iPS細胞による再生医療等の技術開発応援プロジェクト ~ふるさと納税型クラウドファンディング~
カテゴリー:健康・福祉
寄付金額 30,003,793円
目標金額:22,000,000円
- 達成率
- 136.3%
- 支援人数
- 270人
- 終了まで
- 受付終了
京都府(きょうとふ)
寄付募集期間:2023年10月2日~2023年12月31日(91日間)
京都府×公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団

世界中の病気や怪我に苦しむ人々のために、iPS細胞(*1)技術の研究開発を加速させる事業、ならびに様々な分野における社会課題の解決を図る事業に対し、これまでに引き続き、全国の皆様からご寄附を募ります。
いただいた寄附金は、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)(*2)ならびに、一般社団法人京都スマートシティ推進協議会(スマートシティ推進協議会)(*3)を通じて有効に活用させていただきます。
皆様からの温かいご支援を心からお願い申し上げます。
○寄附受付期間:2023/10/2~2023/12/31
○目標金額:2,200万円(iPS財団1,500万円、スマートシティ推進協議会700万円)
(参考)
R4年度実績:iPS財団へ2,160万円、スマートシティ推進協議会へ316万円
R3年度実績:iPS財団へ4,788万円、スマートシティ推進協議会へ498万円
R2年度実績:iPS財団へ3,792万円、スマートシティ推進協議会へ583万円
ご寄附の申込方法は下記をご参照の上、お手続き下さい。

ふるさと納税ワンストップ特例制度(申告手続きの簡素化)について(京都府HP)
※本社所在地が京都府外の企業の場合、寄附額の最大9割の税軽減効果がある「企業版ふるさと納税」の活用が可能です。
※いただいた寄附金を少しでも多く事業の支援に活用させていただくため、今回のプロジェクトでは返礼品を用意しておりませんので、ご了承願います。
※振込によるご寄付のお問い合わせについては、令和5年12月20日(水)16時までです。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
1.寄附金の使い道
再生医療分野の研究開発・事業化支援や社会課題の解決を目指すスタートアップ支援に活用させていただきます。
iPS財団への支援 1,500万円
スマートシティ推進協議会への支援 700万円
※集まった寄附金額に関わらず、本事業に活用させていただきます。
(1) iPS財団(理事長 山中伸弥)への支援
iPS財団は、「最適なiPS細胞技術を、良心的な価格で届ける。」を理念とし、iPS細胞を用いた再生医療の実用化に向けて日々活動しています。
iPS細胞のような新しい技術を使った治療法は、企業が実用化しなければ患者さんに届くことはありません。しかしその研究開発には膨大な時間とコストがかかり、医薬品として製造・販売するに至らない、または近年では実用化されたとしても数千万円から1億円以上の治療費がかかるケースも出てきています。
iPS財団では、iPS細胞による再生医療をみんなが受けられる「あたりまえの医療」にするために、産業化に必須となる次のような技術をAI(人工知能)なども駆使して確立し、他の研究機関や、製薬企業、ベンチャー企業に橋渡ししています。
・細胞の品質を評価・管理する技術
・安定した品質の細胞を効率的に製造する技術
・少量/多品種のmy iPSを低コストで製造する技術
日本で生まれたiPS細胞による再生医療に多くの企業が挑戦して成功し、再生医療が産業として発展する。そして、病気や怪我に苦しむ患者さんに新しい治療法を届けるということが、日本全体のため、また京都ならではの新たな産業振興のきっかけにもなると考えています。
(2) 様々な社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業への支援
様々な社会課題の解決に向け、AIやIoT等のスマート技術の研究開発を行うスタートアップ企業をスマートシティ推進協議会を通じて支援することで、京都のイノベーションの加速化を促進します。
<注釈>
(*1)iPS細胞
2006年に論文が発表された新しい多能性幹細胞。人間の皮膚や血液などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ。創薬や再生医療の実現等に重要な役割を果たすと期待されている。
(*2)公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)
iPS細胞(*1)の製造や品質評価などの技術を産業界へと「橋渡し」する機能を担うため、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から一部の機能を分離する形で2019年9月6日に設立され、2020年4月1日に公益認定された組織。その中心である細胞調製施設(FiT)では、高品質なiPS細胞を製造・備蓄し、全国の研究者や企業に提供している。
(*3)一般社団法人京都スマートシティ推進協議会(スマートシティ推進協議会)
平成30年9月27日に設立。ICT等の最新技術を用いることにより、都市・地域の機能やサービスを効率化・高度化し、生活の利便性や快適性を向上させるとともに、持続的に発展する新たな社会システムとイノベーションを創出し、スマートシティを実現することを目指しています。
2.これまでご支援いただいた寄付金の活用例
皆様からのご支援が、以下のような活動を支える力となっています。
(1) iPS細胞の研究・実用化の進捗
①iPS細胞ストックプロジェクト
iPS財団では、ドナーさんの血液からiPS細胞を作製し、各種の品質評価試験を済ませた後、臨床用レベルのiPS細胞を保存(ストック)し、国内外の研究機関・企業に良心的な価格で提供しています。
※2023年6月からは、拒絶反応のリスクを小さくするため、ゲノム編集技術を用いた臨床用のiPS細胞の提供も開始しました。
現在、iPS細胞ストック提供先の研究機関等では、様々な疾患の臨床研究や治験が進められています。

(iPS細胞ストック提供先の研究機関等で進められている臨床研究・治験)
②my iPSプロジェクト
拒絶反応のリスクを最小化するための有効な手段として、自分自身の細胞から作製した自家iPS細胞を用いた再生医療を普及させるための技術開発も行っています。
高品質な細胞製造と自動化等による製造コストの最適化を両立させ、2025年までに自家iPS細胞を100万円程度で医療機関に提供することを1つの目標としています。
※参考情報
「P.S. i LOVE YOU PROJECT」では、iPS財団と参画企業が取り組む研究開発の進捗状況を掲載しています。上記寄付金の活用例とは直接関わりはありませんが、同サイトもご活用ください。
(2) 京都のバイオベンチャーによるiPS細胞の実用化に向けた研究開発の促進等
再生医療等の実用化に向けて、京都のバイオベンチャーの研究開発が進んでいます。
① HiLung株式会社 ヒトiPS肺細胞で「すべての人に健やかな呼吸を」
肺炎・肺がんなどの呼吸器疾患で苦しむ多くの方を救うため、ヒトの肺細胞を大量製造し、肺の病気の研究や治療薬候補の効果予測を行う、精巧かつ汎用性の高い "ミクロンサイズのシミュレーター" として応用・事業化。当社の提供する "iPS肺細胞" は新型コロナウイルスや今後の世界的流行を起こしうるウイルス感染の研究や創薬をはじめ、世界中で活用されている。

② リバーセル株式会社 がん細胞やウイルスを殺すキラーT細胞を、汎用性の高い即納型T細胞製剤として提供
独自技術(特許取得)により、他家iPS細胞から高品質なキラーT細胞の作製に成功。現行の自家免疫細胞移植と比較して、短時間・低コスト・安定品質を実現する。また、各種感染症への適応も可能。
2025年に急性骨髄性白血病に対する医師主導型治験を開始する予定。
今後は固形がんにも適用範囲を拡大するため、開発を進めている。

③ サイアス株式会社 iPS細胞からがん抑制等に有効な免疫細胞を作製、がん免疫療法の治験に向け技術を確立
次世代のがん免疫治療としてCAR-T、TCR-T細胞といった改変T細胞が注目されているが、製造には患者のT細胞が原材料として必要であり、患者容態によっては充分な質・量を確保するのが難しい。固形がん治癒実現に向けて、更なる薬効向上と繰返投与実現が重要視されている。そのため、患者自身の免疫細胞による拒絶反応を回避可能なiPS細胞由来の同種再生T細胞が注目されている。当社は、免疫拒絶を完全に回避する機能を有するiPS細胞から再生T細胞へ分化誘導する技術を有し、現在、固形がんを標的疾患とした細胞治療製品を開発中である。当社の製品は、既存療法に無効な種々の固形がんに罹患する患者に対して有効な治療手段となることが期待される。

このほか、妊婦のうつ病予防、教育格差の解消など、様々な社会課題を先端技術を用いて解決するスタートアップも支援しています。
④ 株式会社Famileaf 体調管理を中心に、妊婦とパートナーのマタニティライフを支援!
妊娠中になんらかのケアを必要とする妊婦の割合は年々増えているが、妊婦健診だけでは異常を早期に捉えきれないため、自身で体調管理に努めることが重要である。
京都大学発のベンチャーである当社は、家庭での体調記録を促すとともに、パートナーの妊娠生活への関心を高めるため、妊婦向け体調管理アプリ「hug+u(はぐゆー)」をAppStore・GooglePlayから配信中。「妊娠中の主な症状ごとの、病院へ連絡する目安」を紹介するページや、「カレンダー」「出産準備リスト」などの便利な機能を搭載している。

京都府ではこれまでからライフサイエンス分野の事業支援に取り組んできました。(以下の企業は京都府ホームページに掲載しているものであり参考です。)
~これまで、ご寄附いただいた方による応援メッセージ(抜粋)~
ご寄附いただいた皆さま、温かいメッセージをありがとうございます。
「素晴らしいプロジェクトだと思います。」
「社会的意義の大きな取組ですね!」
「難病等で苦しむ人の光となりますように、これからも応援しております」
「iPS細胞研究の成果が一日も早く治療に役立つことを願います。」
「自治体主導で迅速に研究を支援する取組み、非常に意義があると思います」
3.ご挨拶
iPS財団 理事長 山中伸弥

ヒトiPS細胞の樹立を発表してから今年で16年。
目や心臓などのいくつかの疾患では、臨床研究や治験が開始されるようになり、iPS細胞を用いた再生医療は、実用化に向けて新たなステージに入りました。
これからは、より多くの患者さんに新しい治療法をお届けするため、さまざまな疾患に取り組む企業や研究者に研究開発へ参入いただくことが重要です。
私たちiPS財団は、患者さんのための治療法開発に使える高品質なiPS細胞を製造し、良心的な価格で企業や研究者に提供することで、企業や研究者の方が、新しい治療法の研究開発を始めやすい環境を整えています。
西脇隆俊知事をはじめとする京都府の皆様のご尽力により、2020年度から実施いただいている「ふるさと納税型クラウドファンディング」では、寄付先として当財団にも毎年ご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
ご支援を最大限に活用し、日本で生まれたiPS細胞技術を世界中の患者さんにお届けするために、総力をあげて取り組みを進めてまいります。
皆さまのあたたかいご支援を、心からお願い申し上げます。
京都府知事 西脇隆俊

これまで多くの皆様から温かなご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。おかげさまで、iPS細胞を使った再生医療実用化への支援等、有効に活用させていただくことができております。
世界には、今この瞬間も、有効な治療法がない難病を抱えた方やドナー不足で臓器移植が受けられず苦しんでおられる方が、大勢いらっしゃいます。
こうした課題への新たな解決策となり得るiPS細胞技術は、がんやパーキンソン病の分野などで、既に臨床研究が進められており、早期実用化に向けた取組が着実に進んでおります。
京都府といたしましては、日本が誇るiPS細胞に関する先端研究やその実用化に挑戦している研究者や企業、あるいは、スマート技術を切り口に、真の全体最適を実現すべく奮闘している起業家等を応援し、iPS細胞を使った再生医療技術の早期実用化を支援するため、今年度も、広く国民の皆様にご支援を募りたく存じます。
皆様の温かいご支援を心からお願い申し上げます。
<本プロジェクトへの申込にかかる個人情報の取扱について>
1. お寄せ頂いた個人情報は、寄附申込先の自治体等が寄附金の受付、入金、受領証明書発行に係る確認・連絡、本事業に関するご報告や関連事業のご案内等に利用するものであり、それ以外の目的で使用するものではありません。
2. 本事業による寄附を活用する組織の1つである公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団からのお礼・報告等のために、「申込者情報」及び「寄附情報」等を同財団へご共有させていただきます。
現在進捗情報はありません。
京都府
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。