“宝の海”を永久資源にする「青島1000年漁」を未来へ残そう
カテゴリー:食・農林水産業・商工業
寄付金額 2,305,000円
目標金額:10,000,000円
- 達成率
- 23%
- 支援人数
- 134人
- 終了まで
- 受付終了
長崎県松浦市(ながさきけん まつうらし)
寄付募集期間:2016年11月9日~2017年1月31日(84日間)
長崎県松浦市
3島の有人離島を有する松浦市。離島においては、少子高齢化及び人口減少が急激に進行しており、このままでは、地域の基幹産業である水産業の衰退や集落機能の低下が懸念されます。
そのような中、有人離島のひとつである青島において、島民全員を社員とした一般社団法人が2016年10月5日に設立されました。これまでも自然を守り、共存しながら、その恵みを生活の糧としてきた青島。 島がひとつになり、産業を振興させ、雇用を生み出し、人口減少に歯止めをかけるプロジェクトです。
島を丸ごと法人化するこのプロジェクトは全国的にみても稀な取り組みで、本市としても協働で取り組んでおります。
※「ふるさとチョイス」以外からの当プロジェクトへの寄附、「90,000円」、「3件」を表記の数値に追加いたしました。
このクラウドファンディングは『ふるさと納税』対象事業です!
ふるさと納税とは、自治体への寄附金のことです。個人が2,000円を超える寄附を行ったときに住民税のおよそ2割程度が還付、控除される制度です。
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■このプロジェクトの概要■
【目的】
過疎化で立ち行かなくなった、小さな島「青島」の経済を活性化し、島に根付いた持続可能な漁業のノウハウを世の中に広め、海を救いたい。また歴史ある青島を無人島にしてはいけないという思いからです。
【具体的な目標】
島に産業を増やし人口減少に歯止めをかけるため、一般社団法人「青島〇(あおしままる)」を設立しました。まずは2030年までに島の人口を300人に戻すことが目標です。さらに持続可能な漁業「青島1000年漁」を伝え、海の保全活動を推進していきたいと思っています。
【取り組み】
新しい生鮮加工品や観光プログラムの商品を開発し、島の産業を活性化する!そして、この事業で得られた収益で、海洋の保全活動にも取り組む予定です。
【ご寄附の使いみちと、お礼の品】
ご寄附は「青島」の活性化のために使用します。また、ご寄附をいただいた方には、青島の海の幸を含む松浦市の特産品をお礼としてお贈りいたします。
青島の漁の様子
TVのニュースなどでも取り上げられているように、地球温暖化や魚の乱獲、サンゴ礁を傷つけるダイナマイト漁法の台頭などにより、海で暮らす生き物はどんどん減少しています。母なる海が数万年かけて育んだ恵みは、約40年の間におよそ20%も減少したと言われているのです。
はるか1000年以上昔の文献から、魚を獲って人々が暮らしてきた歴史をうかがい知ることができる離島「青島」。青島の漁師たちは、海の生態系を保ち、海の恩恵を永くいつまでも受けられる漁法を親の代から伝承されています。たとえばウニ・サザエ・アワビなどの漁では、長く潜れるボンベの使用は禁止され素潜りのみ。魚種毎に禁漁時期も厳しく決められ、海の資源が枯渇しないような工夫をしているのです。
島の漁師たちの常識である海と共存する方法「青島1000年漁」。この知識と精神を小さな島から伝えていくことで、母なる海の資源を、未来の人類のために残してあげなければいけないと感じています。
話しをお伺いした桝屋弘行さん
長崎県北部の松浦は、3世紀の書物「魏志倭人伝」にも「末羅国(まつらこく)」としてその名が残る大陸の窓口。古くから水産業が盛んな地域として知られ、広く交易が行われていたといいます。離島「青島」でも、終戦後は1000人もの人が暮らし、高度経済成長期には漁師たちで賑わっていました。昭和50年頃より養殖業も広まり、どの家庭も半農半漁でイワシ漁などを盛大に行っていたのです。
ところが、現在の青島の人口は223人77世帯(2016年10月時点)。ひとり減り、ふたり減りだったところが、近年急激に島離れが進行。高齢で船を出せなくなった漁師も増え、産業は非常に乏しくなってしまいました。
しかし、だまって衰退し、歴史ある青島を無人島にするわけにはいかない。
「なんかせんばいかんよね」という危機感をもった青島の住民全員が一致団結し、日本でも稀な「離島住民の、離島住民による、離島住民のための組織」が一般社団法人「青島◯(あおしままる)」として立ち上がりました。
青島〇という名前には、「まるく、まるごと、まるのまま」という想いが込められています。島の素朴さをそのまま大切にし、島の住民がひとつになり、青島の産物や魅力を伝えながら進んでいきたいと考えています。
一般社団法人「青島○」設立への思い
青島から人がどんどんいなくなることが本当に悔しかった。みんなは「もう無理やろ」って言ってましたが、七郎神社、南市御前宮、妙見神社などを見ても青島が1000年以上続いてきたことは間違いありません。それを絶やすわけにはいかない。日本の各地で人口減少があり、田舎や離島から人がいなくなってきていますが、そうさせないために、私たちは立ち上がります。
「今せんばいかんたい! 10年後じゃできんばい! 今すぐやるったい!」
と言ってはっぱをかけたら、この機会に「やらないかんたい」と、島のみんなが協力してくれました。会社ができて、新しい商品のアイデアも集まり、水産加工場を設営する話も進んでいる。新しいことをするのはやっぱり大変だけど、少しずつ少しずつ進んでいることで、みんなの意識が高くなってきています。
青島○代表理事 谷川一壽さん
「青島〇」では、漁業と観光業を主軸とした商品を自分たちで開発し、青島の産業を活性化させることで、過疎化を解消しようと考えています。離島住民たちで自立・自走するプロジェクトがしっかりと運営されていけば、日本中の離島で暮らす人々たちの人口減少防止モデルケースとなると思っています。
1:青島
松浦市の御厨港から定期船で約20分。北松浦半島から北東1.2km、伊万里湾の口部に浮かぶ島が青島です。外周約10kmの小さな島は、鎌倉時代中期に起きた元寇襲来での激戦地として知られ、島東部の漁港の周囲にある集落に人口のほとんどが集中しています。
2:海産物
アジ、イワシ、タイ、イカ、アワビ、サザエ、ウニなど、青島周辺の海は豊かな海産物に恵まれています。天然魚だけでなく、マグロ、フグ、ブリ、カキ(イワガキ)などの養殖も盛んです。青島の漁師たちは、それらの資源を枯渇させないよう、決めたルールをしっかり守って持続可能な漁業を実現させています。
3:青島かまぼこ
名物品は、島の住人たちが手作業でつくる「青島かまぼこ」。原魚と塩だけでつくられるかまぼこは素朴な味わいで、透き通った青島の海の香りがします。
4:体験プログラム
民泊体験、釣り教室などの体験プログラムは2004年からスタートしました。島の日常を体験して、島民たちが普段食べている素朴な食事が味わえると好評です。
5:島の日常
島西岸「宝の浜」で見る夕日の美しさは島の人みんなの自慢。猫と海鳥も暮らす島は、とてものどかです。
いよいよ事業が立ち上がり、やる気に満ちた青島のみんなは、こんな事業プランを考えています。みなさん、やる気でいっぱいです!
川上一代子さん
◆体験型プログラムを充実させたい
青島唯一の民宿であり、食堂でもある旅館川上のおかみさんは、青島の体験観光を取り仕切っている。
10数年前から行っており、好評の民泊体験をさらに充実させ、島料理の料理教室などで、もっと観光に訪れる人との触れ合いを充実させたいと願う。
辻川吉規さん
◆ニーズを把握した上での商品開発
島で唯一クロマグロの養殖を行う辻川さんは島で随一のビジネス感覚の持ち主。
ユニークなだけではなく、ちゃんと市場を把握した上で、まったく新しいものをつくろうとアイデアを用意している。
上場裕樹さん
◆海と暮らす知恵を教えたい
ウニ、アワビなどの素潜り漁師の上場さんは、漁師のお仕事体験プログラムを考える。
海に敬意をもって接する青島の漁師たちの心意気と海と暮らすための知恵を多くの人に伝えたいと願う。
辻山新悟さん
◆都会の人に来てもらえる観光プランを
自衛隊を退官後、故郷青島に戻り漁や体験プログラムの対応に従事する辻山さんは、観光業をもっと伸ばしたいと考える。
福岡や長崎、佐世保などの都市から青島に来て、海で遊んで、うまい魚を食べてもらう。絶対に満足できると観光プランができると思っている。
川下和久さん
◆島の魚をもっと多くの人に食べてほしい
一時期青島を離れ、都会暮らしをしていた川下さんも、今では青島に戻ってバリバリの漁師。
物流や保存法を見直すことで、地道に販路を拡大し、もっと多くの人に青島の海の幸を食べてみてほしいと願う。
浜野絹代さん
◆おいしいご当地グルメをつくりたい
島の名物「青島かまぼこ」をつくっている浜野さん。
魚と塩だけでつくる「青島かまぼこ」は確かに定番だけど、バリエーションを増やして若い人たちにも食べやすいものがあってもいいと語る。
宝野万寿樹さん
◆新しい加工場を用意して無駄をなくす
漁師の宝野さんは、美味しいのに値が付かない魚をもったいないと感じている。加工賃や送料を考えると商品にならない。
島に加工場があれば、そんなに数が獲れない魚でも有効活用できるのではと考える。
桝屋勝さん
◆古きを温め新しきに挑戦。青島ならではの養殖事業を
父親の代、40年ほど前から養殖事業に取り組んできた桝屋さん。
多数の事業者と切磋琢磨し、フグやマグロなどの養殖が可能になった今でもまだまだ新しいことができると考える。青島ならではの漁業を育て、伸ばしていくつもりだ。
山下興範さん
◆島へのリピーターを増やしたい
青島体験振興会会長を務める山下さんは、体験プログラムに携わる中で一次産業と観光を結びつけ、青島にもっと気軽に来てもらいたいと考える。
体験プログラム参加者の声を聞きながら、新しい体験プログラムの開発と内容の充実を行うことで、「また行きたい!」と思ってもらえるリピーターを増やしたいと語る。
辻川拓海さん
◆若い力で青島を活性化していきたい
父や母の代の人々が今、青島を引っ張ってくれている。だけど、僕ら世代も負けていられないと語る辻川さん。
ネット通販や青島以外の土地にアンテナスペースを設けたいなど、その夢・アイデアは尽きることがない。
川下裕二さん
◆知られてない魚をもっと届けたい
アジやサバ、マグロやフグやタイなど有名な魚種だけでなく、青島にはたくさんの美味しい、だけど知られていない魚がたくさんあると語る川下さん。
まだ皆さんに食べられていない魚をどんどん出荷し、島の宝を届けていきたいと考えている。
\応援してます!/
松浦市地域おこし協力隊
小高秀二さん
自然と人の共生、温かな生活、島への強い愛情。島の未来は自分たちで守り、自分たちで築くという強い意志と熱意が青島にはあります。
生まれ育ちは東京の僕ですが、青島○の一員として、青島のみなさんと一緒に頑張ります。
ご寄附は、諸経費を引いた残りを「青島」の活性化のために使用します。
【寄附使い道の一例】
・一般社団法人「青島〇」の活動拠点の整備
・青島の水産加工品の商品開発
・その水産加工商品のオンライン販売の仕組み作り
・新たな体験プログラムの開発
「青島〇」の今後の活動については以下のサイトでご報告いたします。
今回の私どもの取り組みにご賛同いただき、ご寄附をいただいた方には、
松浦市の特産品をお礼としてお贈りいたします。
◆長崎ハーブ鯖◆
餌にハーブを混ぜることで、臭みを減らした、食べやすい長崎ハーブ鯖。日本で4社しか生産されていないという貴重なグルメです。
生産者:谷川さん
◆茜鯛◆
美しい朱色の青島の真鯛は、茜鯛と呼ばれています。引き締まった身は、刺身、しゃぶしゃぶなどどの食べ方でも美味しいです。
生産者:辻川さん
◆トラフグ◆
最高級食材として珍重されるトラフグ。その引き締まった身には旨みが凝縮。皮部分を湯引きにするのも絶品です。
生産者:谷川さん、桝屋さん、川上さん、村辺さん
◆ハマチ◆
青島の美しい海を元気いっぱいに泳ぎ回るハマチはプリプリの食感が自慢。脂ののった旨みを堪能できます。
生産者:桝屋さん
現在進捗情報はありません。
長崎県松浦市
松浦市は長崎県の長崎県北部、北松浦半島に位置し、松浦党の発祥の地としても知られています。
本市の基幹産業は一次産業で、特に水産業においては、全国有数の水揚げ量を誇る公設魚市場を擁し、トラフグ・クルマエビ・マグロ等の養殖も盛んです。また、体験型旅行事業のメッカとして、平成15年度の事業開始以来、現在も成長を続けています。近年では、日本初の海底遺跡「鷹島神崎遺跡」として国史跡に指定され、全国的にも注目されています。
豊かな自然と人、歴史そして産業が共存する「まつうら」に対する熱い想いをお持ちのみなさまのご支援をお待ちしております。
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