指定文化財旧渋沢邸「中の家」屋根瓦改修プロジェクト ~主屋の屋根瓦に記名して後世に~
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 14,107,000円
目標金額:10,000,000円
- 達成率
- 141%
- 支援人数
- 860人
- 終了まで
- 受付終了
埼玉県深谷市(さいたまけん ふかやし)
寄付募集期間:2022年8月25日~2022年10月21日(58日間)
埼玉県深谷市
埼玉県深谷市は新1万円札の肖像となる「渋沢栄一」のふるさとです。
2019年4月の紙幣肖像決定後、関連施設には多くのかたにご来場いただきましたが、旧渋沢邸「中の家」主屋は一部老朽化等の理由から、やむを得ず範囲を制限した中での見学となっていました。
深谷市では、内部まで施設を見学していただきたい、そして貴重な文化遺産を後世に残したいという想いで、耐震化工事と展示のリニューアルを進めております。
本プロジェクトは、貴重な史跡の保存のために実施する旧渋沢邸「中の家」の屋根瓦の葺き替え費用の一部についてご支援いただければと考え企画したものです。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
「中の家(なかんち)」と渋沢栄一
埼玉県深谷市の北部、血洗島地区には近代日本経済の礎を築き、2024年度上期に変更となる1万円札の肖像にもなる渋沢栄一を輩出した渋沢家「中の家(なかんち)」の屋敷地があります。
現在この敷地には、渋沢栄一に代わって家督を継いだ渋沢市郎、てい夫妻によって明治 28 年(1895)に建てられた主屋と、付属する土蔵群などが現存し、晩年の渋沢栄一が帰郷した際に逗留した座敷などが残されているなど、渋沢栄一と生地「深谷・血洗島」の結びつきを現代に残す貴重な文化財となっています。
渋沢栄一とふるさと血洗島
のちに「近代日本経済の父」とも呼ばれた渋沢栄一は、1840年武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の深谷市血洗島)の農家に生まれました。栄一は、倒幕思想を抱いた志士、幕臣、明治政府の役人、そして実業家へと転身していきますが、故郷・血洗島のことは晩年まで大切に思い、度々帰郷しています。
老朽化により立ち入れない主屋
新紙幣・大河ドラマと改めて渋沢栄一、そしてその生地旧渋沢邸「中の家」に注目が集まる中、来場者から「中の家の主屋の中も見学したい」といった数多くのお声をいただいていたものの、上棟から125年以上経過する主屋は老朽化が進み、構造上、現代の耐震基準を満たしていないことから、来場者の安全を第一に考えてご遠慮いただいておりました。
これまでの旧渋沢邸「中の家」主屋の屋根は、『土葺き』と呼ばれる工法を取っていました。これは、瓦を固定するため大量の土を敷き、安定させるものでした。
しかしながら、この工法は屋根自体の重量が増し、地震にも弱いことから、現在ではほとんど使用されなくなりました。「中の家」主屋では経年劣化によって屋根に敷いた土が雨に浸食され、主屋2階部分では一部で雨漏りが発生し、内部の見学を妨げる一因となっています。
耐震化+展示リニューアルで主屋内の見学も可能に!
現在、深谷市の管理となって以来初めてとなる主屋の耐震補強工事に着手し、文化財としての「中の家」主屋の価値を残しながら、従前ご覧いただけなかった主屋内も見学できるように工事を進めています。
さらに、展示もリニューアルし、これまで以上に充足感を得られる施設を目指しています。
(左写真:工事中の旧渋沢邸「中の家」)
今回実施する工事では屋根にある土を取り除いたうえで、新たに瓦を葺き直す工事を進めています。
交換する瓦の数は合計で約11,000枚。主屋の屋根に一枚一枚丁寧に葺き替えていきます。
今回葺き替えた瓦は、この先も貴重な文化財旧渋沢邸「中の家」の一部として未来に残ります。
寄附金の使い道
皆さまからのご支援は、瓦葺き替え費用の一部として活用いたします。
※寄附金が目標金額に達しなかった場合、目標金額以上の寄附をいただいた場合、いずれの場合でも、いただいた寄附金は、本プロジェクトに活用させていただきます。
1万円以上の寄附者のお名前を葺き替える瓦に記名します
本プロジェクトの寄附に対してのお礼の品はご用意しておりませんが、寄附金額により以下の特典がございます。
(深谷市民の方も対象です。)
【1万円以上ご寄附いただいた方】
■新たに葺き替える瓦に深谷市で記名し、「中の家」の屋根瓦として利用します。
・記名内容
県内のかた・・・市町村名+氏名 「(例)〇〇市 深谷太郎」
県外のかた・・・都道府県名+氏名 「(例)〇〇県 群馬花子」
・瓦裏面への記名となるため、設置後はお名前を見ることはできません。
・自筆記名を希望される場合は、以下の日程で開催予定の記名会にご参加ください。
開催日:2022年10月1日(土)・2日(日)・29日(土)・30日(日) 場所:旧渋沢邸「中の家」(深谷市血洗島247-1)
・深谷市ホームページに記名瓦の写真を掲載します。
※瓦への記名は、寄附者1人に対して1枚とさせていただきます。
(例:単独で2万円のご寄附をいただいた場合も、1枚の瓦への記載となります。)
【100万円以上ご寄附いただいた方】
■(上記の特典に加えて)リニューアル後の「中の家」を一般公開前にご案内させていただくほか、通常非公開となっている土蔵を特別に公開します。
旧渋沢邸「中の家」主屋 瓦葺き替えスケジュール
工事スケジュールのうち、主屋の瓦に関する内容のみ記載しています。
2022年10月頃 寄附瓦への記名作業
2022年10月1日・2日・29日・30日 寄附瓦への記名会
2022年11月頃~順次 瓦の葺き替え作業
2023年度上期 リニューアルオープン
※スケジュールは現段階での予定です。今後進捗状況により変更となる可能性があります。
寄附者の皆さまへ
深谷市役所 渋沢栄一記念館からのメッセージ
渋沢栄一さんの生地である旧渋沢邸「中の家」が深谷市の管理となったのは平成12年度のことでした。以来、この貴重な文化財を保存し、整備活用するということは本市の、またこの事務を担当した歴代職員の悲願でもありました。
私自身も旧渋沢邸「中の家」の文化財指定や、企画展示、栄一塾の開催などを通して顕彰事業に携わって参りましたが、昨年は栄一さんが主人公の大河ドラマが放送され、2024年の肖像に選ばれた新一万円札の発行を控えた今、大きな注目を集めながらこの大改修を行えることは大変感慨深いです。
築120年以上を経過した主屋は、現在の法律には適合せず、安全性を担保することは大きな課題でした。これを解決するべく手を挙げてくださったのが、栄一さんとも縁の深い清水建設さんであったことにも、改めて栄一さんの偉業の大きさ幅広さを感じております。
さて、この度いただいた寄付は、建物を保存する上で非常に大切な屋根の瓦葺き替えに活用いたします。
栄一さんも趣旨に賛同した活動などには積極的に寄付をされましたが、その方法は、寄付者名簿の先頭に自らの名前と寄付額を書いて広く回覧し、出来るだけ多くの人に寄付をいただこうというものでした。こうすることで、たくさんの人に支援する活動を自分のこととして捉え興味関心を持ってもらえる、そういった考えがあったのでしょう。現代のクラウドファンディングにも通ずる考え方であったように感じられます。是非多くの方に本プロジェクトにご参加いただきたいと思います。そして、渋沢栄一さんの生地、旧渋沢邸「中の家」が末永く保存され、多くの方に訪れていただけることを願っています。
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2022年10月17日 16:00
【御礼】皆様からの温かいご支援に感謝申し上げます。
多くの方からご支援を賜り、おかげさまで10月14日に目標を達成することができました。誠にありがとうございます。
お寄せいただいた寄附金は全て旧渋沢邸「中の家」の屋根瓦の葺き替えに使用させていただきます。
なお、記名した瓦は12月頃から順次葺き替え作業を進めていく予定です。
(目標額を達成しましたが、当初受付期限とした10月21日までは引き続き寄付受付を継続してまいります。)もっと見るまだコメントはありません
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2022年10月07日 17:59
旧渋沢邸「中の家」進捗状況
現在の「中の家」の様子ですが、足場を仮設し屋根瓦の一部をおろし始めています。また、葺き替えに使用する瓦の搬入が始まりました。
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2022年10月04日 16:33
10月1日(土曜日)・2日(日曜日)、瓦の記名会を行いました
10月1日・2日に旧渋沢邸「中の家」南側施設で、瓦の記名会を行いました。
2日間とも、晴天に恵まれ、家族連れやご友人とおいでになる方も多く、和やかな雰囲気の会となりました。
皆さん、半紙で練習した後、心をこめて丁寧に瓦に記名していました。
また、当日は報道関係の方も多く来られ、取材に対し「瓦に書くのは、難しかった。」「渋沢さんへの感謝の気持ちを表した。」「子供の名前が中の家に遺ることは、誇らしいです。」などお話されていました。
次の記名会は、10月29日(土曜日)、30日(日曜日)に行う予定です。
申し込みは、10月21日(金)までです。もっと見るまだコメントはありません
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埼玉県深谷市
深谷市は、埼玉県の北部に位置し、自然豊かな街です。東京都心から電車で90分、車なら関越自動車道練馬インターチェンジから最短35分で来ることができます。
肥沃な土壌に恵まれ「深谷ねぎ」をはじめとする農畜産物が盛んであり、「関東の台所」としての役割も果たしています。また、生産量トップクラスのユリ、チューリップなど花き栽培や造園業も盛んです。
また、最近2024年度上期発行(予定)の1万円紙幣のデザインに決定し話題となった、近代経済の父といわれる渋沢栄一は深谷市出身です。
渋沢栄一は「道徳経済合一説」を唱え、約500もの企業の設立に関わるとともに、約600もの教育機関・社会公共事業の支援と民間外交にも熱心に取り組み、数々の功績を残しました。
なお、財務省が発表したデザインは、表面は渋沢栄一翁の肖像、裏面は東京駅となっていますが、東京駅で使用されている煉瓦は、渋沢栄一翁が明治20年に設立した日本煉瓦製造会社(後の日本煉瓦製造株式会社)の上敷免工場(深谷市)で作られたものも使われており、いずれも深谷市と関わりの深いものとなっています。
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