命をつなぐ「こども宅食」で、1000世帯の家族の未来を変えたい!
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 51,873,625円
目標金額:38,000,000円
- 達成率
- 136.5%
- 支援人数
- 1,005人
- 終了まで
- 受付終了
東京都文京区(とうきょうと ぶんきょうく)
寄付募集期間:2018年4月1日~2019年3月31日(365日間)
こども宅食コンソーシアム(東京都文京区)
こども宅食は、東京都文京区と営利団体等が共同で運営しています。
生活の厳しいひとり親家庭など1,000世帯のご自宅に1-2ヶ月に一度食品を届け、それを切り口に子どもの貧困問題を解決する新しいセーフティネットを創ります。
まずは小さな成功事例を創り、同じ仕組みを全国に拡げるのが私たちの目標です。
こんにちは、駒崎弘樹といいます。
僕はこれまで10年以上、子育てに関連する様々な社会的な課題を解決する、フローレンスというNPOを運営してきました。内閣府の子ども・子育て会議委員や、厚労省のイクメンプロジェクトの座長なども務めています。
昨年は文京区と5つの団体で力を合わせて、生活が厳しい状況の家庭に食品を届ける「こども宅食」という事業の立ち上げに挑戦しました。
こども宅食は、食品の配達を通じて家庭を見守り、困りごとが起こる前にサポートを行うことを目的とした事業です。
多くの方にお力添えいただいたおかげで、無事にプロジェクトがスタート。昨年は初年度ということもあり、小さく事業をスタートし、事業の基盤を作ることに注力しました。
2017年10月からは、150世帯の対象家庭の方々に向け、2ヶ月に1回食品を届けています。
配送時のやりとりを通じて、ご家庭の生活上の困りごとに気付き支援につなげていく、というソーシャルワークの取り組みも少しずつですが、始めています。
まだまだ始まったばかりですが、この取組みが広がることで、貧困に苦しむ家庭の孤立を防ぐことができる、という確かな希望を持つことができました。
ご利用いただいたご家庭からは、このような多くの喜びの声を頂き、本当にやってよかったと感じています。
とはいえ、まだまだ仕組みとしては課題が多く、やりたいことが十分にできているとは言えません。
そこで、今年度は、以下の2つに挑戦していきたいと考えています。
①600世帯(昨年度の4倍)まで、配送世帯数を増やします。
②ご家庭の生活上の課題に気づく仕組みを開発し、より効果的な支援につなげていきます。
対象家庭の方々によりよい支援を届けるために、そして届け続ける仕組みを作っていくために、みなさんのご支援、ご協力が必要です。
社会を変える仲間の一人として、どうか力を貸してください!
子どもの貧困はすぐそこにある
僕が「子どもの貧困問題を解決したい」と思ったのは、ひとり親支援活動をする中で、ある区の担当者から言われた一言がきっかけでした。彼女は僕にこんな話をしてくれました。
「この前、あるひとり親のお宅に訪問したんですね。
3歳の男の子と母親の二人で暮らしているのですが、お母さんに心の病気があって、お部屋はゴミ袋が散乱して、足の踏み場もないくらい散らかってしまっていたんです。
3歳のお子さんは、そのお部屋の中でそれでも楽しそうに遊んでいたんですが、何度も耳を触るしぐさをするんです。
おかしいな、と思って耳の中を見てみたら・・・。そこにゴキブリがいたんです。
ゴキブリは前には進めるけど、後ろには進めないそうで、耳の中に入ったままになっていたようです...」
この話を聞いて、僕はその時、同じく3歳だった息子の顔と、その見も知らぬ男の子の顔が重なり、不覚にも涙してしまいました。
ここまでひどい家庭はそんなに多くないのでは、特殊なケースの話をしているのでは、そう思われる方もいるかもしれません。でも、実際には、日本では7人に1人の子どもが貧困状態にあることがわかっています。
「宅食」を入口に新たなセーフティネットを
子どもの貧困(※)は周囲からは見えない。先の見えない生活に悩み苦しんでいたとしても、誰も気づかない。
だから「申請してくれたら相談に乗りますよ」という形だと、場合によっては行政の支援すらも届かない。
待ってるだけじゃダメだ。誰かが、何かの形で支援を届けにいかなきゃ。そして子ども達が抱える課題に、一刻も早く気づかないと。
相談窓口で待っているだけではなくて、自分たちから食べ物を届けにドアをノックしに行くことを通じて、つながりを創っていくことはできないか。
そう考え、僕たちはこれまでにない、子ども達のための新しいセーフティネットを創ることにしたのです。
これまでの支援方法の課題
現在、多くのNPOなどが、生活の厳しい家庭の子ども達を支援しています。
しかし「周りの目が気になるから」と生活に困っているというSOSを発せない家庭も多く、支援すべき子ども達がどこにいるかわからないまま、暗闇の中で活動しているような状態です。
当たり前のことではありますが、どれほど素晴らしい支援も、必要とする人に届かないと意味がないんです。
そうした家庭を、唯一きちんと把握しているのが行政です。
しかし支援を受けるには、役所の書類を読み解き、平日に仕事を休んで窓口に行き、近所の人の目があるかもしれない中で申請する必要があります。
そこには極めて高いハードルがある、と言わざるを得ません。
「こども宅食」の特徴
Step1. カンタン申込みでご自宅に食品をお届け
こども宅食のご利用案内は、生活の厳しいひとり親家庭などの対象世帯(※)宛に、役所から郵送されます。
ご利用案内のQRコードをLINEアプリで読み取り(※)申し込むと、1-2ヶ月に一度、お米・飲料・調味料・レトルト食品など約5~7kg(※)がご自宅に宅配されます。
対象となる家庭全てに告知が行き渡る事や、申込みが簡単な事、周りの目を気にせず支援を受けられる事など、これまでの支援方法の課題を克服した官民連携の新しいやり方です。
Step2. 悩みを聞いて一緒に解決
そして、実は「こども宅食」の一番の狙いは単なる食料支援ではないんです。
僕たちは、宅配時のお母さんとの会話や、利用申込みに使ったLINE上で困りごと相談を受け付けることなどを通し、ご家庭の状況を継続して見守ります。
そして危機的な状況に陥る前に、必要に応じて専門機関につなげる事や、様々なNPOからの支援の情報を届ける事などを通して、子ども達が貧困の連鎖を抜け出せるよう根本的な支援を行います。
Step3. 同じ仕組みを全国に広げる
この事業はまず、文京区に住んでいる生活の厳しいひとり親家庭などを対象に実施します。
2017年度に150世帯、2018年度には600世帯、その先で1,000世帯を支援し、小さな成功事例を作ること。そしてそれを全国に広げ、日本の子どもの貧困問題を解決するのが僕たちの目標です(※)。
→FAQ:文京区って裕福なイメージがあるけれど、どうしてそこから始めるの?
官民の力を結集して取り組んでいます
この事業は文京区と5つの非営利団体により、各団体の強みを活かして共同で運営されています(文京区長へのインタビュー記事はこちら)。
また他にも、キリン㈱などから食品寄附をいただき、セイノーホールディングス㈱とは宅配業務で協働するなど、様々な大手企業からのご協力を頂いています。
※SNSでフォロー、食品の寄附などその他の支援方法はこちら
2017年度の実績
2017年度のこども宅食の利用申込は、150世帯ほどではないかと見込んでいました。しかし、LINE等を活用し、手軽に申し込みが出来るようにしたことで、想定を大きく上回る約450世帯の方々からお申込をいただきました。
そのため、配送にあたり抽選を行い、150世帯のご家庭に、2017年10月、12月、2018年2月と計3回、食品を届けてきました。
皆様から多大なご支援を頂いたおかげで、ようやくこの春(2018年4月)から、お申込み頂いた全ての家庭(450世帯)に食品を届けることを開始。
この「こども宅食」でお届けしている食品は、ほとんどが企業・団体の皆さんから頂いたご寄附です。
<17年10月> | <17年12月> | <18年2月> |
<17年10月> <17年12月> <18年2月> |
(届ける食品の内容は、米や調味料、飲料にレトルト食品にお菓子……と多岐にわたります。栄養バランスや、使い勝手にも配慮しています。)
そして、ご寄附いただいた食品は、述べ136人ものボランティアの方にご協力をいただき、梱包しました!
(12月の配送時にはクリスマスカードをボランティアさんにつくってもらいました。)
(特に喜ばれるのはお米です!)
そして、梱包された食品は、高齢者の見守り事業で培ったノウハウを持つ運送会社、ココネット㈱がご自宅にお届けします。
利用者の方からは、こんな嬉しい声をいただきました!
食品を届ける玄関先では、お困りごとがないか伺っています。もし何かあれば、すぐに行政の機関などにつないでいきます。
適切な支援に繋ぐため、行政の専門機関と打合せを重ね、連携を深めるための取り組みを進めています。
また、こども宅食では、事業の成果を測るために、利用家庭にアンケート調査を行っています。
アンケートには、これまで把握出来なかった、ご自身の深刻な状況を吐露する声もあり、今後、対策を進めるための貴重なご意見を伺うことができました。
皆様からのご寄附(ふるさと納税)の使い道
「こども宅食」では、一般的なふるさと納税と異なり、返礼品のご用意はありません。しかしそのぶん集まった寄附金は全て「こども宅食」の立ち上げと運営に活用させていただきます。なお、収支については準備が出来次第、お知らせする予定です。
なお進捗については公式HPでご報告しておりますのでご参照ください。
ふるさと納税の仕組みとメリット
ふるさと納税は「いずれにせよ支払うことになる税金の一部について、手数料2,000円で、出身地に関係なく、好きな自治体に納め先を変更できる制度」と説明すると理解しやすいかと思います(詳細は総務省HPを参照)。
通常のクラウドファンディングと異なり、うまく活用すれば寄附者の負担額は2,000円のみにも関わらず、支援先には数万円~数十万円もの寄附ができるというメリットがあります。税金の使い道に、皆さんの意志を反映することができるんです。
選べる2つの寄附メニュー
A. ふるさと納税をフル活用して応援
ふるさと納税をフル活用することで、あなた自身の負担額は2,000円にも関わらず、数万円~数十万円もの寄附ができます。
負担額2,000円で寄附できる金額の目安をシミュレータで試算してみましょう。
※上のシミュレータでは子どもがいない家庭の参考値を表示しています
※正確な金額は今年の収入・所得・控除から算出されます
※上限額についてのお問い合わせにはお答え出来ないので税理士や税務署にお問合せください
※「本人の給与収入が1120万円超の方」、「配偶者の給与収入が103万円超~201万円以下の方」
に1つでも該当する方は現在のシミュレーションですと平成30年施行の改正の影響で 計算結果
が実際の控除上限金額と異なる可能性がございます。
B. もっと多くの子ども達とその家族を応援
ふるさと納税で控除できる上限額より、多くの額をご寄附いただくことも可能です。
あなたの税金で寄附できる金額を使い切った方は、ふるさと納税の対象外にはなりますが、ご寄附を通じて家族を応援できるので、この活動にご賛同いただける方には是非ともご寄附いただけますと幸いです。
※税制度について詳しくは税理士や税務署までお問い合わせください
実は手続きも簡単、たったの3ステップ!
「応援したいけど手続きとか面倒くさそうだし...」と思った方へ。いえいえ、ふるさと納税の手続きって実はとても簡単なんです。
Step1. 必要情報を送信(約2分~)
このページの下の方にあるのボタンを押し、寄附金額を入力すると左の画面が出てきます。
赤い太枠の所のボタンから進めば会員登録は不要です。
必要情報は名前や住所などの基本的なものだけなので、最短2分ほどで完了します。
Step2. クレジットカード決済(約2分~)
あとは画面の指示に従ってクレジットカード決済をするだけ!
こちらも最短2分ほどで完了です。
Step3. 必要書類を提出したら完了(約1ヶ月後~)
後日、文京区からふるさと納税の手続きに必要な書類が郵送されてきます(※)。
確定申告、または、ワンストップ特例により、ふるさと納税の寄附控除手続きをしてください。なお、制度や手続きについて詳しくは総務省HPをご覧ください。→FAQ:郵送・納付書払いなどクレジットカード以外の寄附方法について教えてください
→FAQ:平成30年(2018年)の寄附はいつまで受け付けていますか?
子ども達の笑顔のために
昨年度からプロジェクトを開始し、文京区には自治体職員や議員の方の視察が続いています。このプロジェクトのアイデアがその土地の状況に合わせて新たな展開が始まりそうです。
あなたのほんの少しの手間が、日本全国のたくさんの子ども達を笑顔にします。
寄附(ふるさと納税)を通して、僕たちと一緒にこの問題に取り組んでみませんか?寄附(ふるさと納税)以外の支援方法
SNSで応援
FacebookやTwitterなどこども宅食のSNSアカウントをフォローして、流れてくる投稿への「いいね」や「RT・シェア」、「#こども宅食」のハッシュタグを入れた投稿などでご協力下さい。ブログ記事を書いて頂くことも歓迎です。
あなたの想いを発信
子どもの貧困問題の当事者の方(支援対象世帯の方やご出身の方、支援従事者など)や、ご賛同いただける著名人の方で、「こども宅食」についての想いを発信したい方はこちらのフォームからご連絡ください。
ご記入いただいた内容について寄附者向けのページや各種メディアなどに掲載させていただく場合があります。
法人として応援(食品などの現物寄附・資金寄附・ボランティア派遣など)
法人として、食品などの現物寄附、資金寄附、社員をボランティアとして派遣、などの形でご協力頂ける企業様を募集しています。ご興味いただけた担当者の方はこちらのフォームからご連絡ください。
なお法人として寄附した場合の節税効果については下記をご参照ください。
→FAQ:法人として寄附した場合の節税効果について教えてください
メディアで取り上げる
TV・新聞・雑誌・ラジオ・WEBなど各種メディアの方から是非ご取材いただきたく考えています。メディア関係者の方はこちらのフォームからご連絡ください。なおプレスリリースなどの報道用資料はこちらからダウンロードいただけます。
FAQ
-
Q. どんな団体が運営しているの?
-
Q. 日本に子どもの貧困なんてあるの?
-
Q. 文京区って裕福なイメージがあるけれど、どうしてそこから始めるの?
-
Q. どういう条件の世帯が利用できるの?
-
Q. 実際に届けられるのはどんな食品なの?
-
Q. 事業モデルを全国の自治体に広げるってどうやるの?
-
Q. 経済的に厳しい家庭でもスマートフォンを持っているの?
-
Q. こども宅食への寄附(ふるさと納税)はワンストップ特例の対象になるの?
-
Q. 私は文京区民だけど寄附(ふるさと納税)できるの?
-
Q. 法人として寄附した場合の節税効果について教えてください
-
Q. 郵送・納付書払いなどクレジットカード以外の寄附方法について教えて下さい
-
Q. 平成30年(2018年)の寄附はいつまで受け付けていますか?
-
Q. もっと詳しいふるさと納税の手続きの方法を教えてください
-
Q. たくさん寄附が集まった時の使い道は?
-
Q. 運営団体に伝えたい事があるのだけれど...
メディア掲載情報
TV
- “貧困”の子どもを救え、東京・文京区で 「こども宅食」(TBSニュース)
- 「こども宅食」 ふるさと納税で子どもを支援(FNN)
- ふるさと納税で子どもに食品を(NHK首都圏)
- 「ふるさと納税」利用 貧困の家庭に食品を(日テレNEWS24)
新聞
- ・子どもの食事、自宅でしっかり、自治体が貧困世帯を支援(日本経済新聞)
- ・ふるさと納税で食料宅配 東京・文京区とNPO、ひとり親と子供らに(毎日新聞)
- ・ふるさと納税で官民協働「こども宅食」(朝日新聞)
- ・「こども宅食」LINEでの申込が想定の3倍!申込総数458件のうちLINEが351件(産経新聞)
WEB
- ・食料を直接手渡す「こども宅食」は、「7人に1人が貧困」の子どもたちを救うのか(BuzzFeedNews)
- ・「こども宅食」の革新性(Yahoo!ニュース個人)
- ・19. 新しい社会の変え方、「こども宅食」の挑戦(ForbesJapan)
※SNSでフォロー、食品の寄附などその他の支援方法はこちら
-
2018年12月25日 10:00
こども宅食ではじめて野菜をお届け!秘められたささやかな工夫とは
「こども宅食」で、年内最後の配送作業を行いました!
こども宅食は10月に1周年を迎え、150世帯から始まった配送が、現在550世帯にまでお届けすることができています。
また、今回は、はじめての試みとして、ご家庭に野菜をお届けしました。
野菜をご寄付くださったのは、生活協同組合コープみらい(以下、コープみらい)の皆さん。
コープみらいの皆さんのご厚意を最大限活かし、ご家庭にも喜んでもらいたい!そんな思いから、忙しいご家庭でも簡単に調理ができる、グラタンやカレーのルーもセットにして、お届けしました。
お届けしたご家庭からは、こんな声が届いています。
「お菓子の袋は、クリスマス仕様で可愛くて、子どものおもちゃになりました。 子どもの誕生日に、玉ねぎとじゃがいもを使って、グラタンを作ろうかなーと思います!ありがとうございました!」
「今回も沢山の食材をありがとうございます!子どもたちが喜ぶお菓子にジュース、しかも、今回は野菜が入っていて、買い物に行かなくてもカレーが作れちゃう。本当にありがとうございました!」
「お米も毎回大変助かっていますが、今回は玉ねぎやじゃがいもなどが入っていて、とても嬉しかったです😊子どもが高校生で大人以上に食べる年頃でして、本当にありがたく、感謝しております」
これからも、ただ食品を届けるのではなく、喜んでもらえるような工夫を続けていきたいです。
引き続きこども宅食の応援をお願いします。もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
東京都文京区
こども宅食は、東京都文京区と5つの非営利団体が共同で運営しています。
生活の厳しいひとり親家庭など1,000世帯のご自宅に1-2ヶ月に一度食品を届け、それを切り口に子どもの貧困問題を解決する新しいセーフティネットを創ります。
まずは小さな成功事例を創り、同じ仕組みを全国に拡げるのが私たちの目標です。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。