【令和6年能登半島地震】緊急支援
カテゴリー:災害
寄付金額 17,824,423円
目標金額:100,000,000円
- 達成率
- 17.8%
- 支援人数
- 1,202人
- 終了まで
- 受付終了
広島県神石高原町(ひろしまけん じんせきこうげんちょう)
寄付募集期間:2024年1月2日~2024年3月31日(90日間)
広島県神石高原町 × 特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン

※神石高原町内在住の方は、ふるさと納税を通じてのピースウィンズ・ジャパンへの寄附を申し込みできません。予めご了承ください。
令和6年1月1日に石川県能登半島で発生した地震を受け、広島県神石高原町に本部をおく空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”チームは、緊急支援チームを現地に派遣しました。
緊急支援チームは、医師・看護師・災害救助犬チームからなり、ヘリなどの機体も活かして、被災状況や支援ニーズの調査および捜索・救助支援、医療支援、緊急物資支援等を実施する予定です。
<新着情報>
2/1 活動報告:1ヶ月経った今、被災地から伝えたいこと
1/26 活動報告:台湾ありがとう「ここに残る」と決めた支援チーム
1/20 活動報告:自衛隊と届ける医療
1/13 活動報告:避難所医療支援
1/9 活動報告:医療チームが避難所へ 安心を届ける緊急診療と物資支援
1/8 活動報告:孤立集落へ
1/7 活動報告:地震発生から124時間、倒壊家屋に埋もれた90代女性を救出
1/5 活動報告:患者をヘリ搬送!
1/4 活動報告:決して諦めない、今できる支援を続ける
1/3 活動報告:誰がこんな試練を?
【令和6年石川県能登半島地震】緊急支援チームが現地に向けて出動!
ピースウィンズが運営する空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。
昨年2023年5月に発生した石川県能登半島の地震では、発災当日に出動を決定。
物資支援や避難所整備、メディカルチームによる高齢者宅全戸訪問などを実施しました。
皆様からいただいたご寄付は、被災地の人々を支援するために、大切に活用させていただきます。
・医療支援
・捜索・救助活動
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
目標金額以上の寄付が集まった場合や目標金額に満たなかった場合においても、寄付金は、迅速な復旧・復興への対応に活用させていただきます。
皆様からの温かいご支援、心からお待ちしております。




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2025年03月06日 10:00
【岩手県大船渡市 山火事 緊急支援】懸命な消火活動は続き、鳴りやまないサイレンに募る不安
ふるさと納税を通じて、空飛ぶ捜索医療団の活動に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は現在、能登半島地震・豪雨被害の支援活動とともに、2月26日に発生した岩手県大船渡市 山火事での緊急支援を開始しています。
出動した看護師を含む計7名の緊急支援チームは、2月28日深夜に現地に到着し、物資支援や、健康相談などを行っています。
2011年東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸沿岸部において、ピースウィンズは発災後の緊急支援から生活再建・復興支援まで、長く活動を続けてきました。現地のつながりも活用しながら、必要な支援を見極め、迅速に届けていきます。
●物資を届けるなか、避難所運営にあたる市職員の疲労など課題が見えました。
避難所によっては密集度が高く、キャパオーバーになっているという報告もあります。
空飛ぶ捜索医療団は、支援物資として用意していた衛生セットのほか、感染予防にもつながるアルコール消毒液や、不足しているというフェイスタオル、尿パッド、おむつなどを市内で調達。必要に応じて各避難所で配付するとともに、看護師が血圧を測るなど健康面のケアもおこなっています。
なかには、「物資も大事だけど、とにかく話を聞いてほしい」という声もありました。
また、各避難所は24時間体制で市職員が対応をしていますが、4日間ほぼ休めず運営にあたる市職員の疲労度が高く、“支援者支援”の必要性も課題にあがっています。
空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダーは、今回の緊急支援の出動にあたり、次のようにコメントしています。
「公的な支援だけではなかなか届けられないものもあると思うので、そういうところは民間の強みでサポートができるはず。火が消えない限りは避難生活が長く続く可能性もあるなかで、空飛ぶ捜索医療団はこれまでの災害支援・避難所支援の知見がある。現場のニーズをしっかりと聞き取り、現場の状況にあった、本当に求められる支援をしていきたい」
一人ひとりと向き合い、寄り添う支援を。必要な支援を必要な方々に届け、一人でも多くの命を守るために、現地にてできる支援を続けていきます。関連リンク
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2024年12月28日 18:00
【終了まで残りあと3日!】あなたの力が、被災地を守る大きな力に!
ふるさと納税を通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は皆さまの力によって、元旦の出動から今日まで一日も途切れることなく、被災地にて活動を続けることができています。改めて感謝申し上げます。
これまでの皆さまのご支援によりできた、能登半島地震・豪雨への支援活動の一部をまとめました。長くなりますが、ぜひ、ご覧ください!
【1年間の主な支援活動】
■地震発生 - 1月1日
2024年1月1日16時10分に発生した「令和6年能登半島地震」を受け、空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームの第1陣が出動しました。2023年5月の震災でも支援活動を行った、能登半島最北端にある石川県珠洲市を目指しました。
■緊急支援チーム到着 - 1月2日
昨日出動した第1陣は13時30分頃石川県珠洲市に到着。本部からヘリコプターを使い第2陣も到着しました。陸路は寸断されており、物資の運搬等を担うために船舶も出動。
(この日の主な支援活動)
・ヘリコプターでの患者搬送(重症2名、中等症5名)
・全国各地から集まった医療チームが連携しスムーズに支援が展開できるよう、「医療福祉調整本部」を立ち上げる
・孤立集落にヘリコプターで駆け付け、発災後24時間以内に臨時診療所を設営
・捜索レスキューチームが行方不明者を2名発見
・避難所支援
・水・食料、生活用品の物資支援
医療、捜索救助、避難所支援、物資支援など空飛ぶ捜索医療団のすべての分野で全面的に支援を展開しました。
■全面的な支援を継続 -1月3日~
1月3日 捜索レスキューチームは自衛隊や消防などと連携し、倒壊家屋などから行方不明者を8名発見
1月4日 避難所など各所で給水支援を開始、1日1000人以上が利用し、自衛隊風呂の給水にも活用されました
1月5日 船舶が珠洲市に到着。以降ほかの港と行き来し、水・食料、暖房器具やおむつなど大量の支援物資を運び入れました
1月6日 夕方、124時間の間瓦礫下に埋もれていた90代女性の救出要請を受け、空飛ぶ捜索医療団医師と看護師が現場へ急行しました。医師が特殊処置を施したあと、消防などと連携し無事に救出、病院へ搬送しました
■緊急支援と並行して先を見据えた支援活動 -1月中旬~3月
登録隊員などの医療スタッフが追加で派遣され、コンテナやトレーラー、避難所の一角を活用した臨時診療や訪問診療を、昼夜問わず実施しました。
地元のクリニックの復興のために、破損した医療機器の修理・購入を支援しました。
避難所支援では設営から運営、物資支援、感染症への対策を継続し、企業や他の支援チームと連携した炊き出しを実施、現在でも必要の都度行っています。
2月から仮設住宅への支援では戸別訪問をはじめ、生活家電の支援を開始しました。
■復旧追いつかない被災地への支援の継続-4月~
各地からの支援チームが撤退していくなか、「災害関連死」を未然に防ぐために、看護師が中心となった被災地常駐チームを編成し拠点となる珠洲市に事務所を設置しました。
避難所、仮設住宅、在宅避難など被災者の住む場所を問わず訪問などを行い、物資支援や健康相談、バラバラになってしまった地域コミュニティへの支援を行っています。
■豪雨被害を受け、緊急支援チームを追加派遣-9月~
今回の記録的な大雨による被害状況の情報収集とともに、被災地常駐スタッフは各避難所や仮設住宅に住む方々の安否確認に奔走。避難所の開設や運営、物資支援を開始しました。
また、本部から応援チームを派遣し、孤立した仁江地区に取り残された4名(60~80代の女性2名、男性2名)をヘリコプターで救出しました。
現在、被災者の方々は一部地域をのぞき避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせた方がほとんどです。報道でも目にすることが多くなった「災害関連死」から、一人でも多くの命を助けられるよう、今日も看護師をはじめ現地の常駐スタッフが支援を届けています。
■歳末のご支援のおねがい
発災から丸1年経とうとしています。震災での被害に耐え、人々はなんとか立ち上がろうとしていた矢先に記録的な豪雨が襲い掛かりました。
厳しい冬を乗り越え、被災地が再び前に踏み出せるよう、私たちは今後も皆さまとともに被災地を支えていきたいと思っています。どうか、歳末のご支援をお願いいたします。
▶ふるさと納税のご寄付の窓口はこちら https://www.furusato-tax.jp/gcf/3583
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2024年11月15日 09:00
【能登半島多重災害への支援】地元医療機関へ支援を届け、被災地の健康を守り続ける
空飛ぶ捜索医療団は発災以降約3ヵ月に渡り、避難所や孤立集落で部屋の一角やコンテナなどを活用し、臨時診療所や夜間診療などの緊急医療支援を行いました。
また、こうした被災者に直接診療などを行う支援と同時に、地元クリニックの被災状況を調べ、地元医療機関が少しでも早く再開できるように、破損した医療機器等に対して修理交換する支援も行いました。そして今でも地元医療機関と連携し、被災地の健康を守る活動を続けています。
●被災状況を調べ、医療復興への糸口を探る
能登北部医師会と連携して「奥能登」エリアにある輪島市、珠洲市などを対象に、被災された27のクリニックでの医療機器など被害状況を調査。その結果、診療情報を管理するコンピューター(レセプトコンピューター)をはじめ、検査に必要なレントゲンや、血液検査機器など多くの機器に破損が見られました。
そのうち、修理や買い替えが必要なもののなかには、保険や開設されている公的な補助金の適用外であったり、申請手続きの複雑さにより、多くの人手や時間を要してしまうなど、クリニック自体へ負担が重くのしかかり、再開への大きなハードルになっていました。
●過去の支援活動の経験から「私たちならできること」を
地元に根ざして日ごろから住民の方々の健康を守ってきたクリニックが再開することは、被災地の暮らす人々が、またその地で安心した生活を送れることに直結します。
空飛ぶ捜索医療団では、2018年西日本豪雨での支援活動の際にも被災したクリニックに対して医療復興支援を行い、地元医師会と連携して公平に支援を提供できた実績があります。
この経験を踏まえ、今回の能登半島地震の支援活動でも地元医師会と連携し、支援が必要と判断された15の被災した地元クリニックに迅速にかつ柔軟に、医療復興支援を届けることができました。
【令和6年能登半島地震】医療復興支援の主な内容
オートクレーブ修理 4箇所のクリニック
レントゲンモニター買い替え、修理 3箇所のクリニック
レセプトモニター、診察室のデスクトップの買い替え、修理 3箇所のクリニック
レントゲン装置復旧 2箇所のクリニック
電子カルテ端末買い替え、修理 1箇所のクリニック
CT回路破損修理 1箇所のクリニック
高圧蒸気滅菌器買い替え 1箇所のクリニック
待合室テレビ買い替え 6箇所のクリニック など
●無事に再開できたクリニックの皆さんより
この医療機器への支援を通じて地元のクリニックの方からは、「しんどいときに、空飛ぶ捜索医療団スタッフの方の明るさにも救われました」と、お気持ちの面でも微力ながら力になれたことに私たちも嬉しく感じました。
地元クリニックの方々は被災されてもなお人々の健康を守るために経営を続けています。私たちも引き続き協力できることを模索し、地元医療を支える一助となれればと思っています。
●地元の病院スタッフとともに「災害関連死」を防ぐ
発災から10ヵ月が経ち、被災者は避難所から応急仮設住宅など、ライフラインやプライバシーが保たれた住環境に移りましたが、住み慣れた集落などでのコミュニティを離れ、新しい環境での生活をスタートさせる方がほとんどです。
一見、快適な生活環境へと移行できたようにも思えますが、新たな生活環境に馴染めずに孤立してしまい、孤独を抱えることで健康面で様々な問題を抱えてしまうケースが、過去の災害からも多く見られました。
この孤独・孤立という問題を放置してしまうと、多くの場合で運動量の減少とともに心身の機能の低下をまねき、場合によってはうつ病などを引き起こして最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうなど、大きな問題を誘因する危険性があります。
空飛ぶ捜索医療団の看護師を含む支援スタッフは、現在も被災地に常駐し、定期的に戸別訪問や集会所などでの催しものを行い、保健医療福祉の観点を軸とした人々の「健康」と「コミュニティ」への支援を続けています。
この活動は、支援の一貫として行ってきましたが、現在は珠洲市総合病院と協働し、病院の医師や薬剤師と空飛ぶ捜索医療団スタッフがともに被災者の方々のもとへ出向く「健康相談会」を開催するようになりました。
珠洲市唯一の総合病院である珠洲市総合病院。度重なる災害に直面しても地域のために何ができるか現状に向き合い、院長をはじめスタッフの皆さんが様々な課題に取り組んでいます。私たちも引き続き連携を図りながら、出向く医療によって「災害関連死」の防止に努めていきます。
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2024年10月28日 09:00
【令和6年奥能登豪雨】土砂災害の警戒が続く石川県珠洲市の現在の状況と支援活動
9月21日の豪雨によって流れ込んだ土砂や流れてきた大量の枝木を道の脇に集める作業などが、被災地の各所で続けられています。水害の発生から約2週間が経ったこの日も珠洲市では雨天が続き、さらなる土砂災害などへの警戒が続いています。
“二重被災”ではなく“多重”被災。能登半島で重なる自然災害
多くの人は、今回の災害を“二重被災”といいます。しかし実は、2023年に発生した地震からの復興途中でもありました。
2023年5月に発生した「令和5年奥能登地震」では、石川県能登地方を震源としたマグニチュード6.5の地震が発生。特に珠洲市では、最大震度6強を観測しました。これにより1名の尊い命が犠牲になり、負傷者は30名以上、500棟を超える家屋が損壊し、局地激甚災害に指定されるほどの甚大な被害をもたらしました。
そして、この災害によって損壊された家屋の「公費解体」の申請期限は、2024年1月31日(水)。つまり、地道に復興へと進んでいた中で「令和6年能登半島地震」は発生し、さらに先日「令和6年奥能登豪雨」が襲い掛かったのです。
何度も何度も、心が折れる経験をし、それでも立ち上がり前を向いて歩んでいた被災地の人々の心境は察するにあまりありません。
震災から9ヵ月。やっとの思いで…前に進んでいた被災地
珠洲事務所現地代表の橋本は、なぎ倒された稲穂を前に、深い苦悩を語りました。「やっと何とか、生活が少しずつ元に戻りつつあると感じ始めていたんです。それなのに、この豪雨はあまりにも残酷でした。ただ家が流されたとか、何センチの浸水だとか、そんな話だけではありません。まるで私たちの生活の基盤と、これからの希望すらも根こそぎ奪い去られてしまったような感覚です」
新米の収穫の時期でもある9月。今年の収穫に対しての思いは、例年とは少し違うといいます。
地震の影響で生まれた多くの課題に向き合い、苗を育て、田んぼを耕し、田植えをして定期的に雑草刈りを行う…。日々辛い状況でも日常の仕事を続けること、そして、道行く人も田んぼ全体で輝き始めた稲穂の成長を見守ることが、心の支えにもなっていました。
収穫量がどこまで減少してしまうのか、まだ見通しもつかない状況です。
「珠洲におりたい」 ー 豪雨被害に向き合う心の強さ
戸別訪問では健康相談や生活上での困りごとなど、被災者の方々の状況に応じて、あらゆる支援を行っています。
珠洲に残りたい、ここで暮らし続けたいという気持ちは、大きく強いものです。ある方は「都会はなんでもあるかもしれないけれど、自分にできることがない」と、話してくださいました。
珠洲の人々が抱える葛藤や苦悩、そしてそのなかで生まれる希望。豪雨の爪痕が残るなかでも人々は、この地で畑を耕したり、海とともに生きたいと切に願い、一歩一歩、前に進もうとしています。
あらゆる機関と行政との橋渡し役を担い、被災地を支える
私たち独自で行う支援活動と並行して、今でも珠洲市や県と連携し民間の支援団体などと被災地で様々な分野で支援を行っている多機関が、円滑に活動を展開できるよう、ハブのような役割を担っています。
その活動のひとつとして、珠洲事務所代表の橋本は、石川県珠洲市復興計画策定委員会有識者会議委員に任命され、復興計画へのコメントやアドバイスを行っています。
また、珠洲市の被災状況・復旧状況などが共有される珠洲市関係機関全体会議に民間支援を代表する形で参加。橋本は珠洲市で活動する民間支援の各団体に、現地での課題や必要な情報を伝え、それぞれが円滑に支援活動を進められるよう調整などを行っています。
行政でしかできない取り組み、民間だからこそ実行できる取り組みが、歯車のようにかみ合うことで、被災地を取り巻くあらゆる課題に向き合い支援をより迅速に展開することができると考えています。これからも誰一人として取り残さない支援を届けてまいります。
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2024年07月12日 08:00
【令和6年能登半島地震】から半年。現在の被災地の様子と活動レポート
ふるさと納税を通じて空飛ぶ捜索医療団の災害支援活動に温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
「令和6年 能登半島地震」の発生から半年が経過しました。空飛ぶ捜索医療団は珠洲市内を拠点に、現在も看護師をはじめとした支援チームが活動にあたっています。
街では、道路の復旧か進み、お店も徐々に営業を再開しはじめていますが、その一方で、がれきが撤去されていない地域や、未だに断水が続いている地域など、被災地にはまだ多くの震災の傷跡が残っています。
被災者に寄り添った支援を続けてきたからこそ見えてきた、現在の被災者を取り巻く課題や状況をお伝えします。
●行政職員も被災者。共助の力で支える
珠洲市では、全人口のほとんどの住民が被災しました。これは、被災者を支える行政の職員の方も例外ではありません。また被災による人口流出は、被災者を支えるマンパワーの確保にも大きく影響しています。
私たちは、発災直後から市が運営する「保健医療福祉調整本部」の立ち上げから運営までをサポートし、現在も社会福祉協議会が運営する支援チーム「ささえ愛センター」と連携して戸別訪問やコミュニティ支援などを続けています。
【避難所支援】遅れる仮設住宅の建設。未だに避難所生活の住民も。
珠洲市内の避難所は現在も25カ所開設されており、合計370人以上の被災者の方々が不自由な暮らしを強いられています。
私たちは、市が避難所として指定している「指定避難所」、住民たちが集会所などに自主的に集まり暮らしている「自主避難所」など、形態にかかわらず、管理運営を行っているそれぞれの自治体から日々の運営に関わる課題のほかにも些細な問題などの相談を受け、必要に応じて物資支援なども続けています。
【仮設住宅支援】入居後の「孤立」を防ぐ
仮設住宅への入居によって日常に落ち着きを取り戻せる半面、震災で目の当たりにした悲惨な記憶が蘇ってしまったり、将来への不安に対して独りで悩みを抱えてしまうことで、深刻な精神疾患や持病の悪化を招いてしまうおそれがあります。
最悪のケースでは、悩みや身体の不調を訴えることが出来ないまま、人知れず自ら命を絶たれてしまう場合(災害関連死)も少なくないことが、過去の災害からも明らかになっています。(参照:厚労省|東日本大震災仮設住宅住民における自殺念慮の疫学調査)
空飛ぶ捜索医療団の看護師は地域医療の知見も活かし、保健医療福祉の観点を軸にした生活相談にも定期的に取り組んでいます。「眠れていますか?」「持病の通院には通えていますか?」と近況を伺い、ときには血圧測定を行ったり最近の困りごとを伺うなど、生活環境の変化で起こりがちな不調にスタッフが気が付けるよう直接出向いて対話を重ねています。
【自宅避難者支援】戸別訪問で見えた格差
「全壊」や「半壊」と判定され、国などから出る補助金などの公的制度がいくつかありますが、その制度の対象外となった世帯、つまり制度から漏れて公費の補助がなく、自力で復旧・修復を余儀なくされている世帯(準半壊や一部損壊)は、珠洲市内だけでも約5,000件存在しています。
その世帯ごとの経済状況や家庭環境は様々あり、抱える事情により復旧・修復作業や手続きを行うこと自体が容易なことではありません。
空飛ぶ捜索医療団の看護などの現地スタッフが、市や社会福祉協議会が運営する「ささえ愛センター」と連携して被災状況などを把握し、住民が戸別に抱えている課題への伴走支援を行っています。
戸別訪問を通じた食事の支援や物資支援をはじめ、煩雑な法的手続きへの相談やサポートなども行い、被災者でもある市の職員の方々のサポートとなれるよう、日々取り組んでいます。
活動報告全文は、ぜひ空飛ぶ捜索医療団ホームページをご覧ください。
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2024年03月04日 10:00
【令和6年能登半島地震_緊急支援】3月8日オンライン報告会を開催します
空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、1月1日の「令和6年能登半島地震」発災当日に出動以降、珠洲市を拠点に現在も支援活動を続けています。発災から2ヵ月が過ぎる3月8日、発災直後から活動してきた稲葉医師らメンバーによるオンライン報告会を開催します。
報告会当日は支援活動のご報告に加え、質疑応答セッションの時間を設ける予定です。
日頃からご支援いただいている皆さま、能登半島地震をきっかけにARROWSを知っていただいた皆さま、どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。
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【日時】3/8(金)18:30〜19:30(個人様向け)
【場所】zoom(オンライン)※事前申込が必要です。下部記載リンクの「参加申込フォーム」に記載いただいたメールアドレスに、開催当日午前中に配信URLをお送りいたします。
【参加費】無料
【スケジュール】
18:30 オープニング・挨拶
団体の活動紹介
18:40 緊急支援活動報告・近況報告
19:10 質疑応答セッション
19:30 クロージング
※当日の状況に応じてスケジュールは前後する場合・内容が変更となる場合がございます。
【報告者】
空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"
プロジェクトリーダー 稲葉医師
ロジスティクスマネージャー 田邊
ロスター(登録隊員)藤本看護師
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皆様のご参加を心よりお待ちしております。
関連リンク
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2024年02月09日 11:00
“生活の場をつくる”避難所支援とは?発災から1ヵ月。避難者の今とこれからの支援
2024年1月1日、午後4時10分頃、“奥能登”を中心に甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」の発災から1ヵ月。これまで四半世紀に渡り災害支援に携わってきた、空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズ・ジャパン国内事業部次長の橋本笙子は、今回の震災を「最も困難な震災」だといいます。
橋本は、避難所支援を中心に、多くの人と会話をしながら支援活動を続けています。「誰ひとり取り残さない支援」を理念に、政府、県、市と連携し、災害支援支援を指揮する橋本に、発災から1ヵ月経った被災地、石川県珠洲市の現在とこれからを聞きました。
【被災者、支援者にとっても最も困難な震災】
今回の地震による被害は広範囲にわたり2時間離れても被災地が続きます。支援者も被災地のなかで拠点を確保し、生活することも含めて支援活動を考えなければいけない困難さがあります。そして発災から1ヵ月が経った今でも多くの地域で断水が続いています。2月末から復旧すると発表されていますが、地域によってはさらに1ヵ月以上先になる可能性があります。これは、過去にはなかった状況です。
また、能登地方にはこの3年、連続して震災が起きています。一昨年は珠洲市で震度6弱、昨年5月には震度6強、そして今回は震度7で、過去の震災をはるかに凌ぐ甚大な被害をもたらしています。大きな災害に遭うのは余りにも残酷で、被災者の方々を思うと、本当に言葉がないくらい苦しいです。
発災から1ヵ月が経ち、本来は少しずつ支援の手を離していかなければいけない段階ですが、うまく運営されている避難所がある一方で、支援が十分に行き届いていない避難所もあります。発災から1ヵ月が経ちましたが、まだまだ支援が必要な状態が続いているのが現状です。
【人とのつながりを示してあげること】
災害では精神的なショックがこころに深く刻まれ、長い避難生活からうつやPTSD、また過度の飲酒など健康を害する方がいます。支援としては、こうした心のケアも必要になってきます。人との「つながり」を示してあげることは、すべての被災者に届けなければいけない、災害支援の核となる部分だと私は思っています。
また、今回の震災は、高齢者が多い地域で起きたことも大きな特徴です。このコミュニティのなかで周りの人に守られながら生活できていた人たちが、震災によってそのつながりがなくなったがゆえに、生活が立ち行かなくなるという問題が出てきています。
こうした離れかけているつながりを、どのように再構築させていくかも考えていかなければと思っています。
【今こそしっかりと被災地を支えていく】
ライフラインの復旧の目途がたたず、まったく先が見えない状態です。避難所にいるみなさんはもちろん、被災者だけど支援する側に立って働いている方々も、もう本当に頑張ってきて疲弊しています。ここでさらに頑張れというのは本当に酷すぎる。この絶望感のなかからもうちょっとやっていけると思えるぐらい引き上げてあげないと、この先長い避難生活を送れないと思っています。
そうした被災者の方々を、この先も長く続く避難所生活に向けてどのように支えていくか。今こそしっかりと支えてあげることが、自分たちでこれからやっていく力を蓄えることにつながるのだと信じています。
子どもたちも高齢者の方々も、ペットも含めたすべての被災者を救いたい。とても難しいことですが、ピースウィンズの理念として、誰ひとり取り残さず支援を届けることをあきらめずに、続けていきたいと思っています。
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ケコ さん
日本ではペット同行避難がまだ当たり前ではない中、被災した動物達への対応も迅速に動いて下さりありがとうございます。いつも応援しています。
2024/2/9 11:29
ケコ さん
日本ではペット同行避難がまだ当たり前ではない中、被災した動物達への対応も迅速に動いて下さりありがとうございます。いつも応援しています。
2024/2/9 11:29
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2024年01月05日 16:00
【令和6年能登半島地震】空飛ぶ捜索医療団・緊急支援チームが現地入り
2024年1月1日16時10分ごろ、石川県能登半島において最大震度7の地震が発生。地震発生から一夜があけ、被害状況が明らかになってきました。
昨晩、広島県神石高原町の本部を出発した空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームは、すでに現地入りし情報収集を開始。倒壊、土砂崩れが数多く確認されるなか、レスキュー、医療両面からの支援準備を進めました。
早朝には、緊急支援チーム第2陣が、空飛ぶ捜索医療団の本部がある広島県神石高原町からヘリコプターで飛び立ち、石川県能登半島の被災地域に向かいました。
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ゲスト さん
身体に気をつけて下さい。よろしくお願い致します。
2024/1/5 18:06
ゲスト さん
身体に気をつけて下さい。よろしくお願い致します。
2024/1/5 18:06
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2024年01月05日 16:00
【令和6年能登半島地震】空飛ぶ捜索医療団・緊急支援チーム1日目活動報告
「令和6年能登半島地震」発生から1日。総勢19名+救助犬2頭で構成された空飛ぶ捜索医療団・緊急支援チームは、現地にて情報収集を中心に、できる限りの救急・捜索活動、医療支援にあたりました。
●珠洲市の中学校に臨時診療所を開設
今回の地震は、石川県能登半島沖を震源地にマグニチュード7.6、最大震度7の大きな揺れを観測。能登半島地方に甚大な被害をもたらしています。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”では、地震発生直後に緊急支援チームを結成。第1陣が陸路で現地に向かい、翌早朝には第2陣としてヘリコプター2機も出動。現地にて情報収集をはじめ、救急・捜索活動、医療支援活動に従事しました。
土砂崩れや倒壊のほか、多くの地域で断水、停電なども発生。深刻な被害が拡大するなか、緊急支援チームは被害の大きかった珠洲市を拠点に活動。医療チームは、一人でも多くの方を救うために、珠洲市総合病院と連携し、周囲の避難所にて診療にあたることになりました。
避難所のひとつとなった石川県立飯田高等学校には、およそ700人が避難。ひとつの教室に20~30名が入りましたが、横になる十分なスペースが確保できず、机に伏して寝る方やペット連れの避難者も多く見られるなど、現場は困窮しています。
そうした状況のなか、珠洲市立緑丘中学校に臨時診療所を急遽開設。いつも飲んでいたお薬が手元になくて不安な方への相談にのったり、避難生活のなかで体調不良を訴える方には必要な医薬品を提供したりするなど、被災者一人ひとりに寄り添いながら診療にあたりました。
診療所を訪れた70代の女性は「血圧が高いけど薬がなくて不安で手が震える。家は完全に崩れてしまい、薬を取りに行くこともできない。今は何よりも飼っていた猫ちゃんがいなくなってしまったことが不安でしかたない」と漏らしていました。
●倒壊した家屋から女性を救助。災害救助犬も出動する
一方、レスキューチームは、捜索活動を続けるなか、「瓦礫下に女性がいる」との救助要請を受け、倒壊した家屋の2階から女性1名を無事助け出し、病院に搬送。また、災害救助犬ロジャーも倒壊した家屋の瓦礫のなかから人の気配に反応し、レスキュー隊が救助にあたる(残念ながら発見時には息を引き取られていました)など、「一秒でも早く、一人でも多く」の被災者を救うために尽力しました。
支援活動初日を通して、まだまだ状況が把握できないエリアも多く、水不足をはじめ物資は市の備蓄が底をつき始めているという厳しい状況です。医療チーム、レスキューチームが捜索・救急活動に尽力すると同時に、明日以降はじまる物資支援に備え、外部団体と連携しながら物資調達も進め、物流拠点の確保なども行いました。
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2024年01月05日 16:00
【令和6年能登半島地震】空飛ぶ捜索医療団・緊急支援2日目活動報告
「令和6年能登半島地震」発生から2日目。最大震度5強をはじめ、能登半島では午前中から度々余震が発生。予断を許さない状況ですが、昨日に続き医療チームは避難所にて臨時診療所を開設。レスキューチームは災害救助犬とともに、捜索・救助活動にあたりました。
●道路が寸断。孤立する避難所も
1月3日朝の時点で珠洲市が把握している避難者は6,795名。避難所は自主避難所も含め32か所が確認されましたが、どこも水をはじめとする物資が圧倒的に不足している状況です。
また、市内各所で倒壊、土砂崩れのほか、隆起や地割れが発生し道路が寸断され、孤立している避難所もあるとの報告がありました。
医療チームは、昨日に続き、出動した避難所にて継続的な情報収集を行うとともに、一部で臨時診療所を開設。珠洲市総合病院、各団体と連携しながら一人でも多くの方を救えるように体制を整え、診療にあたりました。
普段服用している薬がなく不安を抱える方をはじめ傷病者が一気に訪れ、避難所は混沌としています。特に珠洲市は高齢者が多く、臨時診療所まで来れない方が存在することも確認されました。
こうした状況を踏まえ、明日以降、医療チームは臨時診療所だけでなく、必要な人に必要な支援を届けるために、地域を巡回しながらできる限りの診療を行っていくことも検討しています。
さらに避難所の環境は劣悪で、特にトイレの衛生面の問題が深刻化しています。医療スタッフは診療にあたると同時に、避難所の衛生管理も行うなど、求められる支援活動は広範囲にわたり、さらなる外部団体との有機的連携が今後の医療支援の重要な課題になりそうです。
●「決して諦めない、今できる支援を続ける」
レスキューチームは、津波被害も出ている鵜飼地区で珠洲消防署や消防団と連携し、捜索活動を実施。周辺は、右も左も倒壊家屋が続く甚大な被害が出ており、津波に運ばれた土砂と瓦礫が一面を覆う凄惨な状況です。
地元消防の情報を元に住民が取り残されている可能性のある家庭を周り、レスキュー隊は災害救助犬とともに行方不明者を捜索。残念ながら生存者の発見には至らなかったものの、事前情報からご遺体の位置を確認できた現場や、救助犬の反応を元に今後の捜索に繋げる情報を提供することができました。
ハンドラーの大西は「救助犬ロジャーは、雨が降って滑りやすい屋根の上も臆さず進んで捜索してくれた。その頑張りを褒めてあげたい」と、救助犬の奮闘ぶりを報告。
また、レスキュー隊員の竹内は「時間が経つにつれ生存者を発見することは難しくなってくるが、決して諦めない。どのような結果であれ、お身体を見つけることがご家族のためになる。時には思い出のアルバムを見つけることも、想いに寄り添う捜索活動なのだと思っている」と、振り返りました。もっと見るコメント 2件
ゲスト さん
お正月からの大きな災害に遠方から心配するだけで、心が痛みます。こうして活動してくださる方たちへの支援をできる機会があってありがたいなと思います。どうぞ安全に気を付けた活動をお願いいたします。
2024/1/8 19:40
ゲスト さん
活動してくださる方たちは被災地の方と被災地の人を心配しているみんなの希望です。
わずかですが、寄附と応援の気持ちを送ります。2024/1/16 18:04
ゲスト さん
お正月からの大きな災害に遠方から心配するだけで、心が痛みます。こうして活動してくださる方たちへの支援をできる機会があってありがたいなと思います。どうぞ安全に気を付けた活動をお願いいたします。
2024/1/8 19:40
ゲスト さん
活動してくださる方たちは被災地の方と被災地の人を心配しているみんなの希望です。
わずかですが、寄附と応援の気持ちを送ります。2024/1/16 18:04
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2024年01月05日 16:00
【令和6年能登半島地震】空飛ぶ捜索医療団・緊急支援3日目活動報告
「令和6年能登半島地震」発生から4日。空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームが活動拠点としている珠洲市周辺は、家屋の倒壊や土砂崩れによる被害が大きく、各所で道路が寸断され、孤立する避難所や集落が確認されています。道路状況が悪く、渋滞も激しい状況で今後は物資支援をどのように届けるかが大きな課題となっています。
現在、空飛ぶ捜索医療団・緊急支援チームはスタッフを増員し、総勢23名で支援に取り組んでいます。今後も外部団体と連携しながら体制強化をはかっていく方針です。
●避難所の衛生管理も重要な課題に
珠洲市は、人口約14,000人のうち、1月4日朝の時点で確認されている避難者数は約7,688名。家屋の倒壊や津波・土砂災害も多発するなか避難所は、指定避難所のほかに自主避難所を含めると50か所。このほかにも車中泊で避難している方や、倒壊した家から畳や防寒着を引き出しビニールハウスの中でしのいでいる方もいるとの報告もあり、数字以上の方が困窮しています。
珠洲市総合病院は、傷病者や体調不良を訴える方が殺到し、混乱を極めています。空飛ぶ捜索医療団の医療チームは病院の負荷を少しでも分散するために、一部避難所で開設した臨時診療所での医療支援のほか、配慮が必要な方のいる家に訪問診療も行いました。薬が不足しているなか寒さなども重なり、特に高齢者にとって厳しい状況です。
こうした軽症の方や健康に不安がある方、薬だけ必要な方への医療ケアに加え、大きな課題となっているのがトイレの衛生問題です。現在、珠洲市の多くのエリアが断水状態で、水が圧倒的に不足しています。そのためトイレで用をたしても流すことができず、かなり不衛生な状況です。
これに対し医療チームは、健康相談、診療を行う傍ら、昨日より汚物の除去作業および清掃なども実施。時期的に懸念されるインフルエンザの流行を防ぐために、指揮所にある備蓄から感染予防となる衛生用品を持ち込み設置するなど、できる限りの改善に取り組んでいます。こうした衛生管理も医療チームが担う、災害支援における重要な役割となります。
また、珠洲市内に離着陸できる場所を確保し、ヘリコプター2機もフル稼働させて医療支援にあたっています。昨日救助され、「クラッシュシンドローム」(がれきなど重いものに長時間挟まれた後、圧迫から解放されたときに起こる病態)の疑いがあった高齢男性を急遽搬送するなど、一秒でも早く、一人でも多くの被災者を救うために活動しました。現場の交通状況は逼迫し陸路による搬送がままならない状況下で、ヘリコプターの存在は今後さらに重要度が増しそうです。
●海路からも物資支援を行う
災害救助犬2頭を含むレスキューチームは自衛隊と連携し、早朝から捜索活動を開始。家屋の倒壊や土砂災害が激しい沿岸部のエリアを中心に、捜索活動にあたっています。
医療・レスキューの各チームが人命救助にあたる一方で、今後は迅速な物資支援が求められます。現場は深刻な物資不足が大きな問題となっており、一刻も早く物資を届けることが急務となっています。
しかし、地震による土砂災害や道路の隆起などにより、特に大型トラックが被災地に入ることが難しい状況です。そのため緊急支援チームは、海路からの輸送ルートを確保し支援物資を届けることを決定しました。
1月2日夜、ピースウィンズが所有する船舶「豊島丸」は、停泊していた愛媛県今治市大三島を出航。関門海峡を経て日本海に出ると、途中、島根県沖の海土町にて給油と水をはじめとする食料や使い捨てカイロ、マスク、生理用品、おむつなど、現地でニーズの高い生活用品を最大量載せて珠洲市に向かっています。必要な人々に必要な支援を届けるために、できる限りの支援を続けています。
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ゲスト さん
皆さんのお力が被災されたかたにとって支えになります。困難な状況下の中で厳しいかと思います。
どうぞ皆様もお身体にご自愛くださいませ。2024/1/5 17:02
ゲスト さん
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どうぞ皆様もお身体にご自愛くださいませ。2024/1/5 17:02
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広島県神石高原町
神石高原町について
●「神石高原町(じんせきこうげんちょう)」をご存知ですか?
ほとんどの方は初めてお聞きになる町名かと思います。広島県にある世界遺産「宮島」や「平和公園」から約100㌔東の岡山県との県境に位置する豊かな自然に恵まれた町です。人口は約8,000人。標高約400~700mの中国山地の中にわずかな平地と里山,丘陵地で構成された中山間地域です。戦後から緩やかに続く近郊都市への人口の流出により,全国的にも早い時期から過疎高齢化社会を迎えてきた町ですが,自然だけでなく,都会では得られない「本当の豊かさ」が溢れる町,それが神石高原町の魅力です。
●神石高原町は豊かな自然に恵まれた,天然の遊び場の宝庫です!
夏は水遊び,冬は雪遊び・・・。都会では遠出しないと体験できないような自然と隣り合わせの環境がここにはあります!
●中山間地にも,いろんな仕事があります。新しいチャレンジを応援しています。
特産品のトマトや畜産にチャレンジする方,無農薬にこだわって農業に取組む方,地元の酒造メーカーや近隣都市に通勤する方まで,仕事も様々です。
テレワークでできる仕事も増えている昨今。IT系の仕事で移住された方も。ストレスのないインターネット環境を整備しています。
●子どもが少ないから待機児童もなく,登下校もスクールバスで安心・安全
保育所は待機児童なし!小学校も少人数なので,先生や友達と距離も近く,学年を越えて仲良く遊びます。スクールバスのため登下校時の事故リスクも少なく,ご近所の目も届きやすいから治安が良いのも特徴です。
●ゆとりの住空間と広い敷地。静かでゆったり流れる時間を満喫!
近年,多くの移住者が古民家を改装して住まわれています。庭だけでなく,畑や山まで付いている物件もあり,都会のようにとなり近所を気にすることなく,ゆったりと暮らせる贅沢な時間もこの町の醍醐味です。
●綺麗な水と空気,豊かな大地に恵まれ神石高原町は特産品も豊富!
「まる豊とまと」や「神石牛」などのブランド特産を筆頭に,「こんにゃく」や「ピオーネ」など多くの地元産品が生産されています。6次産業化も推進され加工品として流通するものも増えています。
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