸にした生活相談にも定期的に取り組んでいます。「眠れていますか?」「持病の通院には通えていますか?」と近況を伺い、ときには血圧測定を行ったり最近の困りごとを伺うなど、生活環境の変化で起こりがちな不調にスタッフが気が付けるよう直接出向いて対話を重ねています。

    【自宅避難者支援】戸別訪問で見えた格差
    「全壊」や「半壊」と判定され、国などから出る補助金などの公的制度がいくつかありますが、その制度の対象外となった世帯、つまり制度から漏れて公費の補助がなく、自力で復旧・修復を余儀なくされている世帯(準半壊や一部損壊)は、珠洲市内だけでも約5,000件存在しています。
    その世帯ごとの経済状況や家庭環境は様々あり、抱える事情により復旧・修復作業や手続きを行うこと自体が容易なことではありません。
    空飛ぶ捜索医療団の看護などの現地スタッフが、市や社会福祉協議会が運営する「ささえ愛センター」と連携して被災状況などを把握し、住民が戸別に抱えている課題への伴走支援を行っています。
    戸別訪問を通じた食事の支援や物資支援をはじめ、煩雑な法的手続きへの相談やサポートなども行い、被災者でもある市の職員の方々のサポートとなれるよう、日々取り組んでいます。

    活動報告全文は、ぜひ空飛ぶ捜索医療団ホームページをご覧ください。

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広島県神石高原町

神石高原町について

●「神石高原町(じんせきこうげんちょう)」をご存知ですか?
ほとんどの方は初めてお聞きになる町名かと思います。広島県にある世界遺産「宮島」や「平和公園」から約100㌔東の岡山県との県境に位置する豊かな自然に恵まれた町です。人口は約8,000人。標高約400~700mの中国山地の中にわずかな平地と里山,丘陵地で構成された中山間地域です。戦後から緩やかに続く近郊都市への人口の流出により,全国的にも早い時期から過疎高齢化社会を迎えてきた町ですが,自然だけでなく,都会では得られない「本当の豊かさ」が溢れる町,それが神石高原町の魅力です。

●神石高原町は豊かな自然に恵まれた,天然の遊び場の宝庫です!
夏は水遊び,冬は雪遊び・・・。都会では遠出しないと体験できないような自然と隣り合わせの環境がここにはあります!

●中山間地にも,いろんな仕事があります。新しいチャレンジを応援しています。
特産品のトマトや畜産にチャレンジする方,無農薬にこだわって農業に取組む方,地元の酒造メーカーや近隣都市に通勤する方まで,仕事も様々です。
テレワークでできる仕事も増えている昨今。IT系の仕事で移住された方も。ストレスのないインターネット環境を整備しています。

●子どもが少ないから待機児童もなく,登下校もスクールバスで安心・安全
保育所は待機児童なし!小学校も少人数なので,先生や友達と距離も近く,学年を越えて仲良く遊びます。スクールバスのため登下校時の事故リスクも少なく,ご近所の目も届きやすいから治安が良いのも特徴です。

●ゆとりの住空間と広い敷地。静かでゆったり流れる時間を満喫!
近年,多くの移住者が古民家を改装して住まわれています。庭だけでなく,畑や山まで付いている物件もあり,都会のようにとなり近所を気にすることなく,ゆったりと暮らせる贅沢な時間もこの町の醍醐味です。

●綺麗な水と空気,豊かな大地に恵まれ神石高原町は特産品も豊富!
「まる豊とまと」や「神石牛」などのブランド特産を筆頭に,「こんにゃく」や「ピオーネ」など多くの地元産品が生産されています。6次産業化も推進され加工品として流通するものも増えています。