『日本最古級』近江鉄道日野駅を未来に残すプロジェクト
カテゴリー:観光・PR
寄付金額 676,000円
目標金額:5,000,000円
- 達成率
- 13.5%
- 支援人数
- 44人
- 終了まで
- 受付終了
滋賀県日野町(しがけん ひのちょう)
寄付募集期間:2017年11月28日~2018年2月25日(90日間)
滋賀県日野町
近江鉄道日野駅は大正5年に建てられた現存する数少ない木造駅舎です。築100年を超えた駅舎は、老朽化が進み、解体が検討される中、日野町と住民の皆さんが近江鉄道に協力を呼びかけ、たくさんの人に愛されてきた日野駅を100年先まで残し、日野町の玄関口としてにぎわいを創出するため、平成28年11月に近江鉄道日野駅再生プロジェクトが始動しました。プロジェクトの始動から1年が経過し、多くの皆さまのご支援により、駅舎の再生工事が無事完了いたしました。駅舎が新たな100年にむけて歩みだすとともに、2年目を迎えた当プロジェクトでは、老朽化が進み、部材の腐食がみられる上りホーム待合所の上屋の改修工事を進めてまいります。今ある上屋の形や雰囲気はそのままに、これからも日野駅の風景のひとつとして、懐かしさと温かさを残すため、引き続きご支援をお願いします。
日野駅再生プロジェクト・再始動!
■これから進める日野駅再生プロジェクト
上りホーム待合所の上屋改修
小さな鉄道ミュージアムをつくりたい
■皆さまのご支援で駅舎の再生が完了しました
新駅舎のご紹介
日野駅舎再生竣工記念イベントを開催しました
駅舎カフェ「なないろ」のご紹介
■記念品について
ご支援いただきました皆さまへ記念品を贈呈いたします
日野駅の風景を未来へ『上りホーム待合所の上屋の改修工事』
■駅の風景を100年先まで残したい
近江鉄道は、滋賀県東部の湖東平野を走る私鉄で、地元では「がちゃこん~がちゃこん」と走ることから『ガチャコン』という呼び名で愛され、沿線住民になくてはならない生活の一部となっている鉄道です。
近江鉄道日野駅の歴史は、124年前の明治26年に、当時日野町里口にあった「ふなや」からはじまります。元彦根藩士の明治政府官僚・西村捨蔵と財力豊かな日野商人4名が、近江鉄道創設を協議したのが、近江鉄道のはじまりです。明治29年(1896年)、多くの近江商人が発起人となり、近江鉄道株式会社が誕生し、4年後の明治33年(1900年)に日野駅ができました。その後、大正5年(1916年)にホームの複線化に伴い、現在の駅舎が建てられました。
100年以上の歴史ある駅には、その時代の意匠、工法を施した職人の想いや、駅を利用してきた住民の皆さまの想いが詰まっています。このプロジェクトは、「忘れかけていた日本の駅」、昔ながらの雰囲気が残る日野駅の風景を、思い出とともに100年先の未来に残すために取り組んでいます。現在、駅舎の再生工事が完了し、上りホーム待合所の上屋を改修していきたいと考えております。
■傾いた上りホーム上屋の改修
駅の上りホーム待合所の上屋は、長年の風雪に耐え、老朽化が進み、部材の腐食がみられるようになりました。
取り壊しも検討される中で、日野駅の風景の一つとして、これからもどこか懐かしく、温かい雰囲気の上屋を残すため、改修工事をすすめていきたいと考えております。
今ある上屋の形や雰囲気はそのままに、電車を待つ人、電車から降り立つ人を安心して迎えいれられる上屋になるよう、改修をすすめていきたいと考えています。
窓から見える田園風景
上りホーム待合所の上屋は、昭和40年に建てられ、50年以上が経過して、早急な改修が必要な状態ですが、その佇まいは、鉄道ファンや日野駅を利用する人にとって、大切なシンボルでもあります。
この上屋には、日野町の田園風景を描いた額縁のような窓枠があり、四季によって移り変わる風景を絵のように眺められるのも魅力の一つです。
(写真提供:日野観光協会)
歴史を残すタイムカプセル『小さな鉄道ミュージアム』の開設
■『小さな鉄道ミュージアム』をつくりたい
日野駅には、駅舎に併設して『小さな鉄道ミュージアム』を作りたいと考えています。
この『小さな鉄道ミュージアム』で展示することになる車両は、全国でも数台しか現存が確認されていない「タッグローダー」(車両移動機)です。
タッグローダーとは、かつて全国の駅で貨車の入れ替えの際に、到着した貨車をホームに移動させたり、空になった貨車を本線に戻したりするために使われていました。
■『タッグローダー』の保存活動
日野駅に現存するダックローダーは、残念ながら適切に保存されているわけではなく、半ば朽ち果てた状態で残っていました。保存の措置を講じなければ、いずれは失われてしまうこの貴重な鉄道資産を蘇らせるため、「タッグローダー再生・保存活動」が始まりました。
長年の役割を終え、線路横にぽつんと置かれていた「ダッグローダー」を、クレーン車を用いて引き揚げ、錆だらけの車体を丁寧に磨き上げました。また、新たに塗装を施すことで、車体の劣化を防止するとともに、車両の移動を行っていた当時の姿を蘇らせました。
『小さな鉄道ミュージアム』でかつての日野駅の歴史とともに大切に保存・展示をしていきたいと考えています。
どこか懐かしい駅の雰囲気を残しつつ、新たな観光交流の始点として、来訪者と地域をつなぐ「心の交流の玄関」となるよう、プロジェクトをすすめてまいります。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
過去と未来をつなぐ駅舎 ~再生までの道のり~
皆さまのご支援のおかげで、駅舎の再生が完了しました。
平成28年4月、駅舎の取り壊し計画もあった駅を、まちのたからとして活かせるよう地元住民を中心とした「日野駅利用促進活性化懇話会」により、駅のあり方について検討がすすめられました。
話し合いを進める中で、懇話会の出した結論は、「100年培ってきた歴史と風格を大切に、次の世代につなげ、来訪者と地域をつなぐ『心の玄関』として駅再生に取り組む」ということでした。
そうして、町では地元住民のみなさんと一緒に、平成28年11月に日野駅再生プロジェクトを立ち上げ、地元高校生の協力も得ながら、寄附を呼びかけました。
平成29年1月に本格的に再生工事が始まりました。
2月に駅舎本体をジャッキアップし、土壌改良と基礎工事を行い、耐震補強工事を実施しました。
4月から7月にかけて屋根・構造補強、内装、外装工事を行い、8月に新たなまちの交流の玄関、観光案内の拠点として、駅舎が完成しました。
駅舎再生のこだわり その①
近江商人の気質を残した駅舎の文化財的価値を損なわないよう、再生工法により、内部にいたるまで、柱の1本1本まで忠実に修復しました。材木の腐朽や破損がある部位は、木の種類や特性に合わせて根継ぎを行いました。
かつて貴賓室に使われていた格天井は、駅を訪れる人々を温かく迎え入れられるように、駅舎の玄関口に移設しました。
※写真:貴賓室の格天井
駅舎完成を祝し、再生竣工記念イベントを開催しました
平成29年10月1日に駅舎の完成を祝し、再生竣工記念イベントを開催しました。
イベントでは、これまでご支援をいただいた皆さまに、1日限りの復刻となった特別列車『赤電』の乗車招待状をお送りし、地元の皆さまとともに日野駅から貴生川駅間の運行を楽しんでいただきました。
また、駅前の広場では、地元のみなさんによるバザー、特設ステージでは、高校生による合唱などのイベントも行われ、町内外から大変多くの人でにぎわいました。
駅舎カフェ「なないろ」がオープンしました
駅舎の再生が完了し、新たにカフェスペースと観光案内所を併設しました。窓の外に広がる田園風景とガチャコン電車を眺めてゆっくりくつろぎながら、人と人が交流できる素敵な空間づくりに努めました。
新たに併設したカフェスペースでは、旧駅舎の梁や柱、建築構造をできるだけ昔のままに、また、壁は日野の古民家に見られる黄味がかった漆喰にすることで、木のぬくもりと駅の歴史を感じることのできる空間に仕上げました。
駅舎再生のこだわり その②
かつて駅務室で使用していた時計も、駅舎の再生とともに職人の手で甦りました。
このレトロな時計の他にも、玄関・改札口の扉、駅務室のカウンター、旧切符売り場カウンター、待合室の土間にある敷石、丸ポストなど、たくさんの歴史の痕跡を新たな駅舎に残しています。
■高校生カフェが始まりました
地元日野高校の3年生が、地域の人とのふれあいと、商品開発・販売を学ぶため、新たに日野駅に併設した駅舎カフェ「なないろ」にて、販売実習・カフェ運営を行いました。
当日は、地域の人が途切れることなくカフェを訪れ、高校生が一生懸命頑張る姿をやさしく見守り、高校生との交流を楽しんでおられました。
記念品のご紹介
日野駅再生プロジェクトにご支援いただいた皆さまへ、心ばかりのお礼として、約100年前から駅舎に使用されていた古材や120年前から敷設されていたレールを活かした記念品を進呈します。
また、3年間で10万円以上のご寄附をいただきますと、再生駅舎の刻銘板にあなたのお名前を刻銘させていただきます。
■「近江鉄道レール文鎮と日野駅舎せんべい」のセット
120年前に近江鉄道が設立した当初から敷設されていたイギリス製(BARROW STEELE製)の鉄道レールで製作した文鎮(レール文鎮)と地元駅前通り共栄会が作られた日野駅舎の焼印の入った「日野駅せんべい」のセットです。
レール文鎮には、手作業で一つ一つシリアルナンバーを刻印しております。
「近江鉄道レール文鎮」
横 88mm , 高さ 98mm , 幅 10mm , 重さ 250g
■日野駅舎再生記念『日野駅舎切絵アート』絵画
滋賀県東近江市で活躍される切り絵師の岡浩暉さんが描いた懐かしい駅舎風景の切り絵作品の複製を、大正5年に建てられた日野駅舎の柱等の古材を活かし、日野町伝統の工芸品である「日野椀」の技法を用いた漆塗りを施した木製フレームに収めた作品です。
「日野駅舎切絵アート絵画」
横 230mm , 縦 185mm , 厚さ 20mm , 重さ 380g
日野椀
一般的に漆は、繊細で扱いにくいというイメージがありますが、日常的に、また業務的にも使えるようにと、日野商人が400年以上も前に開発したのが、この日野椀です。
日野椀の漆塗りの方法は、全て刷毛による手塗りです。使う人の気持ちやシーンを考え、製作されています。
現在進捗情報はありません。
滋賀県日野町
滋賀県の南東部、鈴鹿山系の西麓に位置する東西14.5km、南北12.3km、総面積117.63平方kmの町です。霊峰・綿向山を東に望む日野町は、町の花である「ほんしゃくなげ」が咲き誇る、無限の大地が育んだ自然環境に恵まれた町です。 この地に人が住み始めたのは古く、今から約1万3千年前と言われています。旧石器時代の終わりから縄文時代の始めころ狩猟や採集生活を、さらに弥生時代には稲作も始められ、飛鳥時代には百済の文化が持ち込まれました。 やがて、室町時代、蒲生氏の城や、城下町とがつくられ大きく変貌を遂げ、歴史の表舞台に登場してきました。町の繁栄の基礎を築いた蒲生氏は200年以上この地を治め、商工業の保護・育成に努力し、鉄砲や鞍などを特産品として生み出してきました。 江戸時代に入って、漆器や薬売りの行商から発展した日野の商人は北関東や東海地方に商圏を確立し、全国各地に近江日野商人の名をとどろかせていきました。
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