食をきっかけに支援へつなぐ！コロナや物価高騰などで困窮する子育て世帯に食の支援を

食品を提供できる企業と、食品を必要とする子どもや家庭をつないだら、地球にも人にもやさしく、あたたかい世の中になるんじゃないか。コロナ禍で本当に必要なことって、そういうやさしさを形にすることなんじゃないか。－－私も思っているし、多くの人がそう思っているのではないでしょうか。神戸市の今回の取組みは、久元市長のリーダーシップの下、そんな私たちの思いを汲み取ってくれたものだと感じます。
こうした先駆的な取組みに参加できることをうれしく思うし、同様の取組みが全国に広がっていく様子を「私も先鞭をつけた」と誇りたいです。
（社会活動家・東京大学特任教授・NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長）

2021年8月よりフローレンスはLINEでの相談支援事業「おやこよりそいチャット神戸」を開始しました。神戸市にご協力いただき、市内のひとり親家庭などに周知いただいた結果、開始から1か月で3,700家庭以上が登録、2022年7月現在も月500件以上/200家庭以上のお問い合わせに対応しています。私たちが利用者対応を担当しているご家庭へ食品を直接お届けする「神戸こども宅食」には3000家庭以上から応募がありました。ただ、こども宅食の数には限りがあるため、お届けできなかったご家庭には地域の食支援団体の情報を積極的にご案内し、実際のご利用に至るまでをサポートさせていただいています。そうして日々、神戸市内の子育て家庭の皆さんのご相談を受けながら、地域の皆さんとの間を橋渡しするなかで、長引くコロナ不況、ウクライナ危機、物価高騰の煽りを受けて、子育て世帯の状況は厳しさを増していると実感しています。食支援は家庭と地域をつなぐきっかけとして、非常に有効です。今年も引き続き、多くの皆さんのご支援をいただけますよう、私たちからもお願いをしたいと思います。
（認定NPO法人フローレンス代表理事・一般社団法人こども宅食応援団代表理事）